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奈良県の吉野郡大淀町・中増地区にて江戸時代前より製造されている天日干し番茶が『吉野大淀 日干番茶』(よしのおおよどにっかんばんちゃ)です。中増地区は赤土で地力が強いため味が濃いお茶に仕上がります。
日干番茶の特長は煎茶に比べて渋みや苦味成分が少なく、胃にやさしく飲みやすいという点です。
また、製造工程では揉むという工程がありません。量産できない理由として天日で2日間干すという作業が必要なため天候に左右されるという点、干す場所を広く取らなければならない点があげられます。地元では増茶(ましちゃ)という愛称で呼ばれており、直販が半数を占めていたが、近年は卸売が増加傾向にあります。
吉野大淀 日干番茶
生産者:森本正次さん
美しく整備された中増地区の茶畑の様子
天日干しにより独特の色合いになるお茶の葉
刈り取ったお茶を蒸缶に入れて蒸気により葉が赤くなるまで蒸します。揉むという工程がないので蒸しあがったお茶を乾燥させます。この乾燥が天日干し乾燥で太陽の下で2日間干されるということになります。干しあがったお茶を砂入焙じ機により焙煎すればあたりに香ばしい香りが広がり、吉野大淀 日干番茶が出来上がります。