更新: 2022年 8月 28日
松伏町出身の詩人マーサ・ナカムラさんが中央公民館を訪問されました。
マーサさんは、1990年に松伏町に生まれ、町内の小学校を卒業されました。
その後、詩を書き始めるきっかけとなる詩人と出会い、素敵な作品を発表し、様々な賞を受賞されました。
[画像:マーサさん]
中央公民館の図書室でマーサさんの著書「雨をよぶ灯台」を手にして撮影
プロフィール
マーサ・ナカムラ/Martha Nakamura/詩人
1990年生まれ。松伏町出身。
第54回現代詩手帖賞受賞。
第一詩集『狸の匣』(たぬきのはこ)で第23回中原中也賞を受賞。
第二詩集『雨をよぶ灯台』で第28回萩原朔太郎賞を史上最年少にて受賞。
第8回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞を受賞。
21歳の時、大学で詩人の蜂飼耳(はちかいみみ)さんの詩の演習を受講したことがきっかけです。
それまでは詩集を自分から好んで読んだり、自発的に詩を書いたりということは全くなかったのですが、蜂飼先生の講義で詩の世界の自由さ、面白さに目覚め、自分でも詩を書くようになりました。
場所や時間は限らず、ボーッとしているときに、夢を見るようにふわふわと浮かんできます。
書き始めるまでが長く、書き始めると(文字に起こし始めると)早い方だと思います。
詩を書いていない時でも、基本的にずーっと詩のことを考えているので、総制作時間はかなり長いと思います。
一ヶ月、一年、それ以上かもしれません。
いやなこと、悲しいことがあっても、創作の栄養になると思えるようになったことです。
辛い思いをした経験があったからこそ、この作品が書けた、と思えるようになりました。
あとは、場所を限らず、移動中でも布団の中でも、どこでも仕事ができることです。
幼少期は、どんなことをして過ごしていましたか?
松伏町立第一保育所に通っていた頃、季節を楽しむ遊びをたくさんさせてもらったなあと思っています。
七夕の時期には願い事を書いた短冊を笹の葉に結んで、節分の時期には鬼に豆を投げました。
夏にはプール遊び、クリスマスにはクリスマス会など。季節の遊びが巡ってくるたびに、「今年はもっと楽しもう!」とわくわくしていました。
今でも、季節の行事の時期になると、保育園での思い出がよみがえることがあります。
また当時から絵本や紙芝居が大好きでした。先生が優しい声で読み聞かせをしてくれて、読み終わった後に、さらに想像をかき立てるようなお話を聞かせてくれることもありました。
ひとり絵本を読んでいると先生が褒めてくれたこともあり、本棚にある絵本・紙芝居を全部読みきってやろう!とせっせと読書していました。
松伏町は本当にアットホームで、皆さんの温かいまなざしや見守りの中で、幸せな子ども時代を過ごせたと思っています。
心安らぐ故郷として、感謝の思いが常にあります。
故郷があるから、どんな場所に行っても頑張れます!
これからもよろしくお願いします。
中央公民館の図書室には、マーサ・ナカムラさん作品紹介コーナーを設けています。
※(注記)終了いたしました。たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
巡回展 〝もっと〟変な話をしたい 〜異界への招待〜
第28回萩原朔太郎賞受賞者 マーサ・ナカムラ展
詳細は、さいたま文学館ホームページをご覧ください。
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