日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会のご案内
2026年度全国会長挨拶
安心できる暮らしのために
みなさまこんにちは、四国・高知県にて訪問診療医をしております中川と申します。
このたび、第 12 回日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会 総会・学術集会を開催することとなりました。期日は 2026 年 6 月 6 日(土)、7 日(日)の 2 日間、場所は高知市の高知県民文化ホール・グリーンです。
在宅での褥瘡については、対策の進む病院とは異なる制度や環境のため、多くの課題があります。
私たち日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会(在宅協)は、在宅での利用者・家族の幸福を軸とした褥瘡対策を、という想いで 2006 年に発足しました。毎年、全国 7 か所の各地区床ずれセミナーおよび全国大会(総会・学術集会)を開催、ケアマネに向けた「床ずれ予防プログラム」出版、そして今回第 4 版となる「じょくそうケアナビ(旧・床ずれケアナビ)」出版、など精力的に活動を続けています。
高齢化が進む社会において、在宅での褥瘡対策また足病などの難治性創傷対策はますます重要性・必要性が増し、関心が集まっています。そのようななかで今回この全国大会を主催させていただくこと、身の引き締まる思いです。
今回、テーマを「安心できる暮らしのために」としました。
高齢で、介護や医療を必要とする方々が安心して暮らせるため...課題は多岐にわたりますが、そのなかで今回は、「褥瘡ケア、地域との関わり、そして災害対策」を取り上げました。
褥瘡ケアはこの在宅協の大きなテーマであり、今回も創の治療や予防はもちろん、ポジショニング、栄養といった関心の高い内容をしっかり盛り込みます。また、在宅で暮らす方々にとって地域との関わりは大きな意味を持ちます。安心できる地域との関わりとは?現状から今後へと視野を広げてみたいと思います。そして、毎年のように日本各地で発生する大災害...今や災害対策は待ったなしの状況です。被災した要介護者が少しでも安心して過ごすには何が必要か、一緒に考えてみたいです。
どうでしょう?「安心できる暮らしのために」、とても興味深いですね。この機会にぜひ皆で一緒に勉強しましょう。
さらに、在宅協ではお馴染みの事例検討や、各種委員会の精力的な活動報告も取り上げますので、ぜひお楽しみください。
ところで、高知県...皆さまどんな印象をお持ちですか?そう、おいしい料理やお酒、美しい自然、本当に恵まれています。
また坂本龍馬をはじめ、朝ドラのモデルにもなった牧野富太郎・やなせたかしなど著名人も多く、彼らを身近に感じられる施設も充実しています。せっかくの機会、大会プログラムの合間に、ぜひ高知をご堪能ください。
では、皆さまにこの地でお会いできること、こころより楽しみにしています。
2026年度日本褥瘡学会・在宅推進協会全国会長 中川 宏治
2025年度全国会長挨拶
『幸せを感じるとき』
近年、医療施設における褥瘡治療と予防は、チーム医療の中で専門職が協働して行われています。しかし、在宅や介護施設においては、医療職、介護職、家族・患者等、直接ケアに関わっている全ての方に対する褥瘡治療と予防法の普及や在宅と医療施設とのスムーズな連携が重要となります。
また、在宅での褥瘡治療と予防法の普及には生活の視点が欠かせず、日頃の過ごし方や経済状況、患者や家族のこだわりなども考慮した、多様性のある対応が求められます。
日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会は、在宅ケアにおける講演会、講習会ならびに在宅ケアの症例検討、在宅問題の提起と解決に向けたシンポジウムなど在宅ケアについて積極的に活動し、褥瘡をはじめ、様々な創傷管理における個々の問題の解決を目指しています。
さらに、「在宅高齢者のための栄養支援委員会」、「リフトのある生活委員会」、「在宅下肢創傷対策委員会」、「床ずれ予防プログラム委員会」等、 様々な委員会を開催し、この情報を広く皆様に届けることで、様々な課題を解決できる一助として活動しており、特に、毎年開催しております『総会・学術集会』を情報発信の機会として位置づけております。
2025 年度の日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会総会・学術集会は、第11 回目の大会となりますが、九州初の開催となります。
【2025 年4月19 日(土)・20 日(日)の2日間:開催地 鹿児島県鹿児島市】
今回のメインテーマは、『幸せを感じるとき』です。十人十色と言われるように、人によって価値観は様々で、『幸せ』の形も違うものだと思います。自分にとっての『幸せ』の形,生活の中で『幸せ』を感じるとき、日頃の褥瘡ケアの中で『幸せ』を感じるときについて、多くの方々に語り合っていただける機会になればと思っております。そして、『人々の幸せを喜び』,『自分自身の幸せを感じる機会』であればと企画いたしました。
また、総会・学術集会におきましては、講演、発表、質疑応答などを通して、楽しく学びを深められるように企画しております。全国からの多くの皆様方のご参加を桜島とともに鹿児島でお待ちしております。もちろん、観光スポットや食のおもてなし等、鹿児島の魅力的な環境の中で満足していただき、皆様の『幸せを感じるとき』に貢献できると確信しております。
大会運営に関しましても、すでに準備は進めております
最後に、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
2025年度日本褥瘡学会・在宅推進協会全国会長 安藤 美佐
歴代の会長 一覧
| 回 数 | 年 度 | 全国会長名 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2007年度 | 塚田 邦夫 |
| 第2回 | 2008年度 | 前川 厚子 |
| 第3回 | 2009年度 | 堀田 由浩 |
| 第4回 | 2010年度 | 茂木 定之 |
| 第5回 | 2011年度 | 中條 俊夫 |
| 第6回 | 2012年度 | 南 由起子 |
| 第7回 | 2013年度 | 切手 俊弘 |
| 第8回 | 2014年度 | 岡部 勝行 |
| 第9回 | 2015年度 | 下元 佳子 |
| 第10回 | 2016年度 | 中村 義徳 |
| 第11回 | 2017年度 | 袋 秀平 |
| 第12回 | 2018年度 | 安部 正敏 |
| 第13回 | 2019年度 | 塚田 邦夫 |
| 第14回 | 2020年度 | 堀田 由浩 |
| 第15回 | 2021年度 | 堀田 由浩 |
| 第16回 | 2022年度 | 岡田 克之 |
| 第17回 | 2023年度 | 白瀬 幸絵 |
| 第18回 | 2024年度 | 田中 秀子 |
| 第19回 | 2025年度 | 安藤 美佐 |
| 第20回 | 2026年度 | 中川 宏治 |
| 第21回 | 2027年度 | 熊谷 英子 |
| 第22回 | 2028年度 | 生島 繁樹 |