「新しい公共」取組み事例

地域循環型山村ルネッサンス事業

団体名

しかく山びこ村

所属/ 担当者名

しかく山元地区公民館 事務長 横戸利一

連絡先

しかく電話 023-675-2311
しかくE-mai lyamamoto-1@onyxocn.ne.jp

活動地域

しかく山形県上山市山元地区

活動地域の概要

しかく面積:2,742ヘクタール
しかく集落数:8
しかく人口等

しかく路線バス:山形から長井まで8往復/日
しかく産業:農業、林業
しかく森林:2,180ヘクタール(森林率80%)
しかく雇用(事業所):山元地区公民館、山元林業協同組合、山元簡易郵便局、山形農業協同組合山元支店 ドライブイン、食堂、蕎麦屋、喫茶店、建設会社
しかく特産:木材、林産物(山菜、きのこ)、蕎麦

山また山にて綴られた谷合に形成された山村風景

活動地域の課題

しかく平成19年度に山形県の地域コミュニティ再生のモデル地区に選定され「これからの地域づくりを考える会」での話し合いにより3つの優先課題を絞り込んだ。
?@地域資源の発掘と活用
?A安全安心身近な助け合い
?B休校学舎の再活用 3つの課題を実践するため、平成20年度当該事業に応募し選定され2つのテーマで取り組んだ。
?@地域資源を活かしたコミュニティビジネスの取り組み
?A休校学舎の活用と助け合い支え合い
その結果、特徴的な山村資源の商品化、学舎に山びこ村の機能をどう集積するか、暮らし安心、この3点について引き続き取り組む必要がある。

活動の内容

しかく平成20年度
?@地域資源を活かしたコミュニティビジネスの取り組み
古来から食されてきた暮らしの知恵と山の幸を巧みに生かした山元固有の伝統食「ごんぱ餅」を継承し特産品化を目指す。
しかくオヤマボクチの自生地整備と人工栽培
しかく栽培技術実地調査
しかくマーケティングと研究試作
?A休校学舎の活用と助け合い支え合いの仕組みづくり
しかく山びこ学校活用検討委員会
しかく再活用可能性調査
しかく共助互助慣習の現状調査
しかく平成21年度
?@スローフードの発信 山元固有の伝統食「ごんぱ餅」の商品化と「食用ホオズキ」及び「そば」の付加価値づくり。
しかくオヤマボクチの自生地整備と人工栽培
しかくごんぱ餅の試作販売と生産体制の確立
しかく食用ホオズキのマーケティングと地域ブランド産品づくり
?A学舎の再活用
しかく山びこ学校活用検討委員会
しかく農産加工所の確保
?B暮らし安心
しかく路線バス停待合所キャビンの設置

活動の成果

しかく平成20年度

◇身近にある足下の地域資源に気づき、改めてその価値を見直すことができた。
◇自分たちの力で地域が力を合わせてできるものを追究した。
◇モノを売るというより、地域を売るという発想で取り組んだ。
◇収益を地域に還元するという行動を起こした。

オヤマボクチの 人工栽培

しかく平成21年度

しかくオヤマボクチ自生地の下草刈り、施肥
しかく製造技術講習会(ごんぱ餅、食用ホオズキジャム)
しかく試作販売(ごんぱ餅、食用ホオズキアイスクリーム)
しかく食用ホオズキ商品化マーケティング調査
しかく東北芸術工科大学生によるエコビレッジ構想発表会
しかく路線バス停待合所キャビンの設置 ◇途絶えようとしていた伝統食が地域づくりの目玉になった。
◇ごんぱ餅の商品化が実現した。
◇地域が自信を持った。
◇地域住民の結集力の強さが実証された。
◇自立心の高い積極性のあるリーダーが育っている。
◇学生の提案に対し反響があり実践への意識が高まっている。

食用ホオズキジャムづくり講習会

今後の課題及び展望

しかく課題
「ここで暮らしていこうとする人たちがこれからも楽しみを持って安心して居心地良く暮らしていくことができるように自身で良くしていこう」というのがむらづくりの大方針である。これまでのように行政や外に依存しない、人を当てにしない、人任せにしない、自立的な地域づくりの途は自分たちで考え自分たちで切り拓こうという意識に転換されてきて、実際活動に現れている。この意識を持ち続けて活動を継続していくことこそ課題の本質である。
しかく展望
まだ取り組みは小さいが、山村における地域づくりの企画も波及的に提案されるなどこれからの展開が大きくなっていくものと考えている。


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