このブログについて
ITコンサルタント/弁理士/翻訳家/金沢工業大学客員教授の栗原潔によるブログです。知的財産権、先進IT、翻訳、企業経営に関する分析情報とちょっとした雑談を書いていく予定です。
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書籍のご紹介
栗原潔による訳書・著書をご紹介します。
エスケープベロシティ
『キャズム』のジェフリームーア最新作。企業が過去のしがらみという重力圏を離れて新しい未来に進むための戦略を提言します。戦略的データマネジメント
データ品質が低ければ如何に高度な分析テクノロジーを駆使しても意味がある結果を得ることはできません。本書は、データ分析のテクノロジーではなく、データそのものにフォーカスを定めた戦略の指南書です。この道一筋30年の実務家が現場経験に基づいた重要な気づきを提供してくれます。デジタルネイティブが世界を変える
「ウィキノミクス」のドン・タプスコット著。生まれたときから周りにコンピューターが存在しデジタル・テクノロジーを呼吸して育ってきたデジタルネイティブ世代が何を考えているのか、社会/メディア/政治をどのように変えていくのか、彼らから何を学べるのかを世界中の若者1万人に対する調査に基づき分析。イノベーションへの解 実践編
「イノベーションのジレンマ」のクレイトン・クリステンセンが共同設立したコンサルティング会社イノサイトのパートナーによる「破壊的イノベーション」の実践指南書です。グリーンIT(書き下ろし)
ITプロフェッショナルに向けたグリーンITの入門書。形式的なエコではなく、ITの効率化と環境対応を両立できる真の意味のグリーンITを目指すためのガイドブックです。オープンビジネスモデル
「オープンイノベーション」の提唱者UCバークレイ教授ヘンリー・チェスブロウ著。企業が自前主義を排して知的財産の自由な流通を図るべきという提言の書です。ライフサイクルイノベーション
テクノロジー戦略本の古典「キャズム」でおなじみのジェフリー・ムーア著。コモディティ化が避けられない市場でどうすればイノベーションを継続していけるかを解説。あらゆる企業の生き残りのために必読です。アーカイブ
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弁理士が請求人となって商標不使用取消審判を行なう場合の注意点
めちゃくちゃ細かい話ですが、自分用備忘録も兼ねて書きます。
商標の不使用取消審判は何人でも請求できますので、弁理士が請求することもあると思います。このやり方は、一度訴訟だか審判だかで揉めたことがあったと記憶していますが問題なしと結論されたと思います。自分も何回か自分名義で取消審判を請求しています。
この場合、あくまでも請求人名義は弁理士ではなくて、個人になります。識別番号は個人のもの(もしある場合)を記す必要がありますし、捺印が必要だった時代は弁理士印ではなく、個人印を押す必要があります(昔、特許庁まで持参して突っ返され、出直しになったことがありました(その頃は特許庁に行くときは弁理士印は携行するようにしてましたが、個人印は携行していなかったため))。
さて、電子特殊申請の場合はどうなるかです。電子特殊申請の場合は、弁理士の識別番号(に紐付いた電子証明書)が書類に自動的に付加されますので、個人である請求人との整合性をどうするかが問題です。個人である自分から弁理士である自分に対する委任状がいるのかとも思いましたが、特許庁に確認したところ、請求書本体には請求人の識別番号(弁理士のものも個人のものも)を書かないで、氏名と住所(もちろん弁理士としての自分と同じ住所)だけ書けばよいと言われました。
三井住友マスターカードで多額の決済を確実に通す方法
特許庁やWIPOの支払いには三井住友のオーナーズゴールド(Mastercard)というのを使っています。年間100万円以上使うと年会費無料ですし、Vポイントもつきます(さらに2万円以上の支払は「すぐチャン」というガチャみたいなのが引けます、当たっても1円ですが)し、限度枠も充分なので重宝しています。しかし、先日、マドプロ関係でWIPOに100万円近くの支払いをしようとしたらエラーになってしまいました。以前からも、WIPOで多額の支払いをすると、確認のSMSが来て、それに答える必要があったのですが、今回はそのSMSすら来なくなっていきなりエラーになります。しょうがないので個人で使ってるゴールドでもないVisaカードで払ったら普通に通りました。
WIPOに問い合わせたところ、fraud(不正使用)の疑いということでエラーになったとのことです。弁理士がWIPOに支払って何で不正使用を疑われるねんと思いました。三井住友カードに問い合わせると、WIPOは不正使用が多いので要注意先としてセキュリティが厳しくなっているとのことです。なんでWIPOで不正使用が多いんでしょうかね?他人のカードでマドプロを更新するとかはちょっと考えにくいですのですが。
そして、この問題の解決策として、支払いの前に三井住友カードの某番号に電話をして「セキュリティ調整」をすることで、一時的にチェックを緩く出来ることを教えてもらいました。実際、教えてもらった電話番号にかけて手続きすると100万円を超える決済も問題なく通りました。1週間くらいセキュリティが緩い状態が続くということで、ちょっと怖いのでもう一度電話してセキュリティ設定を元に戻してもらいました。
ちょっと面倒くさいですが問題は一応解決です。ひょっとしてこれはMastercard特有の問題でVisaだと大丈夫なのかもしれません。Mastercardは欧州に強いということでWIPOの支払いにも良かろうということで敢えてMastercardにしたんですけどね。なお、MastercardからVisaに切り替えることはできず、Visaで新たにカード申し込むしかないようです。
Windowsのトラックボールの挙動がイマイチなのでツールで対策
仕事場でのマウスは定番のロジクール MX Master3Sを使っています。ちょっとお高めですが、使用感抜群で、ほぼ常に手を触れている物への投資としては充分に見合うと思います。一方、自宅では、デスクスペースが狭いこともあり、これも定番のトラックボール、ロジクール M575Sを使っています。こちらもナイスではあるのですが、トラックボール一般の宿命としてマウスよりもポインターの微調整がしにくく、特に作図の作業等ではフラストがたまります。
結局、マウスを細かく動かすときはポインターも細かく、大きく動かすとポインターも加速して動いてくれることが望ましいです。Windowsの標準設定に「マウスの精度を高める」というのがありますが、これがこのポインターの加速のことを意味しています(わかりにくい)。しかし、この機能はオンオフしかできず、加速の度合いを調整することができません(昔はできたような気がするのですが気のせいでしょうか?)。
ロジクール提供のツールでできそうな気がするんですが、そういう機能はないんですね。ということで、サードパーティのツールを使ってみました。定番的なツールとしてRaw Accelというのがあるようですがが、ゲーマー向きのようでちょっと使い方がよくわからないので、もっとシンプルなCustom Curve LEというのを入れてみました。ポインターの加速をちょっと極端めに設定するだけでかなり使い心地が良くなります。でも、本来なら、この機能は、Windows標準あるいはロジクールのツールで提供されてもおかしくないのではと思います。「
ちなみに、いろいろ試行錯誤した結果、今使ってるカーブはこれです。
登録の事後的代理人の事務所移転時の扱いについて
事務所を移転する可能性が出てきました。以下の手続が必要とかと思います(何か忘れているかも、気付いた方コメントください)。
1特許庁への住所変更届(これにより弁理士ナビの情報も自動更新)
2弁理士協同組合(1とは連動してない)
3WIPO(マドプロ)
4WIPO(PCT)
5WIPO(ハーグ)
6現地代理人がいない外国登録(マドプロでOAなしで登録されたケース)
7現地代理人
8税務署
昔と比べてメールでのやり取りがほとんどになっている(実際、郵便受けに特許業務関係の郵送物が入っていることはほとんどなくなりました)ので大部楽になりましたね。
漏れはないかいろいろ考えたのですが、商標登録(特許・意匠でもですが)において、登録後に新たに代理人になったケース(移転登録の後が典型だと思います)はどうかと思ってしまいました。登録に対して無効審判等が請求されると代理人に特許庁からまず連絡が来て、審判の代理人になる意思があるかと聞かれます。これは、法律に基いたものではなく、行政サービスです(権利者にいきなり連絡しても訳わからないですからね)。
出願時の代理人であれば識別番号で管理されているので、上記1の手続で識別番号に紐付いた住所が変更されるのでそれでよいのですが、登録後に新たに代理人になっていた場合はどうなるか気になったので特許庁に聞いて見ました。回答は、住所とは関係なしに、名前で検索した登録メアド宛に第一報が行くので(登録後に新たに代理人になった登録商標の)代理人住所変更は不要とのことでした。
Windowsのお節介を解消するWinSetView
今に始ったことではないですがWidowsのお節介機能は困ったものですね。最近特に悩んでいたのは、フォルダー中の音声ファイル(.wav等)の数が増えると、エクスプローラがフォルダーの属性を勝手に「ミュージック」に設定してしまうお節介です。コラムに、アルバム名とかトラック番号とか表示されてもしょうがないんですけど。そして、肝心の更新日時やサイズといった情報が非表示になるのでいちいち設定し直さないといけません。動画制作等で多数の音声ファイルを扱う時に非常にやっかいでした。
レジストリをいじってフォルダー属性を常に「ドキュメント」にする方法はネットに出ていますが、いつのまにか元に戻ってしまいます。しょうがないので、ChatGPTの助言にしたがい、WinSetViewというツールに頼ることにしました。エクスプローラの表示設定を強制的に固定化してくれるツールです。エクスプローラをフックしたりとかそういうことはしておらず、レジストリの書き換えフロントエンドして機能しているようですが、なぜか元に戻ってしまうというとはなく快調に使えています。どのフォルダーも詳細表示かつ更新日時で降順ソートに強制設定できるので大変便利です。もちろん、アイコン表示で見たいといった場合には、都度、切り替えることも可能です。