障害者支援施設しびらきは、平成14年6月に開設したしびらきの「原点」です。知的に障害を持った方50名が暮らしています。また日中は30名の方々が施設に通うほか、ご家族の介護負担軽減や緊急的な対応のため、短期入所を受け入れています。
このような機能に加えて、これからの入所施設には、地域移行を促進するためのバックアップ機能、生活の場の確保が困難な障害者のセーフティネットとしての機能、障害福祉にとどまらず広く地域の課題・困りごと・防災対策等のための拠点としての機能が期待されています。
第一種社会福祉事業として社会福祉法人のみが運営を認められた意義を自覚し、その使命を積極的に果たしていきます。
しびらきの日常
1階が日中の活動スペース、2・3階が男女それぞれ25名ずつの生活スペースとなっています。個室と2人部屋とからなる居室では、利用者さんひとりひとりの個性や「好きなもの」を大切にし、それぞれが心穏やかに過ごせる空間づくりをしています。
日中は、通所される30名の方々が加わり、1さくら班(リハビリ)、2きぼう班(内職)、3農耕園芸班、4クッキー班の4つの中から、好きなものを選んで活動しています。地域や社会と接点を持ち、まちの中でいきいきと活動し暮らしているという実感が持てるよう、支援しています。
1階には厨房があり、管理栄養士による栄養マネジメントのもとで、毎日3食バランスの取れた食事が提供されます。とってもおいしいですよ。
さまざまな行事と余暇
季節を感じられる行事や、外出・旅行、音楽や芸術、スポーツなどが好きな方が自由に参加できる活動、それぞれ思い思いに過ごす余暇、といった時間をとても大切にしています。メリハリのある「日常」の中の、楽しく充実した「非日常」は、しびらきの自慢です。
短期入所(ショートステイ)
相談センターしびらきは、障害福祉サービスの利用を希望する方の相談窓口です。「障害者支援施設しびらき」内に設置されています。
それぞれのご希望を丁寧にお聴きしながら、サービスを利用する際に必要な「サービス等利用計画」を作成します。好きなものや得意なことに着目し、毎日の生活が楽しく潤いのあるものとなるよう、最も身近な相談相手となりたいと考えています。
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しびらきハウスは、障害を持った方々の「住み慣れた地域で普通に暮らしたい」という想いを実現するための共同生活の場です。現在はさいたま市と志木市に6棟のハウスがあります。
アットホームな雰囲気の家で共同生活を送りながら、平日は会社に勤務または施設に通ったり、休日は自分の趣味ごとをしたり行きたい場所へ出かけたり。1人暮らしは難しくても、仲間とともに暮らしながら生活上の必要な支援を受けることにより、社会性を身に付け、それぞれが自立した地域生活を営んでいくことを目指します。
今、障害を持った方々に対する地域の理解は着実に醸成されてきています。地域の皆様に温かく見守られながら、障害のあるなしに関わらず住み慣れた地域で本当に安心して暮らせる場の確保を進めていきます。
共同生活ならではの行事
しびらきハウスでは、特に日中はそれぞれで就労や活動をしている利用者さん同士が親睦を深め、職員と一緒にくつろぎながら楽しいひとときを過ごす行事を大切にしています。日帰り旅行や食事会、カラオケ大会などの他、生活能力を高める調理実習なども企画しています。
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平成29年6月、しびらきの就労支援事業として開始していたベーカリー店、いちご農園、清掃事業が独立して、1つの事業所となりました。現在はコミュニティカフェも開店。名称は、かつて住民のみなさんの生活を支えていた地域の商店街から名前をいただき、「しびらき通り商店街」としました。
「商店街には"しごと"がある」をモットーに、障害を持った方々がバラエティーに富んだ種類の中から自分に合った仕事を見つけ、地域住民の皆様とふれあいながらいきいきと働き、訓練し、経済的な自立を図っていくことを支援します。
空き店舗・遊休農地の活用や雇用の創出、高齢・子ども・障害等を問わずつながり支え合う共生社会の実現といった地域の課題にも目を向け、しびらきがあるこのまちを皆様とともにさらに元気にしていく、そんな役割も果たすことができればと思います。
さいたま市桜区の新開(しびらき)。緑と自然にあふれ、スポーツやレジャーに市民が集う、のどかな町並み。
しびらきベーカリーは、そんなまちにオープンしました。
「あら、パン屋さんができたのね」「近くにパン屋さんなかったから、うれしいわ」。オープン当初にいただいたうれしい声。
「わたしのまちのパン屋さん」。そう思っていただけるお店に。だから、思いをこめてお店の名前も「しびらき」にしました。
今日も、焼きたてのおいしいパンをみなさまにお届けします。
桜並木がきれいなさいたま市桜区の荒川流域。そんなのどかな田園地帯に、いちご農園がオープンしました。
天井が高〜いビニールハウスで、のびのび開放的な気分でいちご狩りができます。
また、コーヒーやジュースも飲める休憩スペースや、のんびりと過ごせるレジャースペースもご用意しています。
憩いの空間で素敵なひとときをお過ごしください。生しいたけの菌床栽培もはじめました。
ぜひ一度、ご賞味ください。
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しびらきっずには、おうちのように温かくてほっとする空間と、しびらきやがあるこのまち全体を"学び場""遊び場"にして元気にのびのび過ごせる環境があります。
また、保護者様とは今から少しずつお子さんの将来のことを考えられるような機会を創り、しびらきとともにお子様の自立に向けて寄り添える事業所でありたいと思います。
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まごころは、在宅で暮らす障害を持った方々のもとにホームヘルパーがうかがい、身体介護や家事の援助、外出の支援や余暇支援など、地域での生活をより自分らしく、より便利に送ることができるようお手伝いします。
しびらきがある桜区に加えて、緑区にもヘルパーステーションがあり、さいたま市全域とその近隣市の方々にご利用いただけます。
障害福祉ニーズ(需要)に対する受け皿の整備(供給)が十分とは言えない中で、在宅支援には、現在必要とされるニーズを的確に把握する機能や他の支援へとつないでいく機能が期待されています。
心のこもった支援のために
まごころでは、普段はマン・ツー・マンの対応が多いヘルパーが一堂に会して、利用者様について情報の共有をしたり、より良い支援内容について検討したりする「全体連絡会」を毎月実施しています。
連絡会では、各ヘルパーが日ごろの支援の中で気付いた事柄を書き込んだ「サービス向上シート」を活用します。マン・ツー・マンの対応が多い在宅支援の中で、ふとした細かな「気付き」を職員全体で活かせるようにしています。携わるヘルパー同士が連携し、1人の利用者様の生活がより豊かなものとなるよう、今後も磨きをかけていきたいと思っています。
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桜区障害者生活支援センターさくらとぴあは、さいたま市桜区で暮らし働いている障害を持った方やそのご家族様のための総合相談窓口です。障害者生活支援センターは、さいたま市の委託により全10区に設置されています。生活上の困りごとや、就労に関すること、お金のこと、権利擁護のこと、福祉サービスの利用に関することなど、相談内容は多岐にわたります。
また、国が掲げる地域共生社会、桜区における「我が事・丸ごと」の実現のために、地域が抱える課題に目を向け、高齢や子ども、困窮、医療や教育といったさまざまな分野がお互いに顔の見える関係を構築できるよう、主体的な役割を果たしてまいります。
顔の見える関係作り
彩の国あんしん
セーフティネット事業
しびらきがあるさいたま市桜区と荒川を挟んで向かい合う志木市には、障害を持った方々の地域生活を支える場がなく、長らく地域の課題となってきました。しびらきの短期入所などでも多くの志木市の方が利用され、在宅や市外で暮らす方々のニーズには切迫したものを感じていました。
こうした状況をふまえ、しびらきでは入所施設を拠点として近隣市も含めた福祉ニーズに応えていくべきことを、目標の1つに掲げました。そうした折、志木市福祉センターの跡地を活用した整備事業者としての採択を受け、地元協力者のご縁にも恵まれて、障害を持った方々が住みなれたまちで活動し暮らすことができる空間を整備することとなったのです。
「しき彩の杜(しきさいのもり)」と名付けたこの一帯は、古くからまちのお祭りが行われている神社に隣接し、近くに通う学生さんや市民のみなさんの散歩道としても親しまれています。春には桜の名所にもなり、まさに四季(志木)おりおりの彩りを見せてくれます。
平成30年4月、志木市で初めてとなるグループホーム「しびらきハウスしき彩の杜」を開設して以来、現在3棟のハウスがあります。
さいたま市にあるしびらきハウス桜塚本や、拠点の障害者支援施設しびらきとは、荒川をはさんで15分の立地にあるので、安心して暮らせるバックアップの体制も備えています。
相談センターしき彩の杜は、障害福祉サービスの利用を希望する方の相談窓口です。「しびらきハウスしき彩の杜」内に設置されています。
それぞれのご希望を丁寧にお聴きしながら、サービスを利用する際に必要な「サービス等利用計画」を作成します。好きなものや得意なことに着目し、毎日の生活が楽しく潤いのあるものとなるよう、最も身近な相談相手となりたいと考えています。
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志木市初の障害者グループホームの整備は、住民の方々との新たなご縁を生み、その近隣に、在宅で暮らす方や支援学校を卒業する方のための通所施設をあわせて整備する計画へと広がりました。
「いろは」とは、交易の要衝として栄えた志木市にゆかりのある言葉で、この地で私たちの支援が新たに始まるとの意味も込めて、施設名としました。
これから、障害のあるなしに関わらず安心して地域で暮らしていくためには、日中においても地域の方々との日常的な接点や機会があることが大切です。そこで、生活介護に加えて就労支援の場として、しびらきベーカリーの2号店「HoHoEMi(ほほえみ)」を併設しました。
障害を持った方々と支援者とが「ともに」あり、地域の皆様と「ともに」あるまちへ。いろはが、皆様に気軽に親しんでいただける空間となればと思っています。
いろはがあふれるまち
しき彩の杜は、志木市役所から程近くの憩いのエリアにあります。
もともと「いろは」とは、江戸時代に水に困っていたこの地域に、用水の余水を引くために設けられた「いろは樋」に由来します。現在、市役所の周辺だけでも「いろは橋」「いろは通り」「いろは親水公園」など、その名を冠した施設や場所がたくさんあります。
また、このように水との関わりが深い志木市には、昔からカッパにまつわる伝説があり、まちを歩いていると至るところでカッパ像に会うことができます。
ゆるキャラ®グランプリ2018で優勝した「カパル」のほかにも、愛嬌たっぷりのカッパたちが活躍しています。