愛媛県道路メンテナンス会議(会長・?`島洋伸松山河川国道事務所長)は、10月27日に2025年度第2回会合を開き、24年度活動報告と25年度活動状況・活動計画案について意見を交わした。24年度にスタートした3巡目点検計画(24〜28年度)と、24年度の橋梁点検結果や1巡目と2巡目点検における修繕など措置の実施状況を確認するとともに、道路事業における地域一括発注の取り組みや道路メンテナンスの技術支援(研修)について情報を共有した。
愛媛県内の24年度道路橋点検結果については、25年3月末時点で健全もしくは予防保全段階(?Tもしくは?U判定)の割合がおおむね9割、早期措置段階(?V判定)が約1割、?W判定はなかったことが報告された。また、3巡目点検計画(24〜28年度)についても説明があり、各道路管理者に引き続き5年に一度の計画的な点検に取り組むよう要請した。3巡目は橋梁1万3023橋、トンネル358カ所、道路付属物等571カ所を対象に実施する。
また、事務局は1+2巡目の点検で?V・?W判定となった橋梁、トンネル、道路付属物等の修繕など、措置の実施状況を説明した。橋梁については25年3月末までに修繕などの措置に着手した割合は、国土交通省が90%、高速道路会社が100%、地方公共団体が67%(うち愛媛県が96%、市町が60%)。他にトンネルについては国土交通省が54%、高速道路会社が100%、地方公共団体が87%(うち愛媛県が100%、市町が48%)、道路付属物等については国土交通省が97%、地方公共団体が91%(うち愛媛県が100%、市町が75%)だった。県内では橋梁と道路付属物等の措置着手・措置完了状況は全国平均を上回ったものの、トンネルについては国で措置着手・措置完了とも、市町で措置完了が全国平均を下回っていることを確認した。
この他、市町の人材や技術力の不足を補うため、点検の発注事務を県などが一括して実施する地域一括発注の取り組みについては、愛媛県では25年度に3市2町(松山市、東温市、久万高原町、伊予市、愛南町)となっているとした。
提供:
建通新聞社