さいたま市は本年度に事業認可の取得を受けた「産業道路(上木崎工区)」整備を推進するため、本年度に道路部分および交差点部分などの詳細設計に取り掛かる。市内を南北に縦断する4車線交通網整備の一環となるもので、浦和区上木崎4丁目・大宮区北袋町2丁目間の約700mを拡幅する計画。現在の事業認可期間は「32年3月31日まで」となっている。
同工区の終点に当たる「北袋町二丁目交差点」から北側はすでに4車線化が完了しており、そこから延伸する形で約607・1mを幅員25mに拡幅する計画だ。区間の途中では「上木崎四丁目交差点」で与野駅東口駅前通り線と交差する格好となるため、部分的に与野駅東口通駅前線(約100m)も幅員16〜17mに再整備を行う。
現況道路は右折のため待機する車両による混雑が頻発しており、主要な交差点で右折帯を新設することで交通円滑化を図る。また、現在はガードレールに区切られた狭い歩道しかないことを踏まえて、道路両側に幅員約5mの歩道を確保する見通しだ。4車線道路を整備することで災害時の交通網を確保する意図もあり、道路整備と同時に無電柱化も実施する考え。
まずは道路整備と交差点2カ所の設計、現場条件に適した道路照明灯の設置計画、交差点部の照明施設などの仕様を26年度内にまとめる予定。5月に開催した事業認可説明会段階では来年度から用地取得に着手し、おおむね26〜29年度を用地買収、31年度までを道路工事に充てる考えを示している。
提供:埼玉建設新聞