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日刊建設工業新聞
2025年09月24日

【鳥取】大山「一の沢橋」復旧/合成床版(メタル)を採用/現地改築は10億円規模で/県土整備部

大山「一ノ沢」で大規模な雪崩の被害に遭った主要地方道倉吉江府溝口線・一の沢橋について、県土整備部は復旧工法の方向性を22日までに固めた。橋梁タイプは合成床版(メタル)とし、旧橋撤去を絡めた復旧費は約10億円に上る。
今年3月10日ごろ、一ノ沢上流の標高1500?b付近で発生した雪崩が、下流約1600?bに位置する「一の沢橋」(単純PCコンポ橋、橋長40・9?b)を直撃し、左岸側上部工が下流側に約125?aずらし、約13?a沈下した。
同部は専門家や土木研究所、大手コンサルタントなどの意見を踏まえながら、雪崩のシミュレーションを実施するなど復旧工法について協議を進めていた。
復旧にあたり、一の沢橋は現在地に改築する。現在の河床から橋桁までのクリアランス約5・8?bは、橋前後の取り合いを盛土するのに加え、橋桁を薄くするなどしてクリアランス約8・8?bを確保。桁下空間が現在よりも約3?b高くなり、同規模の雪崩に対応できるという。
橋梁タイプには合成床版を採用。桁厚をスリム化でき、かつ上部工の重さも軽くできるメリットがある。橋長は現橋とほぼ同じ約41?b。下部工は現橋の鉄筋を補強して活用し、橋前後の取り合い部は軽量盛土を施工する。橋梁部を含めた改良区間は約200?b。
同部技術企画課の説明によると、今後、11月中旬を想定する災害査定に申請。一定金額以上のため採択保留となり、国交省が財務省と協議の上、年内にも保留解除。年度内に復旧着手する。旧橋の撤去から取り掛かり、復旧完成するまでには3年程度かかる見通し。

日刊建設工業新聞

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