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北陸工業新聞社
2025年09月24日

【新潟】キタック/作業時間短縮、業務効率化へ/ボーリングコア撮影システムを開発

総合建設コンサルタントのキタック(新潟市中央区 中山正子代表取締役社長)は22日、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、作業時間短縮と業務効率化などが期待されるボーリングコア撮影システム「COREMIE」(コアミ)および土質判定支援システム「COREMIE AI Pro」の概要説明会を開いた。
開会に先立ち、中山社長はCOREMIEについて「非常に時間がかかり過ぎているコア写真撮影、撮影の合成、画像処理の簡略化を図りたい」とし、COREMIE AI Proに関しては「画像のAI(人工知能)技術を導入して開発を進めている」と語った。
引き続き、事業推進部事業推進課の高橋宏和課長が画像処理技術を応用した機器の開発・販売を行うガゾウ(新潟市中央区)と共同開発した製品概要を説明。COREMIEは撮影ブース(専用架台)×ばつ幅1740ミリ(作業スペース400ミリ)×ばつ奥行1000ミリで、総重量は約90キログラム。コア箱(地質調査箱)10箱当たりの作業時間はボーリングコアの撮影と画像編集で従来120分要していたが、COREMIEを使用することで約15分となり作業時間の大幅な短縮が期待される。さらに、LED照明を使用し、カメラポジションを設定する必要がないため、誰が撮影しても同じクオリテイのコア写真を撮影できる。そのほか、撮影ブースと専用架台は分離可能なため、災害現場等の調査でCOREMIEを大型商用バンの荷室に積み込み、即座にコア写真を撮影したり迅速な土質判定が可能とする。
一方、COREMIE AI Proは標準土色帖の色調をAIに学習させているため、従来技術者の感覚に頼っていた色判別は均一な判定が可能としている。
費用はCOREMIEが撮影ブース+専用架台+カメラ+PCのセットで税抜250万円(配送料、初期設定手数料は別途)。現在開発中のCOREMIE AI Proは月額サブスクリプション契約とし、3ID(アカウント)月額15万円のセット販売を想定。年内にもリリース予定で、初回3カ月は無料お試し期間を設ける。
開発に協力した新潟大学工学部の大塚悟特任教授は「業務の省力化・効率化に大きく寄与できるシステムだ」と高く評価した。

hokuriku



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