稲沢市は、稲沢公園の再整備を計画している。三宅川を挟んだ東側一帯を対象に、荻須美術館との連携強化を目的とした園内動線の見直しや、バリアフリー化、休憩施設の増設などによって利便性の向上を図る。現在、2024年度末にまとめた基本計画をもとに設計に向けた準備を進めており、26年度に実施設計を行い、27〜28年度で工事に取りかかる。
基本計画によると、園北側の芝生広場では、キッチンカーが進入できるように園路を拡幅する。加えて、25年1月に実施したパブリックコメントの結果を受け、広場内にイベント時などに活用するステージの新設を決めた。設置場所や規模などの詳細は検討中。この他、うっそうとした園内を解消するため、樹木量の調整と照明灯を増設する。
また、公園入り口が不明瞭という課題を解消するため、駐車場近辺に「エントランス広場」を新設する。駐車場からスムーズに移動できるような動線を確保する他、駐車場周辺にある萩須美術館との連携として、萩須画伯とゆかりのある植物の植栽を検討している。
荻須美術館との連携強化については、公園と美術館をつなぐ動線を確保する。また、園利用者が休憩できるように東屋やベンチなどを配置する。
この他、中央にある池を活用して整備する親水広場では、ポップアップ噴水やミストなどを設置。子どもの遊び場、保護者の見守りスペースを確保する計画だ。
駐車場は、新たに大型バスと普通車が兼用できる駐車桝を整備。平常時は普通車が90台、バス利用時には普通車78台、バス2台が駐車できるように改修する。
工事は利用者の妨げとならないように分割発注を想定。設計をまとめる中で、発注方法や整備手法の詳細を決める。
同公園の敷地面積は4・1?f。所在地は、稲沢町下田150ノ8。
提供:建通新聞社