県土整備部は、25年度内完成が見込めないと判断した繰り越し事業65億円を29日までに大方まとめた。今後、「9月補正」で繰り越し措置を取り付け、年度をまたがる翌債工事は早ければ10月から発注する。
今回、繰り越し要求する65億3000万円は、土木公共事業全体516億5000万円の12・6%を占める。「9月補正」の早い段階で見切りをつけることによって、翌債工事の年内発注に道が開ける。「発注の平準化」につなげる狙いもある。
主な繰り越し事業は、国道179号はわいバイパス4億9400万円、国道313号倉吉関金道路3億5400万円。津山智頭八東線(郷原〜西野工区)は3億2000万円で、西野橋PC上部工に取り掛かる。
河川では日野川改修に1億4500万円で右岸側護岸に着工。八東川は8600万円を盛り込んで、大隼橋下部工に着工する。
一般公共(補助・交付金)の事業別では▽道路橋りょう40億円▽街路2億2000万円▽河川7億7200万円▽砂防9億9600万円―など。今回、まとめた繰り越し事業は11日開会予定の9月定例県議会(〜10月8日)に提出する。
日刊建設工業新聞