愛媛県は四国横断道自動車道「内海〜宿毛」について、愛媛県側(愛南町)の約19・7?`に当たる愛南都市計画道路「一本松内海線」を都市計画決定した。四国・中国・近畿経済圏との広域連携を目指した四国8の字ネットワーク県内唯一の未事業化区間で、今後は愛南町や高知県など関係機関と連携し早期事業化を国に求める考えだ。
一本松内海線は愛南町の小山地内を起点に、城辺甲地内を経由し柏地内を終点とする延長約1万9680?b(2車線1万7680?b、4車線2000?b、幅員12〜18?b)の自動車専用道路。南海トラフ地震発生時の国道56号の代替機能確保や、円滑な救命・救助や支援のための防災活動拠点との連絡、救急医療施設への速達性向上など「命の道」としての重要な役割を担う路線として、早期整備が期待されている。
構造は、地表式が延長1万1340?b(幅員12〜18?b)、嵩上式が9カ所で延長4180?b(幅員12〜18?b)、地下式が5カ所で延長4160?b(幅員12?b)。愛南町中川地内、城辺甲地内、御荘平城地内、柏地内にそれぞれ出口2カ所(起終点方向)、入り口2カ所(起終点方向)を設け、柏地内で津島道路に接続する。今後は高知県決定の宿毛都市計画道路「宿毛中央線」と合わせ国へ事業化(新規事業採択時評価と事業採択)を求めていく。
また、愛媛県は同日付で関連する愛南都市計画道路「城辺インター線」も決定した。城辺甲〜城辺甲間延長580?bの地表式(2車線、幅員10?b)の路線で、一本松内海線への連絡道路となる。愛南町決定の愛南都市計画道路「御荘インター連絡線」(延長540?b、幅員13?b)と合わせ、連携して内海〜宿毛間の事業化に備えていく。
提供:建通新聞社