地域活性化対策特別委員会会議録
令和6年5月17日
場 所 第5委員会室
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令和6年5月17日(金曜日)
午前10時0分開会
会議に付した案件
しろまる概要説明
福祉保健部
1.子ども・若者プロジェクトについて
2.子ども・若者が安心できる生活環境及び
子どもの居場所づくりについて
3.人材育成・確保について
しろまる協議事項
1.委員会の調査事項について
2.調査活動方針・計画について
3.県内調査について
4.次回委員会について
5.その他
出 席 委 員(10人)
委 員 長 脇 谷 のりこ
副 委 員 長 本 田 利 弘
委 員 山 下 博 三
委 員 二 見 康 之
委 員 内 田 理 佐
委 員 福 田 新 一
委 員 山 口 俊 樹
委 員 坂 本 康 郎
委 員 永 山 敏 郎
委 員 図 師 博 規
欠 席 委 員(1人)
委 員 中 野 一 則
委員外議員(なし)
説明のため出席した者
福祉保健部
福 祉 保 健 部 長 渡久山 武 志
福 祉 保 健 部 次 長 津 田 君 彦
( 福 祉 担 当 )
福 祉 保 健 部 次 長 市 成 典 文
(保健・医療担当)
こ ど も 政 策 局 長 長 友 修 一
部参事兼福祉保健課長 久 保 範 通
こ ど も 政 策 課 長 増 田 光 宏
こ ど も 家 庭 課 長 奥 野 真 一
事務局職員出席者
政策調査課課長補佐 千知岩 義 広
しろまる脇谷委員長 それでは、ただいまから地域活
性化対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員席の決定についてであります。委
員の皆様の座席順としましては、ただいま御着
席のとおりに決定してよろしいでしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、そのように決定いた
します。
次に、本日の委員会の日程についてでありま
すが、お手元に配付の日程(案)を御覧くださ
い。
4、概要説明として執行部からは福祉保健部
に出席いただきます。執行部への質疑の後に、
5、協議事項として、委員会の調査事項、調査
活動方針、計画などについて御協議いただきた
いと思います。このように取り進めてよろしい
でしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、そのように決定いた
します。
では、執行部入室のため、暫時休憩いたしま
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令和6年5月17日(金曜日)
す。
午前10時1分休憩
午前10時2分再開
しろまる脇谷委員長 委員会を再開いたします。
福祉保健部においでいただきました。それで
は、まず初めに一言、御挨拶を申し上げます。
私は、この地域活性化対策特別委員会の委員
長に選任されました宮崎市選出の脇谷のりこと
申します。私ども11名が先の臨時県議会で委員
として選任され、今後1年間調査活動を実施し
ていくことになりました。当委員会で取り扱う
課題の解決に向け、努力してまいりたいと思い
ますので、御協力のほどよろしくお願いいたし
ます。
次に、委員を御紹介いたします。最初に私の
隣が宮崎市選出の本田利弘副委員長です。
続きまして、皆様から見て左側から都城市選出
の二見康之委員です。
延岡市選出の内田理佐委員です。
北諸県郡選出の福田新一委員です。
宮崎市選出の山口俊樹委員です。
続きまして、皆様から見て右側から都城市選出
の山下博三委員です。
宮崎市選出の坂本康郎委員です。
都城市選出の永山敏郎委員です。
児湯郡選出の図師博規委員です。
なお、えびの市選出の中野一則委員が当委員会
の委員となっておりますが、本日、欠席いたし
ております。
以上で委員の紹介を終わります。
執行部の皆さんの紹介につきましては、お手
元に配付の配席表に代えさせていただきたいと
存じます。
それでは、概要説明をお願いいたします。
しろまる渡久山福祉保健部長 おはようございます。
福祉保健部でございます。本日は地域活性化に
関する福祉保健部の取組について、3点御説明
を申し上げます。それでは座って説明をさせて
いただきます。
委員会資料の2ページを御覧ください。目次
がございます。
まず1つ目に説明申し上げる点は、子ども・
若者プロジェクトでございます。
県では現在、3つの日本一プロジェクトを進
めております。これは総合計画のアクションプ
ランと相互に連携しながら、本県の強みを生か
して、政策を強化して取り組むものでございま
す。
本日はこのうち、子ども・若者プロジェクト
について、少子化の現状や少子化の主な要因な
どを含めて御説明を申し上げます。
2つ目は、子ども・若者が安心できる生活環
境及び子どもの居場所づくりについてでござい
ます。
ここでは、生活困窮世帯や独り親家庭を支援
する観点から、私どもが進めております様々な
取組について説明いたします。
3つ目は、人材育成・確保であります。
ここでは、民生委員・児童委員の育成や確保
のための施策について御説明をいたします。
詳細は、この後それぞれの担当課長より説明
させます。
私からは以上でございます。
しろまる増田こども政策課長 こども政策課でござい
ます。まず、子ども・若者のプロジェクトにつ
いて御説明をいたします。
委員会資料の3ページを御覧ください。
まず、本県の少子化の現状であります。本県
の出生数を棒グラフで、本県及び全国の合計特
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殊出生率を折れ線グラフで表示しております。
本県では、第2次ベビーブーム直後の昭和50年
には出生数が1万8,142人、合計特殊出生率
が2.11という高い水準にありましたが、それ以
降、いずれも減少傾向となっております。
合計特殊出生率は、平成17年を底に持ち直し
の動きが見られたものの、コロナ禍の令和2年
に1.7を下回って以降、再び減少が続き、令和4
年は1.63、全国的には沖縄県の1.70に次いで2
番目という状況になっております。
また、出生数はこの30年間で41%の減少、10
年間では28%減少しており、
令和4年は7,136人、
対前年比6%の減と大きく落ち込んでおります。
なお、令和5年につきましては、来月、国が公
表する予定ですが、6,500人程度となることが見
込まれております。
4ページを御覧ください。
次に、少子化の主な要因について御説明いた
します。諸外国に比べ、日本では結婚してから
出産という流れが一般的であることから、結婚
の有無が少子化に与える影響が大きいと言われ
ております。
このため、未婚化の状況を見てみますと、令
和元年に県のほうで実施いたしました結婚・子
育て意識調査では、未婚者の約8割が「いずれ
結婚するつもり」という意向を持ちつつ、令和
2年における本県の50歳時未婚割合、いわゆる
生涯未婚率につきましては、男性が24.64%、女
性が16.83%となっております。全国平均よりは
低い状況にあるものの、平成12年と比較して男
性・女性ともに10%以上上昇しており、未婚化
が進んでいることがうかがえます。
次に、5ページを御覧ください。
晩婚化の状況であります。本県の平均初婚年
齢の推移を示しておりますが、男女ともに上昇
傾向にありまして、令和4年は男性が30.1歳、
女性が29.2歳となっています。全国平均より低
い状況にはありますが、平成12年と比較して男
性で2.2歳、女性で2.8歳上昇しております。一
般的には、晩婚化により第1子の出産が遅くな
ると、第2子、第3子の出産に影響を与えると
言われております。
6ページを御覧ください。
次に、子供を産む世代の女性人口の減少であ
ります。
本県の15歳から49歳までの女性人口は、
令和2年で18万6,296人になっております。10年
前と比較して14%の減少、
20年前と比較して27.5
%減少するなど、減少幅が年々大きくなってお
ります。
7ページを御覧ください。
次に、婚姻数の減少であります。本県では、
令和元年まで年間の婚姻数は4,600件台で推移し
ておりましたが、
令和2年に4,148件に落ち込み、
令和元年から1割ほど減少しています。
これは、新型コロナの感染拡大により出会い
の機会が減ったり、将来への不安が高まったり
したことなどが背景にあると考えられ、令和4
年の婚姻数は3,805件で過去最少になるなど、影
響が続いています。また、過去最少となった令
和4年の出生数についても、令和2年以降の婚
姻数の大きな落ち込みが影響したものと考えて
おります。
続きまして、8ページを御覧ください。
これまでの少子化の現状を踏まえて、今年度
から本格展開することとしております日本一挑
戦プロジェクト、子ども・若者プロジェクトに
ついて御説明いたします。
総合計画のアクションプランにおける重点プ
ログラムの中から、助け合える子育て環境など
の本県の強みを特出して、
子ども・若者プロジェ
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令和6年5月17日(金曜日)
クトを含む3つの日本一挑戦プロジェクトを展
開していくこととしております。
3つのプロジェクトでは、本県の強みを生か
し、新たな宮崎の未来をつくっていくために、
これまで実施してきた基盤となるものなども含
めて、取組をさらに強化していくこととしてお
ります。
9ページを御覧ください。
具体的な子ども・若者プロジェクトの内容と
なります。
「日本一生み育てやすい県への挑戦!」
という目指す姿に向けた取組の柱やこれに基づ
く主な取組、令和6年度の当初予算における主
な事業を整理したものであります。この中から
3つの事業について説明させていただきます。
まず、中段にあります方向性の一番左、出会
い・結婚支援の充実・強化の取組としまして、
結婚応援メディア戦略強化事業を実施すること
としております。この事業は、結婚に対するポ
ジティブなイメージや、社会全体で出会い・結
婚を支援する機運の醸成を目的として実施する
ものであり、具体的には、県内の独身男女に対
し、結婚や子育てなどについて考える機会を提
供するため、SNS等のメディアや若い世代の
共感を呼ぶ著名人等を活用した戦略的な広報活
動や、大規模イベントの開催等を行うこととし
ております。
また、婚活に積極的に行動できていない方々
を後押しするため、出会いのイベント等に関す
る情報を届ける会員登録制度の構築等にも取り
組みたいと考えております。
次に、
その下になりますが、
結婚支援コンシェ
ルジュ事業であります。この事業は、昨年度か
ら展開しております、ひなたの出逢い・子育て
応援運動のさらなる理解促進を図るとともに、
市町村・企業等における出会い・結婚支援の取
組を促進するもので、企業担当1名と市町村担
当1名の計2名の結婚支援コンシェルジュを配
置し、企業や市町村への直接訪問により応援運
動の周知啓発や、結婚支援に向けた取組実施の
働きかけ等を行うものであります。
次に、方向性の真ん中にあります第2子以降
の希望を後押しする施策等の展開としまして、
男性育児休業取得奨励金事業であります。この
事業は、社会全体で子育てを支援する機運の醸
成や、働く場としての県内企業の魅力向上を目
的として、中小企業等に奨励金を支給し、男性
従業員の育児休業取得を促進するものでありま
す。
奨励金の対象となるのは、男性従業員が4週
間以上の育児休業を取得した県内企業の中小企
業や団体でありまして、最大100万円を支給する
こととしております。なお、一番右の欄につき
ましては、教育委員会において進める事業とな
ります。
本プロジェクトの概要については以上になり
ますが、昨年度、人口学の専門家などの外部有
識者からなる少子化対策調査事業研究会を立ち
上げ、今年3月に知事に対して少子化対策に係
る提言をいただいております。
提言では、社会動態の改善、結婚支援、子育
て支援の強化及び本県の強みである高い完結出
生率の維持・強化という3つの施策を、今後組
み合わせていくことが必要といったことに触れ
られております。今回の子ども・若者プロジェ
クトにつきましては、今後この提言の内容など
も参考にしながら、総合政策部をはじめとする
庁内の関係部局とも、しっかりと連携しながら
推進していくこととしております。
子ども・若者プロジェクトに関する説明は以
上であります。
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令和6年5月17日(金曜日)
しろまる奥野こども家庭課長 資料の10ページを御覧
ください。
こども家庭課からは、子ども・若者が安心で
きる生活環境及び子どもの居場所づくりについ
て御説明いたします。
初めに、1、子どもの居場所づくりや子ども
の貧困に関する取組状況についてであります。
本県における子ども食堂など、子供の居場所の
箇所数につきましては、民間団体が主体となっ
て積極的に取り組んでいただいておりまして、
表に記載してありますとおり、令和5年4月時
点で県内に子ども食堂が80か所、それらを支援
するフードバンクが35か所、学習支援の場が44
か所、計159か所がございます。
なお、この数値には公表を望まない団体の数
は含まれておりませんので、実際にはこの数以
上の箇所数があるということで御理解ください。
このような取組を支援するために、令和5年
度から(1)つながりの場づくり緊急支援事業
を実施しております。この事業は、子供が安心
して利用できる地域の居場所の確保や、生活困
窮世帯の支援を目的としまして、子ども食堂や
フードバンク、学習支援などに取り組む民間団
体に対して活動経費を支援するものです。
内容は資料に記載のとおりですが、団体が安
定的に自走できるようにするため、最大3年間
にわたって支援をすることとしております。
次に、今年度からの新規事業、
(2)子どもの
居場所等連携体制構築事業であります。この事
業は、子ども食堂など子供の居場所づくりや生
活困窮者支援に取り組む支援団体向けの食料等
の支援物資が、県内で地域の偏りがなく適切に
循環する仕組みづくりをするとともに、県内全
域での協力体制を構築することを目的としてお
ります。
具体的には、
企業等から寄贈された食品など、
食材や日用品、
学用品等を想定しておりますが、
これらを県が委託した宮崎県フードバンクで一
時的に保管・管理し、既存の協力体制ではカバ
ーできていない県内全域を対象として、食材等
を必要とする団体に配布するものです。
また、食材等を寄附してくださる企業等を新
規開拓したり、地域内での新たな協力体制を構
築することとしております。
次に、11ページを御覧ください。
(3)進学・就業支援制度紹介冊子、桜さく
成長応援ガイドの作成・配布です。
この事業は、
家庭的な事情で進学等に係る費用の負担感が大
きく、進学をちゅうちょしたり夢を諦めてしま
わないように、中学生や高校生等の進学や就職
の支援を目的として、進学や就職に関する様々
な給付金や貸付制度のほか、必要な支援等を分
かりやすくまとめた冊子を作成し、夏休み前ま
でに県内全ての中学生、高校生、特別支援学校
の生徒等に配布することで、学生の進学の夢を
かなえるための情報提供を行っているものであ
ります。
また、
(4)生活困窮世帯の子どもの学習・生
活支援事業は、子供の学力向上や生活習慣の改
善を目的とするもので、塾などに通えない生活
保護世帯や児童扶養手当の受給世帯の中学生、
高校生を対象にオンラインを活用した個別の学
習指導などを行っております。実際、この事業
を活用しまして、この春、大学や高校等に進学
をかなえた生徒さんたちもいらっしゃいます。
次に、12ページを御覧ください。
ひとり親支援の取組状況について、御説明い
たします。主な経済的支援としまして、
(1)児
童扶養手当支給事業では、父母の離婚などの理
由で、父または母と生計を同じくしていない児
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童を監護している、もしくは監護・養育してい
る方、一人の父または母、または祖父母等など
に対して手当を支給しているものであります。
このほか、
(2)ひとり親家庭医療費助成事業
では、
医療費の一部助成による負担軽減を、(3)母子父子寡婦福祉資金貸付事業では、無利子ま
たは低利の資金貸付による経済的な自立と生活
の安定に取り組んでおります。
次に主な就業支援や生活支援としまして、
(4)ひとり親家庭キャリアアップ自立支援事
業では、ひとり親家庭の親が、看護師などの就
職に有利な資格取得に向けて、専門学校等で就
業する場合に給付金を支給するなど、安定した
就業活動の支援を行っております。
(5)母子家庭等就業・自立支援センター事
業においては、委託先団体の就労支援員がハロ
ーワークと連携した就業活動支援を行うなど、
ひとり親の自立に向けた支援を行っております。
このほかの支援も含めまして、県内のひとり親
の家庭に対する経済的支援や就業支援に取り組
んでいるところでございます。
こども家庭課からの説明は以上でございます。
しろまる久保福祉保健課長 続きまして、13ページを
御覧ください。
3、人材育成・確保といたしまして、民生委
員・児童委員の取組状況について御説明いたし
ます。
まず、
(1)の県内の状況でございますが、令
和5年3月時点におきまして、県内における民
生委員・児童委員は定数2,615名に対し、委嘱者
数は2,447名、
充足率が93.6%となっております。
平均年齢は、令和4年12月の一斉改選期時点
のデータになりますが、69.4歳となっておりま
す。不足する主な要因としましては、都市部で
は、集合住宅等の増加による人間関係の希薄化
など、中山間地域では、高齢化の進行により地
域の役職者のなり手が大きく不足していること
などによるものと考えております。
次に、
(2)の民生委員・児童委員の主な活動
状況であります。そこに記載の表は、民生委員
・児童委員の活動として、国に報告した概要で
あり、主に活動項目とその具体例、延べ活動件
数を整理しております。活動件数が一番多いの
は、一番上の訪問・連絡活動で、一人暮らしの
高齢者等への見守りや声かけを目的とした訪問
等を行うものでございます。
以下、高齢者サロンや児童生徒の登下校見守
り活動などの地域福祉活動や、住民が抱える様
々な困り事や不安事に対する相談支援などであ
り、地域住民が安心して暮らせるよう、社会福
祉の増進につながる様々な活動を行っていると
ころであります。
なお、表に示した活動項目や活動件数は、あ
くまでも報告用に、便宜上、主たる活動を分類
したものであり、この表に含まれないような簡
易な連絡や伝言なども実際にはあると考えてお
ります。
次に、14ページに移りまして、
(3)の民生委
員・児童委員の確保・育成に向けた県の取組で
あります。
まず、1の民生委員活動費等負担金につきま
しては、民生委員・児童委員の活動経費等を負
担するものです。
2の民生委員顕彰等事業は、民生委員・児童
委員の永年勤続者等の顕彰や、今年11月に本県
で開催される全国民生委員児童委員大会の宮崎
大会の開催支援等を通しまして、民生委員・児
童委員のモチベーション向上やその役割に対す
る理解促進を図るものであります。
3の民生委員担い手確保対策事業は、今年度
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新たに導入された国庫補助事業であり、市町村
が行います民生委員協力員の設置や、タブレッ
ト等のICT活用の導入等による民生委員の業
務の負担軽減につながる取組、あるいは普及啓
発活動などの取組を支援することで、民生委員
が活動しやすい環境の整備を行い、将来の担い
手確保を図るものであります。
そのほか、4にあります民生委員・児童委員
を対象とした研修の実施や、5にあります関係
団体と連携した広報活動など、民生委員・児童
委員の確保育成に向けた取組を進めているとこ
ろでございます。
説明は以上でございます。
しろまる脇谷委員長 執行部の説明が終わりました。
御意見、御質疑がありましたら御発言をお願
いいたします。
しろまる福田委員 10ページの子ども食堂やフードバ
ンクについてですけれども、
(1)のつながりの
場づくり緊急支援事業というところで、子ども
食堂やフードバンク、学習支援など子供の居場
所づくりや貧困に取り組む民間団体の活動経費
というのが出てくるんですが、その子ども食堂
に活動経費を補助するときの基準はあるんです
か。
例えば、子ども食堂というのは、週に1回、
月に何回です、という基準が設けてあるんです
か。
しろまる奥野こども家庭課長 子ども食堂の運営につ
きましては、明確に何回以上しなさいというも
のはございません。現実的には、月1回であっ
たりとか、週1回であったりとか、運営する団
体の活動に基づいて行われているところです。
その補助金については、実際されている活動
について、子ども食堂に限った話ではないです
けれども、そういった子供の居場所をされてい
る団体が取り組まれることに対するもろもろの
経費について助成をするということで事業を進
めております。
しろまる福田委員 団体で50万円という上限があるん
ですけれども、この50万円に対する条件という
のはどういうものですか。
しろまる奥野こども家庭課長 これは補助する金額の
上限を定めているということでございまして、
団体の規模であったり、実際に子ども食堂を運
営する回数によって、必要な経費というのは団
体ごとに違ってきていると思います。
ですから、基準としての上限を設けていると
いうことでございまして、例えば今回1年目で
あれば10分の10補助しますよ、ということにし
ていますので、1年目の団体について50万円の
経費がかかるのであれば、10分の10で50万円の
給付ができます。また、100万円程度の経費がか
かるのであれば、50万円上限ですので、2分の
1の補助ということになります。あくまでも上
限ということで定めているものです。
しろまる福田委員 最後にもう一つ聞きたいんですけ
れども、子ども食堂という団体のところに集う
子供たちの調査というのはされているんですか。
しろまる奥野こども家庭課長 子ども食堂というのは、
誰でも来ていいですよというのが前提になって
おりまして、その場に来られる方が貧困層の方
とは限りません。本来であればそういう方に来
ていただきたいんですけれども、来られる方の
様子を子ども食堂の方なり、そこに来られる地
域の方が見ていただいて、そういった方々に注
視していただくとか、そういった世帯を知って
いただくようなきっかけにもなると思いますの
で、特段、特定して御案内をしているわけでは
ございません。
しろまる永山委員 関連してなんですけれども、つな
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令和6年5月17日(金曜日)
がりの場づくり緊急支援事業なんですが、令和
5年度もされていると思うんですけれども、そ
の団体の交付の実績等があれば教えていただき
たいと思います。
しろまる奥野こども家庭課長 令和5年度の実績です
けれども、県内16団体に対しまして支援を行っ
ております。先ほどの上限に達しないところも
ございますので、実際に支給した額としては607
万3,000円、全体で16団体に対して支援を行って
おります。
しろまる永山委員 この事業が、
事業の採択の1年目、
2年目、3年目で補助率が変わってくるという
ことなんですけれども、これは一旦、事業に手
を挙げて採択をされたら、3年間は補助をもら
えるものなのか、それとも毎年補助し直しなの
か、どういう形なんでしょうか。
しろまる奥野こども家庭課長 これにつきましては、
あくまでも団体の方の申請に基づいて交付をし
ております運営費の補助ですので、潤沢にお金
があるところは必要ないかとは思うんですけれ
ども、必要があるところは手を挙げていただき
ますので、今回16団体、昨年補助されたところ
は恐らく挙げてくるんではないかとは思ってい
るところです。新たなところも募集して、支援
をしていきたいと考えております。
しろまる永山委員 ありがとうございます。子ども食
堂とか様々な居場所の箇所が159プラスアルファ
ということで説明があったところだったんです
けれども、県内の地域における偏在とか、把握
されているところがあれば教えていただきたい。
このエリアはちょっと手薄だとか、宮崎市内
とか都会のところは多いのかなと思うんですけ
れども、そういった偏在が分れば教えていただ
きたいと思います。
しろまる奥野こども家庭課長 159か所のうち、私の手
元にございますのが、子ども食堂関係なんです
けれども、今御指摘のありましたとおり80箇所
のうち42箇所は宮崎市内ということになってお
ります。
地域的なところで見ますと、宮崎市が42、都
城市が8、延岡市が6、小林市が4、日向市が
2、えびの市が3、三股町が4、国富町が2、
綾町が2、都農町で2です。そのほか、日南市、
西都市、門川町、高鍋町、新富町でそれぞれ1
となっております。これは、昨年の4月の数字
ですので、それから若干増えていると思ってお
りますが、数については今調査をしているとこ
ろです。
しろまる永山委員 ありがとうございます。この2つ
の事業を使って、県内にくまなく設置できるよ
うに、また、県としても支援のほうよろしくお
願いします。
しろまる山口委員 4ページの未婚率のところを教え
ていただきたいんですけれども、この生涯未婚
率は一度も結婚したことない方、結婚歴がない
方の率であって、宮崎のように離婚の率も高い
ということでいくと、実質未婚率というんです
かね、今、現時点で独身である人の率というの
は、この数字とはずれがあるという認識でいい
んでしょうか。
しろまる増田こども政策課長 今、数字の確認をして
いますけれども、また後ほど回答させていただ
ければと思います。
しろまる山口委員 分かりました。もし、そのときに、
数字として追えているのかどうかも含めて教え
ていただければと思います。統計上無理です、
ということであれば、それはそれで結構ですの
で教えてください。
もう一点よろしいでしょうか。11ページの桜
さく成長応援ガイドについてなんですけれど、
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令和6年5月17日(金曜日)
今ネットで見させてもらうと、県の立ち位置と
しては、この作成と配布というところで、実際
の中身については業務委託をされてこれを作っ
ていらっしゃると思うんですが、これを読んだ
ときに生徒さんなり保護者の方々が、ちょっと
相談したいなと思った場合は、いろんな制度が
あるので、それぞれの窓口に問い合わせて、ど
んな状況ですかねとか、私対象になりますかね
というような形をやらなくてはいけないのか、
それとも県の窓口だったりとか、教育委員会に
何でも相談窓口があったりとか、ヤングジョブ
サポートみたいなところに相談してくださいと
かあるんですけれど、そういう一括したキャリ
ア相談できる窓口みたいなものは何か存在して
いるんですかね。あればちょっと教えてもらえ
ますか。
しろまる奥野こども家庭課長 この冊子につきまして
は、
紹介するという趣旨で作っておりますので、
全中高生等に対しての配布、それから学校、そ
れといろんなキーとなるような支援団体等に配
布をしまして、情報提供させていただいており
ます。
ただいまおっしゃられたとおり、個別の相談
につきましては、ここに書いております相談窓
口にお問い合わせをしていただくということで、
作成をしているものであります。
しろまる内田委員 そもそもな質問になると思うんで
すが、こども政策課、こども家庭課の職員さん
が仕事と家庭の両立とか、出生率を上げるため
に大事なことを、いろんなプランを通じて事業
化していってという過程がすごく大事で、女性
の御意見というのがやっぱりたくさん入ってく
るべきだなというのも感じるんですけれど、こ
うやって皆さんを見てもここにいらっしゃる女
性職員が少ないなって感じるんですが、例えば
職員さんの人数の中に女性職員が何割いますよ
とかいうことがもし答えられたら教えていただ
きたいと思います。
男性が、女性が、ということではないんです
けれどバランスも必要で、女性の御意見という
のがやっぱり県民の意見も反映されながら、こ
の県のプランの中にしっかり入っていくべきだ
なと感じます。女性職員の方の御意見が入る中
でプランを決めていっていただきたいなという
ことも感じるので、女性職員の割合というのを
まず聞かせていただきたいと思います。
しろまる脇谷委員長 これは課ごとがいいですか、そ
れとも......。
しろまる内田委員 こども政策課とこども家庭課で絞
らせて、教えてください。
しろまる増田こども政策課長 まず、こども政策課に
なりますけれども、課長と課長補佐を除いた場
合、担当リーダー以下ということにはなります
が、17人中6人が女性ということになります。
課長と課長補佐を入れると、19人のうちの6人
ということになります。
しろまる奥野こども家庭課長 こども家庭課ですが、
課長補佐を入れまして、職員15名中2名が女性
職員となっております。
しろまる内田委員 今ここで質問しても、また来年に
向けてということになるかもしれないんですけ
れども、やっぱり女性の御意見がしっかりと反
映されていないといけないんじゃないかなと思
います。
今立てられている事業が現状でずれていると
いうことではないんですが、若い男性職員、女
性職員の実体験を基にしっかりと組まれたプラ
ンがつくられていくべきじゃないかなという、
いつも違和感を感じたりしているんです。だか
らといって、この質問があったから女性職員を
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呼んでどう思うかって聞くんじゃなくて、職場
の環境からどんどん変えていっていただいて、
若い女性の御意見もしっかりと反映した魅力あ
る宮崎県が選ばれる、若い人たちに選ばれる県
をつくっていくためのものを、その若い職員の
皆さんの御意見でつくっていくというような意
気込みが感じれるような課をつくっていってほ
しいなと思います。
ですから、ちょっと要望みたいになるんです
けれど、今の時点でできることは、団体の皆さ
んの御意見もしっかり反映していただきたいと
思いますし、いろんなアイデアは県の職員の若
い方々の中、女性の中にもたくさんあると思う
ので、そういう御意見もしっかりと反映してい
ただきながら事業を組んでいっていただきたい
なと思います。その辺も部長もしっかり踏まえ
ていただきたいと思いますので、よろしくお願
いします。女性職員が少なすぎると感じていま
す。もし部長の御意見があれば......。
しろまる渡久山福祉保健部長 おっしゃることをしっ
かり受け止めさせていただきたいと思います。
私も、こども政策局は今申し上げたような形で
すけれども、5月に入りまして出先機関等を回
る中では、近年の新規採用に占める女性職員の
割合が4割前後あると理解しておりまして、実
際現場、出先機関に行きますと女性の職員が勤
務している率というのはかなり高いなという実
感を持っております。
そういう流れの中で、こういう政策を企画す
るところにもしっかりと女性の視点を入れてい
く、これは大事なことだと思いますので、しっ
かり受け止めて次に生かしてつなげていきたい
と思います。ありがとうございます。
しろまる内田委員 女性の意見を入れていくためには、
やっぱり女性職員が多いところのほうが、県民
の女性の意見が伝わりやすいというか、入りや
すくなってくると思うので、そういった意味で
も女性の職員が増えることを望みます。
しろまる増田こども政策課長 先ほど山口議員のほう
からお尋ねがあった未婚率の関係のデータです
けれども、その有無も含めて確認するのにお時
間いただければと思いますので、また後日回答
させていただければと思います。
しろまる坂本委員 子供の貧困のところを触れていた
だいていましたので、この10ページ、11ページ
に関連してお伺いしますけれども、昨年度か、
一昨年度かに、子供の貧困調査をなされている
と思いますが、本県における子供の貧困率とい
いますか、割合、それから生活困窮世帯の割合
が分かりましたら教えてください。
しろまる奥野こども家庭課長 今、御質問のありまし
た本県における貧困率という御質問ですけれど
も、国が出している貧困率のデータがございま
して、令和3年度が、11.5%という数字が出て
いるところです。
ただ、国にこの出し方等を確認して、本県で
もどのようなものかという数を確認しようとし
たことがあるんですが、実際のところ、この貧
困率の元データであります国民生活基礎調査と
いうものが、対象のサンプルが少ないというこ
とで、都道府県ごとの貧困率を算出すると誤差
が大きくなることから、なかなか都道府県別の
算出というのはできていないというふうに伺っ
ておりますので、我々としてもその数字は把握
ができていないというのが現状でございます。
しろまる坂本委員 ということは、国が示している貧
困率の11.5%ぐらいを目安として、県の政策も
考えられているというふうに理解してよろしい
でしょうか。
しろまる奥野こども家庭課長 そこを目安ということ
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令和6年5月17日(金曜日)
で考えております。
しろまる坂本委員 生活困窮世帯の数字というのは出
ていないんですか。
しろまる久保福祉保健課長 生活困窮世帯の自立支援
制度というのが福祉保健課のほうで所管をして
おるんですけれども、今、手元のほうに世帯数
そのものの数値を持ち合わせていないものです
から、後日、報告させていただくということで
よろしいでしょうか。
しろまる坂本委員 結構です。ありがとうございまし
た。
それで、今、御説明いただいた居場所づくり、
それから就職支援活動等々ありますけれども、
生活に困窮されている御家庭、それから、そこ
のお子さんたちに対しての手当て、今起きてい
ることに対しての手当てをしっかりしていくと
いうことについてはよく見えるんですが、一方
で、出口戦略といいますか、今のままでいいは
ずはないと思うんですね。どこの家庭も生活困
窮のままでいいというわけではなくて、それを
今後どうしていくのかという出口がよく見えな
いってずっと思っているんですが、こども政策
課、こども家庭課どちらの仕事になるのか分か
りませんけれども、この生活困窮されている世
帯、それからその子供さんたちを、今後、県と
してどのように導いていくのかというビジョン
というのはどのように考えていらっしゃるのか
教えてください。
しろまる久保福祉保健課長 生活困窮世帯の自立支援
制度を持っているということで、福祉保健課の
ほうで行っている事業等の御説明を簡単にさせ
ていただきますと、生活困窮者の自立支援制度
というのが、まずはそういった家計とか、就労
とか、居住とか、そういったものに対しての支
援、相談を一体的に提供しまして、生活保護に
至る前の段階で自立支援につなげていくという
ような制度になっております。
主な事業としましては、自立相談支援事業と
いうのがございまして、それから住宅確保給付
金というのがございまして、これは就労等の相
談に向けての相談支援、それから当分、住宅確
保が難しいと言われる方についての一時的な家
賃相当額の支給というようなことはやっており
ます。これは各郡部の福祉事務所、それから市
の福祉事務所が窓口として行っているところで
ございます。
それ以外にも、就労準備支援事業というよう
な就労自立のための訓練、こういったものを職
員以外のいろいろな専門の団体等に委託して
行っている事業もございます。それから家計改
善支援事業、これも家計管理に関する助言と指
導、こういったものを、これも同じく外部等の
専門団体等に委託して行っているところでござ
います。
制度の中でいくと、ここにも書いてあります
ように子供の学習支援事業、これも子供に対す
る学習支援、それから保護者への生活相談、こ
ういったものを、これも専門の事業者を委託し
ていろいろ取り組んでいるところでございます。
出口としましては、
今の状態をより改善する、
もしくは、子供たちに貧困というとちょっと言
い過ぎかもしれませんけれども、そういった連
鎖がないような形に持っていこうという趣旨で
様々な取組をしているところでございます。
しろまる坂本委員 今、お答えいただいたとおりで、
やっぱり、貧困の連鎖が大変重要な問題なんで
すよね。その連鎖をどうやって断ち切っていく
かっていうところで、やはり、どう子供さん本
人の意識の持ち方、将来設計等々をしっかり持
てるような環境をつくっていくかということが
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令和6年5月17日(金曜日)
すごく大事だと思っていまして。これは福祉だ
けではなくて、もっというと一番身近な学校で
どういったことを教えていくかということがす
ごく大事で、これ以前、一般質問でも取り上げ
させてもらったんですけれども、今学校は金融
教育というのを始めているはずなんですけれど
も、そちらについては、こども家庭課、こども
政策課、
福祉保健課どこか分りませんけれども、
把握なさっていますか。教育の場での貧困の連
鎖を断ち切っていくような取組ということは、
把握なさった上でやっていらっしゃるというふ
うに理解してよろしいでしょうか。
結局、ばらばら感がちょっとあって、福祉分
野と教育分野、そこがしっかり横連携するため
に新しい部局ができたというふうに理解してい
たんですけれども、そうではないんですか。
しろまる久保福祉保健課長 教育委員会そのものでは
ないものですから、一般的な話になってしまう
かもしれないんですけれども、
いろんなこういっ
た子供の貧困でありますとか、支援が必要な人
に対する総合的な対策等を実施する場合には、
庁内での分野横断的な会議等を設定をしており
ます。
その中には、こども政策局以外にも教育委員
会の所管課でありますとか、商工観光労働部の
所管課でありますとか、そういったところも含
めてこういう施策を福祉がやっている、それか
ら教育委員会ではこういう施策をやっていると
いうような意見交換、もしくは情報の共有、そ
ういったものは庁内でやっているところではご
ざいます。
委員がおっしゃったような学校のカリキュラ
ムの中で、金融教育がどれぐらいされているの
かという部分につきましては、私は去年まで教
育委員会にいましたので、いろんな総合的な学
習の時間でありますとか、探究の時間等々の中
で金融教育という部分も最近は入れていってい
ると。もしくは地域の課題に対しての対応、も
しくはライフデザイン、
そういったもの等をやっ
ておるという話は聞いておりましたので、徐々
にではあると思うんですけれど、そういった学
校の取組、
それから福祉保健部の取組、
こういっ
たものをお互い情報を共有しながら進めていく
必要があるのかなと、今、改めて思ったところ
でございます。
しろまる坂本委員 最後にしますけれども、御説明い
ただいた中に、目的として子供の学力向上とい
うのをうたっていらっしゃったので、その辺り
が教育委員会ともよく連携が取れていて、学校
でこういう取組をしているから、それを前提に
して福祉のほうでもこういう考え方で施策を
打っていますっていうふうに理解していいのか
なと思ったものですからお伺いしました。
繰り返しになりますけれども、やはり子供に
関わることについては、学校が切っても切れな
いわけですから、そこは福祉だから教育のこと
は分からないということではなくて、やっぱり
そこの風通しをよくして、同じところを見て進
めていかないと子供のためにはならないんじゃ
ないかなと思いましたので、ちょっと意見させ
ていただきました。
しろまる山下委員 今日は、地域活性化対策特別委員
会の第1回ということで、やっぱり我々議会側
としても、なぜこういう対策委員会をつくらな
いといけないかということになってくるんです
よね。今まで地域経済活性化対策なんとかとい
う、もう似たような特別委員会をずっとつくっ
てきているんですけれど、特に今回、知事が人
口減少に歯止めをかけたいと、そのことで女性
が結婚してくれないことには、なかなか人口の
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令和6年5月17日(金曜日)
安定というのがないわけですよね。
何もしなければ、もう人口減少というのは歯
止めがかけられないと。だから何とかいろんな
魅力発信をやりながら、例えば経済的な問題と
か子育ての支援の問題とか、先ほどもありまし
たけれども、子ども食堂なり貧困家庭から脱却
させるんだとか、様々な取組なんですよね。知
事が最終的に日本一を目指すと。1.8の合計特殊
出生率を大きな目標として掲げたわけですよね。
それに基づく今回の人口減少を、なだらかにし
ていくんだという対策の一環で、まずは結婚の
出会い事業等を行政が大きな予算を確保して
やっていこうということですよね。
皆さん方も、これだけ財政投資して大事な部
分に投資をしていこうということですから、7
ページでこれだけコロナの影響下の中で婚姻数
が減ってきたということも数字を出していただ
きました。
むしろここを、コロナ禍前に早く戻すこと、
そういう数値目標も持っていきながら、皆さん
方は民間事業者の人たちにお願いして、皆さん
方一緒にその数字を追っかけていかれるだろう
と思うんですが、この事業にかなり真剣に取り
組んでいかないと、知事の目指している合計特
殊出生率を1.8まで上げるというのは至難の業だ
ろうと思うんですよ。
だから、その点は職員の皆さん方の県庁を挙
げての本気度というのが試されるだろうと思う
んですよね。だから、この事業の中で福祉保健
部として皆さん方がそれなりの決意というのを
持って、取り組んでいかないと数字というのは
ついてこないと思うんですよね。
皆さん方はこれは意識を高める、相手の心に
意識を変えさせる何かのアクションにつながる
ことの感覚を持っていかないと、これはもう絵
に描いた餅にしかならないと思うんですよね。
そこ辺の皆さん方の決意というのを、まず聞い
てみたいなと思っております。
しろまる増田こども政策課長 今回のこのプロジェク
トにつきましては、宮崎が日本一子供を生み育
てやすい地域であるということがスタートに
立っていますが、
その根拠は何かといいますと、
合計特殊出生率、女性が一生の間に産む子供の
数ということで、これが先ほど申し上げました
けれども、現状においては沖縄県に次いで全国
では2位ということで、相対的な比較にはなり
ますがそういった上位にあるということで、そ
ういう意味では全国の中ではその子供を生み育
てやすい地域にはなるんじゃないかと。
人口減少問題がまったなしという状況の中で、
先日、知事のサミットも開催されましたけれど
も、女性の県内定着といいますか、そういった
流出というところも大きいところがありますの
で、そこを何とか食い止めつつ、宮崎で暮らし、
子育てをしやすい環境にするため、
一刻も早く、
その人口減少の傾向としてはもうある程度止め
られないところはあると思うんですけれども、
少しでもそれを鈍化させるというところで令和
8年度までの3年間にわたって集中的に取り組
んでいきたいと考えております。
今回のプロジェクトでは、合計特殊出生率1.8
台というところと合わせて、婚姻数もコロナ以
前の4,500のレベルに戻したいと。なかなかそこ
まで戻さないと1.8台というところもないと思い
ますし、今回のこのプロジェクトも一過性のも
のではなくて、最終的には人口が安定する水準
といわれるところまで到達できればというふう
に考えているところでございます。
いずれにしましても、人口減少問題待ったな
しというところの中で、全力で集中的に取り組
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令和6年5月17日(金曜日)
むというところで考えているところです。
しろまる山下委員 それは、やっぱり机上論なんです
よ。社会を見たときに、皆さん方やっぱり男性
も女性も結婚願望は多いんですよね。この統計
も出ていますよね。結婚したいという気持ちは
あるんだけれども、なかなか出会いがないと。
だから、そこの問題はどうするかということで
皆さん方がいろんなプロジェクトをつくってや
ろうとしているわけですよね。
だから、やっぱりそこに行き着くための、あ
なたが今言われたように暮らしやすい、住みや
すい環境というのはもう昔から言われてきたこ
となんですよ。宮崎県の宝というのは空気がお
いしい、人情味のある、食べ物がおいしいとか
ですよね。全てこの環境というのは、それぞれ
が評価できるこの宮崎の宝であることは分かっ
ている。だけど、やっぱりなぜなのかですよね。
私たちはもう昭和の早生まれですから、もう
我々の時代とすぐ比較してしまうんですけれど
も、なかなか出会いの場がないということです
から、そこに照準を当ててそういう事業を成し
ていかれるだろうと思うんですが、果たして何
かの魅力、何か今までと違うこと、そういうこ
とも考えていかないと。今までも出会いの場を
つくるとか、専門的な方がおられたり、いろい
ろやっているんだけれども、それが結果として
まだ出てこないわけですから。今度は予算を抱
えてやるというんだったら、それ以前と何が違
うのか、
出会いの場所づくりをしてくれるのか、
何かそこ辺の詰めというのをある程度されてい
るんですか。その辺りを聞かせてください。
しろまる増田こども政策課長 山下委員おっしゃるよ
うに、結婚サポートセンターなり、そういった
婚活イベントの開催というところも確かにしっ
かりと取り組んでいかないといけないんですけ
れども、
その前にやはり結婚以前といいますか、
小学校・中学校時代から結婚だったりとか家庭
を持つ、家族を持つということに対する前向き
なイメージというところ、どうしても価値観が
多様化していく中で、結婚をする必要がないん
じゃないかとか、特にそれがおかしいと思わな
いという考え方もあります。
そこを否定するものではないんですけれども、
結婚とか家庭を持つということに対する肯定的
なイメージ、ポジティブなイメージをつくって
もらうための普及啓発などに地道にしっかりと、
教育というところも絡むのかもしれませんが、
取り組んだ上で婚活イベントですとか、具体的
な策を打っていく。
しっかりそもそもの価値観、
ものの考え方というところに一つ選択肢として
捉えていただけるような、地道な取組をしてい
く必要があるというふうには考えておりますし、
具体的に今年度も取り組もうと思っております。
しろまる山下委員 最後にしたいと思うんですけれど、
やっぱり我々の時代からすると女性が高学歴化
してきました。ほとんどの女性が短大や大学を
出ておられる、そして資格を取られる、もう結
婚しなくても自立ができるんだと。そういう生
き方ができる時代になってきたんですよね。
それと、今、価値観ということを言われまし
たけれど、やっぱり男性と女性の出会いという
のは、会話していく中で価値観が一緒なのかど
うか、何かのこういうインパクトがないと結婚
には行き着かないと思うんですよね。それで、
私は独身で生涯を通すことへの不安というのは、
独身で通そうと思う人たちは何も思わないのか
なということと、こういう中で家庭を持って子
育てをやって、そして将来的には孫という家族
ができてくるという、この価値観ですよね。
ただ、お互い同士の価値観という捉え方も大
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令和6年5月17日(金曜日)
事でしょうけれども、人として人間として家庭
を持っていくことに対してのいわゆる喜びと、
いろんな人生の経験もまたあるんですよね。結
婚することによって家族ができる、そして孫た
ちができてくる、一生過ぎたときのその人生観
というものもある程度、そこまで話をしないと
いけないのかなと思うことを、何かやっぱりそ
ういう振り返ることも必要かなと思うんですよ
ね。
実際、私のめいごも五十幾つで独身なんです
けれど、しょっちゅう私のところにも来るので
話をしてみるんですよ。おまえはどうするんだ
と、親が亡くなったら自分一人でどうやって生
活していくんだと。もう不安でたまらないんで
すよ。私がそういうことをずばっと言うもんで
すからね。だから、誰を頼っていったらいいん
だろうとかですよ。やっぱりそういうものも、
誰かが話をしてやるとかですよね。そういうも
のも何か、言えるのかな言えないのかな、そこ
辺まで。部長、どうですか。
しろまる渡久山福祉保健部長 まず、今ちょっと一人
での不安ということで思い出したのが、上野千
鶴子先生がおひとりさまで心豊かに暮らすとい
う道を説いていらっしゃる。そういう生き方も
ある中で、不安を抱えてこの後自分が一人でと
いうのは、私も周りに同じように一人で結婚し
なかった男性、女性、今おりますので、会うと
同じく不安を口にする。人それぞれなんだなと
思いながら、
やっぱりその気持ちといいますか、
そういうものの流れというのがここの部分には
大きくあるなというのは感じます。
そういう意味で、9ページの出会い結婚の充
実強化のところで、イメージの醸成ということ
で出会い運動というのも展開しようとしており
ますけれども、やっぱり結婚をすることで幸せ
を感じている人もたくさんいるわけで、その人
たちが自分はよかったと、本当に結婚していろ
んな価値観、出会ったパートナーからいろんな
刺激を受けながら世界が広がっていく。あるい
は子供を授かったことで子供を通じていろんな
自分一人では得られなかった新しいものが見え
てきた部分もある。そういったことをどんどん
発信していくことが必要かなと。
イメージとして子供を授かるとお金がかかっ
てしまうとか、あるいは結婚したときに価値観
が合わなくてもう私は苦しい目にあって大変
だったとか、そう感じる方がそういう話題を発
信することも必要ではあるんですけれども、そ
ればかりが発信されてしまうとやっぱり全体の
イメージが低下していってしまうというのがあ
ると思います。
今回、事業の中ではメディアの戦略とか、あ
るいは結婚支援コンシェルジュ、こういったと
ころで気持ちを伝えていく事業も相当の予算を
いただいておりますので、そこも活用しながら
あるいは私自身も、そして職員一人一人も自分
が結婚して幸せだと感じる部分があるのであれ
ば、それをいろんなところで語りながら広めて
いくこの運動に、一人一人が自分の気持ちを素
直に参加していくということ、そういうことも
大事かなというのを今お話を聞いて感じたとこ
ろでございます。
しろまる二見委員 今、イメージが大事と言われたん
ですけれども、部長に一つ伺いたいんですけれ
ど、今日この子ども・若者プロジェクトの基礎
データというか、本県の現状の出生数とかいろ
いろ出ていて、最後に今取り組んでいる主な事
業という説明がありましたけれど、これを聞い
ていて日本一生み育てやすい宮崎県になるんだ
というイメージが持てましたか。
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令和6年5月17日(金曜日)
部長、
その話を聞きながら今やっていること、
出会いの支援、これははっきり言って生み育て
やすいところとは関係ないと思うんですよね。
その人たちが結婚できる相手を探すところの話
であって、生み育てやすい環境ですよ。生み育
てやすいところといったら、もう結婚は一つの
前提になっている、結婚だけじゃない。もちろ
ん未婚の方もいるわけだけれども、取りあえず
もう妊娠出産から始まっている、子供が育って
いくまでの間が生み育てやすいところなんだけ
れども、この出会いの部分が3つの柱の一つに
なってしまっているということは、もちろんこ
の現状というか、未婚、晩婚化を何とかしない
といけないというのは分かるんですけれども、
それは生み育てやすいところから外してやらな
いといけないんじゃないのかなって、あくまで
日本一目指すんだから。
じゃあ、日本一目指すんであれば、妊娠した
ときに職場で出産休暇に入る前から体調不良
やったらもうちょっと早く休職しやすいとか、
周りのサポートがもらえるような環境ができて
いるとか、それがやっぱり生み育てやすい環境
なんですよ。ここにあるのは、男性育児休業の
取得というのも中には育児をしない旦那は育児
休暇を取らなくていいと言われるぐらい育児休
暇を取ればいいだけじゃないんですよ。取って
何をするかが大事だし、そこ辺は奥さん、夫婦
といろいろ話しながら、子供が生まれたときな
んていうのは3時間ごとに授乳をしないといけ
ないとか、寝る暇がない、だから旦那が一緒に
いて、そのときにミルクをやる、夜交代でやる
とか、そういうイメージをつくっていって展開
していくのが、この日本一の挑戦なんだろうと
思うんだけれども、この表題と特殊出生率の1.8
というのでは全然つながりが見えてこないんで
すよ。今の段階だと。
少子化対策だとか、不登校とか、全部悪い面、
今の大変な部分というか。じゃあ、宮崎県の子
育てしている家庭が、みんなそういうことばか
りを不満に思ってやっているのかといったらそ
うじゃないわけですよ。どっちかというと、子
供が生まれた。だけど、この間もテレビもあっ
てましたけれど、学童に入れたくても定員を超
えているから入れられない。じゃあどうしよう
かって、早くもう仕事も帰らないといけなくな
るよねとか、そういう夫婦が困っているわけな
んですよね。
こういうのがない、悩みがない、子供を産ん
でも地域として、社会として扱ってもらえると
ころがしっかりできている。だから育てやすい
県なんだとか言えるんであれば、僕はこの表題
に向かってもっともっと宮崎っていうのはアピ
ールできると思うんだけれども、今日の施策の
一つ一つの説明を聞いていても、これで日本一
の生み育てやすいって何なんだろうなって思う
んですよ。
だから、
今回さっき答申が来たって言ったじゃ
ないですか、3月に。できればこれも資料とし
て添付してくれたらよかったよなと思ったけれ
ども、今すぐネットでダウンロードできるから
見たけれど、この提言を見てこれ幾らかけて調
査研究した内容だったですかね。決して安い金
額じゃなかったと思うけれど、この提言の内容
を見ても社会動向で関東、福岡、関西の方に出
ていっているその人口を戻さないといけない。
もう何年前から同じことを言っているんです
かって。若者が働きやすい職場環境をつくらな
いといけない。IT産業だったりとかそういう
のをやらないといけない。
どれだけ誘致を頑張っ
てきてやっているんでしょうかとか。いい保育
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の環境をつくらないといけない、処遇改善しな
ければならないとか言うけれども、これもやっ
てきているじゃないですか。じゃあ、さらにど
れくらい必要なのかとか、福祉保健部が事務局
で入っていますよね。中国の研究所と一緒に事
務局ってなっていたけれど、もっとその提言の
先の調査研究をしてもらうんだったら、中身だ
けじゃなくて、じゃあ、どれだけの財源が必要
なのかとか、県内の保育業界がもっとこれだけ
人数が必要だったらどれだけのお金が必要で、
人数が必要で、そうすることによってこれだけ
の今預けられない人たちの解消ができるとか、
そういうものにつながるような提言になってい
ない。
もうこれでもう終わりなんですかね、この提
言は。もうこれで満足しているんですか、皆さ
ん。僕はこれを見たって、何かほとんど今まで
この十何年僕がここに来てから見ている中では
同じことをただここに書いてあるだけで、よく
これで受けて、じゃあこれを聞いてじゃあこれ
で頑張りますわって、今まで言われていること
と何ら変わりのないような内容だったわけです
よね。
もし何が違う、
特別なことがあるというんだっ
たらまたぜひ、そこで御指摘いただきたい。2
か月たっているわけだから、これが来てから。
いや、ここが今まで足りなかった、どういう指
摘があってここをやらないといけないんだとい
うことがあるんであれば、そういうところをこ
こでも説明してもらえると非常に意義のある時
間になるのかなと思うんだけれど、正直今日の
説明を聞いていて、
これで大丈夫なのかなって、
もっと真剣に本当にこの日本一という3本の柱
の中の一つですからね、これ知事が掲げた。
大体3月にその提言が来て、新年度予算にも
入っていないこと自体がもうちゃんちゃらおか
しいと思うんだけれども、そこ辺も含めてどの
ように福祉保健部でお考えでいらっしゃるのか。
しろまる増田こども政策課長 まず、今回のこの3月
に出された提言につきましては、委員おっしゃ
るように新しいところが改めてあるわけではな
いんですけれども、基本的には外部有識者の検
討というか分析の結果、先ほど申し上げました
けれども、その3つの今後取り組むべき方向性
といいますか、結婚、出会いの機会を増やすと
いうことと、第2児以降の出生率が高いという
ことで、その強みを今後伸ばしていくというと
ころ、ただ社会動態の改善というところで、若
い女性は特に県外流出が多いというところ、そ
ういったところを改善すべきというところをい
ただいているところです。
今回の研究会からの成果物としてはこれだけ
ではなくて、市町村ごとの今の合計特殊出生率
の状況、出生者数の状況等を踏まえてそれぞれ
市町村ごとに人口減少を何とか対応するための
課題、強み弱みというものを分析していただい
ておりまして、今年度はそれぞれの個別の市町
村の状況に応じて一緒に市町村と考えていくと
いうことを予定しているところです。
先ほど最初に二見委員のほうからお話があり
ました、この事業に出会い・結婚が入っている
のは、もう御承知のとおり出生数を増やすため
には、まず出会う結婚の数を増やす婚姻数増加
というところがありますけれども、先ほど提言
のお話をさせていただきましたが、例えば育児
休業の取得奨励金事業ですと、この事業はその
企業で育児休業を取ってもらうということにと
どまらず、そういう社会全体の機運醸成、会社
内の機運醸成、出産育児をする従業員をみんな
で支えるという機運醸成だったりとか、はたま
令和6年5月17日(金曜日)
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た学生とか就職活動をしている学生等からする
と、企業を選ぶときの視点としては給与だった
りとか福利厚生というところがやっぱりポイン
ト、特に福利厚生になると休暇だったり育児休
業制度というところも関心として高いというと
ころがありますので、こういったところで実績
をつくっていただくことによって、若者に選ば
れる県内企業というのを増やしていきたいとい
うところで考えております。
いずれにしろ、その提言を踏まえてこのプロ
ジェクトのそういった中身の話ではあるんです
が、
枠組みというのはマイナーチェンジ、
ちょっ
と機動修正を図らないと、方向性は一緒なんで
すけれども、そういったところでは考えられる
ところであります。
しろまる二見委員 前の課長も話したんですけれども、
僕は11月議会で男性育児休業奨励金は質問で出
しているんですよね。だから今言われたことは
分かっていたんですよ。どっちかというとこっ
ちから指摘して言っていたんですよね。それっ
ていうことは、課長も聞いていなかったという
ことなのかなと思って、今のお話を聞いている
と。
いいんですよ、だから僕これを入れるなと今
言っているわけじゃないんですよ。さっき部長
が答えたように、
ここからメッセージを出して、
みんながイメージをつくっていくためのものを
ここにやっぱり載せてほしいよねというイメー
ジ、そこなんですよ。どうやったら本当に日本
一生み育てやすい県になるんだと、宮崎が。
どうもここが今いろいろな説明を聞いている
と、つながらないんですよ。子ども食堂だった
りとか、いろんな出てくる取組というのは大事
なことは分かる。分かるんだけれども、なぜほ
かの地域よりか宮崎は日本一なのかというとこ
ろをイメージするためのもの、そういう材料が
これだと思っているんですかって、これを言っ
ていれば日本一生み育てやすい宮崎なんだ。今
子育てしている親御さんたちが、宮崎って子供
を生み育てやすい地域だよねって言えるように
なるのっていうところのイメージが、本当にで
きているのかなって。
僕が言っているのは、これを聞いているだけ
じゃとてもじゃないけれども日本一生み育てや
すい地域だとは思えないんですよねって。今親
が抱えている問題とか、課題とかこの地域性も
あると思いますよ。
やっぱり地域地域で社会、伝統というか文化
が違ったりするので、でもそれって県議会とい
うのは各地域から来られている人たち、まして
やその地域の人たちとよくいろんな話を聞いて
いる人たちだから。
その地域性というのは議会、
委員の人たちの話をよく聞いていれば分かって
くるんじゃないかなって。だからそういったと
ころを踏まえた上で、この日本一生み育てやす
いというのと、合計特殊出生率の数字を指標に
しているものだから、ちょっと日本一の大きな
目標に対して逸れていっちゃっているんじゃな
いの、やっていることがなんかそこ辺をもう
ちょっと、自分たちは本当にこの宮崎がどうい
う地域になれば生み育てやすいっていえるのか、
そこをしっかり押さえてほしいなというのが、
結構前から勉強会とかでも言わせてもらってい
るんですけれども、ぜひそういったところの施
策展開というものをやってほしいなと。
本当に期待はしているんです。ぜひ今後の補
正なり、新規事業とか出てくることを期待して
いますので、よろしくお願いします。
しろまる増田こども政策課長 ただいま御指摘いただ
いた点も踏まえまして、あと先ほど申し上げま
令和6年5月17日(金曜日)
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したように提言の内容も踏まえて、しっかり日
本一生み育てやすいというところにつながるよ
うな、事業そのものももちろんですし、こうい
う説明ぶりもしっかり考えて、そこは今後来年
度以降の取組もありますので、検討していきた
いというふうに考えております。
あと、今回の提言をいただくための事業費、
契約額についてでございますが、1,045万円とい
うことでございます。
しろまる 二 見 委 員 こ の 2 2ペ ー ジ の 提 言 も ら う の
に1,000万かけたと。1ページ当たりの単価を考
えると、しかもこの中身を読むとこれで満足し
ちゃいかんと思うんですよ。
今、
大学の先生だっ
たりとか、宮崎の地域創生の先生とか入ってい
るわけだから、ましてや福祉保健部が事務局で
やっているわけでしょう。もっと施策につなが
る、展開につながる大事なもの、やるべきこと
とやっぱり財源というか必要な予算とか、人材
とかもっと細かく調べ上げることができたん
じゃないかなというふうに感じるんですよね。
これはもう一回、事業はもう一旦終わりだか
ら、どれだけの効果がつながれるかどうか。市
町村のはこの提言の内容には出ていないんです
よね。
インターネットには出していないんでしょ
う。市町村ごとのさっき何かあるって言われた
けれど、22ページの報告書の中には入っていな
いんでしょうね。
しろまる増田こども政策課長 市町村ごとの状況は、
今後、掲載していく予定です。
しろまる二見委員 2か月たったけれどもまだ掲載し
ていないね。
しろまる永山委員 14ページの民生委員、児童委員の
関係なんですけれども、活動費の負担金のほう
が1年間で6万200円というふうな形で計上され
ていると思うんですけれども、これは地方交付
税の算定の基礎額と同等ですかね。上乗せとか
は特にしていない感じでしょうか。
しろまる久保福祉保健課長 この6万200円という数字
は、交付税の算定基礎の額になります。
しろまる永山委員 国から来たのをそのまま市に渡す
という形で、確保のためによその自治体、財政
力のあるところだとは思うんですけれども、
やっ
ぱり独自の上乗せをしたりして確保に向けて動
きをされているというふうなところがあると思
います。
そもそも上乗せをしないとやっていけないと
いうことであれば、その算定額自体を見直せと
いうのをやっぱり国に言っていくべきだし、今
後また交通費やら何やら様々インフレのスライ
ドでコストが上がっていますので、そういった
ところも踏まえて国に対してしっかり提言をし
ていく、今回宮崎県で大会があるのであれば、
そういったところでもしっかりそういった課題
を全国にPRしていくというような形の場にし
てもらいたいなというふうに思っておりますの
で、要望として伝えておきます。
しろまる脇谷委員長 ほかに質疑はございませんか。〔「なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、ないようですのでこ
れで終わりたいと思います。
執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
お疲れさまでした。
暫時休憩いたします。
午前11時25分休憩
午前11時28分再開
しろまる脇谷委員長 委員会を再開いたします。
それでは協議事項1の委員会の調査事項につ
いてであります。
お手元に配付の資料1を御覧ください。
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1の当委員会の設置目的につきましては、さ
きの臨時県議会で議決されたところでございま
すが、2の調査事項は本日の初委員会での委員
協議において決定することになっております。
なお、ここに記載の調査事項は、特別委員会
の設置を検討する際に各会派から提案されまし
た調査事項を参考として記載しております。こ
こで、矢印下の正副委員長整理案を御覧くださ
い。この整理案は、正副委員長で協議の上、調
査の一連の流れを考慮し、一部調査事項を整理
したものを案として掲載しております。
この整理案も含め、調査事項につきまして委
員の皆様から御意見がありましたら、お願いい
たします。
しろまる山口委員 確認をしたいんですけれども、特
別委員会設置検討時のこの案というのは、かな
りいろんな意見を調整されながらできたものだ
と理解しているんですが、この正副委員長整理
案で6つになっているのは、あくまで上の11項
目を言葉的に整理をされて、上の11の項目は全
て内包しているというような理解をしていいの
か、それとも調査時間の都合上、一定程度削除
したというか、調整しましたよという方向性な
のか、どちらなのか教えてください。
しろまる脇谷委員長 正副委員長案ということで、正
副で協議しましたことを御説明いたします。
まず、特別委員会というのは1年で完結する
ということで、開催は決められております。大
体6回ぐらいということを考えまして、ほぼ皆
様から出た調査事項の案を全部内包したいと
思っておりましたが、いろいろとまとめあげま
すと、
大体6つぐらいになるなというふうに思っ
ております。
事項が幅広く、とてもこれを深掘りすること
ができるかどうか、まだ不安定なところはあり
ますが、皆様から出た11項目につきましては、
この6つの中に入れているということで御理解
いただきたいと思います。
よろしいでしょうか。
しろまる脇谷委員長 ほかにありませんか。よろしい
ですか。〔「なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 皆様方が深掘りしたいというこ
とがありましたら、各担当課が来た際に、御質
問をしていただきたいということで、質疑応答
の時間をたくさんとっておりますのでよろしく
お願いいたします。
これでよろしいでしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 ありがとうございます。それで
は、当委員会の調査事項は、資料1の2の調査
事項の正副委員長整理案のとおりといたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、そのように決定いた
します。
次に、協議事項2の委員会の調査活動方針計
画についてであります。
活動方針案につきましては、資料1の3に記
載のとおりであります。活動計画につきまして
は、資料2を御覧ください。議会日程や委員長
会議の結果から、調査活動計画案を作成してお
りますが、この調査活動計画案を基本としなが
らも、その都度、委員の皆様には御相談申し上
げながら、またほかの常任委員会、特別委員会
とも調整をしながら、調査活動を進めてまいり
たいと考えております。
御意見がありましたら、
お願いいたします。〔「なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、今後の調査活動計画
については、この案を基本として、その都度、
委員の皆様に御相談しながら、またほかの委員
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会とも調整しながら実施していくこととしたい
と思いますが、御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、そのように決定いた
します。
続いて、協議事項3の県内調査についてであ
ります。
再び、
資料2を御覧ください。
7月23日から24
日で県北地区、8月6日から7日で県南地区の
県内調査となっております。相手先との調整の
時間があまりないことから、現時点での委員の
皆様の調査先の希望について御意見をお聞かせ
いただき、準備をさせていただきたいと考えて
おります。
先ほど協議いただきました調査事項を踏まえ
まして、県北調査、県南調査の調査先につきま
して御意見等がありましたらお願いいたします。
暫時休憩します。
午前11時35分休憩
午前11時35分再開
しろまる脇谷委員長 再開いたします。
ただいま皆様の御意見を参考にして準備を進
めさせていただきたいと思いますが、具体的な
調査先につきましては正副委員長に御一任をい
ただきたいと存じますがよろしいでしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、そのような形で進め
させていただきます。
続いて、協議事項4の次回委員会についてで
あります。
先ほど協議いただきました調査事項を踏まえ
まして、次回の委員会の執行部の説明内容など
について何か御意見・御要望はありませんか。〔「一任」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 ただいま一任という声が出まし
たので、特にないようですので次回の委員会の
内容につきましては正副委員長に御一任をいた
だきたいと存じますが、よろしいでしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それでは、そのような形で準備
をさせていただきたいと存じます。
最後になりますが、協議事項5のその他でご
ざいますが、委員の皆様から何かございません
か。〔「なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 次回の委員会は6月定例会の6
月21日金曜日、午前10時からを予定しておりま
すが、よろしいでしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
しろまる脇谷委員長 それではそれでよろしくお願い
いたします。
以上で、本日の委員会を閉会いたします。
午前11時37分閉会
令和6年5月17日(金曜日)
署 名
地 域 活 性 化 対 策 特 別 委 員 会 委 員 長 脇 谷 の り こ

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