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No.26 シイラ 2015年7月13日
前回紹介したイサキは予想どおり?長期にわたって美味しそうな状態をキープして漁獲が続いてくれました。今はゴマサバも大変魅力的になっておりおすすめですが、今回は夏の魚の一つ、シイラを紹介します。
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シイラ 南伊勢町奈屋浦 平成27年6月24日撮影
シイラの産卵は夏で、ちょうど今は雌が卵を持っています。シイラの卵は、これを心待ちにする人がいるほど強い人気があります。実は、シイラは見かけで簡単に雌雄の区別が可能なんですが、上の写真でお分かりでしょうか?
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シイラ 左:雄 右:雌 南伊勢町奈屋浦 平成27年6月24日撮影
シイラの雄はおでこが出っ張り、ずいぶんと強面になります。それに引き替え、雌はやさしく整った顔つきです。雌雄が外見で分かれる魚の場合、どうも雄の人相?が悪くなる傾向にあるような気がするのですが、それは筆者の性別によるひいき目なんでしょうか。
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シイラ 上:雄 尾叉長80cm 下:雌 同77cm 南伊勢町奈屋浦 平成27年6月24日撮影
シイラはスマートな体と強大な尾びれを持ち、見た目どおりの遊泳力で釣り人には人気がある魚です。一方漁業者には万力と称されることがあるものの、単価が安く、群れにあたるとたくさん釣れるため、とおひゃく(10、100)などと軽くみられがちです。しかし消費者としては、淡白な白身で料理法を選ばず、惣菜魚としてはとても魅力的だと思います。こってりとした脂は持たないため、干物などの加工品にも向き、この地方独特の塩干しはご飯のおかずとして極めて優秀といえます。また、新鮮なものはお刺身もおすすめで、件の卵は定番の煮付けに、切り身に脂がありそうなら塩焼きなどもいいでしょう。しかし何と言っても、新鮮なシイラのフライはぜひ食べていただきたい逸品です。値段の安さと味の良さのギャップにびっくりすること請け合いですよ。
(2015年7月13日掲載 企画・資源利用研究課)
定置網漁業(水産資源課へのリンク)