朝見遺跡では奈良時代から室町時代にかけての遺構・遺物が多く確認されており、墨で文字などが書かれた「墨書土器」も多数出土しています。
中でも、平安時代に作られた土師器の坏の底に「平成」と書かれたものは、出土した当時の元号が平成であったこととも関係して注目されました。
ただし、墨書の意味や目的は不明です。文字の意味を踏まえれば、何らかの吉祥句として書かれた可能性が高いと思われます。
墨書土器「平成」
おもな時代:平安時代後期
遺跡の所在地:松阪市立田町・和屋町
発掘調査報告書のリンク:『朝見遺跡(第5次)発掘調査報告』本文編(2022年)
『朝見遺跡(第5次)発掘調査報告』写真図版編(2022年)