辰砂は、硫化水銀を主成分とする鉱物で、水銀の鉱石としても知られています。三重県は、日本地質学会によって「三重県の鉱物」に辰砂が選ばれるほど、古くから有名な辰砂産地です。
辰砂を磨り潰すと、「水銀朱」と呼ばれる鮮やかな赤色の顔料が得られます。新徳寺遺跡では辰砂を磨り潰して水銀朱を作っていたと考えられます。水銀朱は縄文時代には土器などの赤彩に用いられ、また古墳時代には埋葬施設に散布するなどして使われていました。
辰砂
おもな時代:縄文時代後期
遺跡の所在地:多気郡多気町相可
発掘調査報告書のリンク:
『一般国道松阪・多気バイパス建設地内埋蔵文化財発掘調査報告III 新徳寺遺跡(付編)栂ノ世遺跡発掘調査報告』(1997年)