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女性の大活躍推進三重県会議
戦後まではお茶箱などの木箱を製造。現在は、最新鋭のダンボール加工技術と交通至便な立地を武器に、梱包から物流までトータルで提案する同社。明治期の創業以来、約130年にわたり地域の雇用と産業を担っています。中には「転勤の不安なく、故郷で働き続けられるから」と就職を決めた人も。社員の平均勤続年数は約15年と、長めの傾向です。
現社長の岡田光生さんは5代目。岡田社長は平成14年に就任して、まず社内のムード改善に取り組みました。「業務円滑化のために、社員同士の会話を増やし、相互理解を深めようと考えました」。掲げたスローガンは「素敵な会社に」。まず社員同士がお互いの仕事ぶりや日々の習慣を称え合い、その行為に会社が報奨金を出す"いいねえいいねえ"制度を導入。さらに、社員を家族ぐるみで招待してのお花見会、他部署社員とチームを組んでのスポーツ大会なども。「私が社長に就任してから、社内結婚が6組ありました」と岡田社長は喜びます。
平成26年からは子育て支援にも注力。家族手当を廃止し、代わりに子どもの入学や卒業などの節目にお祝い金を支給する「次世代育成支援金」に。子ども一人あたりの支援金総額は、51万円にものぼります。「お祝い金は私からの手紙も添えて。ご家族からも喜んでいただいています」と岡田社長。企業在籍期間中に生まれた子を推計する「子宝率」は県内平均を上回り、平成27年度には「三重県企業子宝率・子育て取組優秀企業」に選出されました(平均1.22、同社は1.76)。
「楽しい職場 素敵な会社
目指します!」
勤続30年を迎えた製造部の藤原くみさんは、同社の育休取得者第1号。
「平成4年、育休制度の開始と私の出産がちょうど重なり、会社から取得を勧めてもらいました。先輩方は、自分の娘のことのように喜んで、仕事をカバーしてくれたことを覚えています」。
現在10歳と5歳の子どもを育てる総務部の村林千夏さんも、社内の雰囲気の良さを挙げます。「社員行事を通じて、お互いの家庭環境をよく理解し合っています。それに子ども達も理解してくれて」。同社は家族を職場に招く「ファミリーデー」イベントも開催。子どもたちはそこで、両親が扱う装置や技術を目の当たりにします。「お陰様で『将来はお母さんと一緒に働きたい』と言ってくれるように」。
社員同士も一つの家族のよう。思いやりムードが醸成され、社長が掲げる「素敵な会社」が形成されていました。
勤続30 年の藤原さんは製造担当。 ファミリーデーの小道具。
子どもの身長を書き込んだ。