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地域みんなで取り組む獣害対策を目指して
〜獣害対策班の活動を中心に〜
三重県南牟婁郡御浜町上野(うわの)地区は中山間に位置する農林業を中心とした集落です。周囲を山林に囲まれており、長くサルやイノシシ、シカなどの獣害に悩まされ、農地の荒廃だけでなく住民が獣に襲われる危険性などが懸念されていました。
集落機能の維持に危機感を持った自治区役員からの提案をきっかけに、平成21年から普及センターでは町と連携して住民全体を対象とした研修会や座談会を何度も開催し、地域ぐるみの獣害対策への取り組み気運を高めるとともに、実証圃や緩衝帯の設置も行いました。
そして、自治区役員の強い意志のもと自治区の下部組織として住民有志による「獣害対策班」が平成22年12月に組織されました。組織的な追い払いや捕獲活動とともに、地区住民への獣害対策の啓発活動など、地域ぐるみの獣害対策を目指した活動が継続して行われています。
現在では、地域全体に適切な獣害対策が広がりつつあり、獣害対策をきっかけとした住民間の話し合いやお年寄りへの声掛け等が行われ、集落機能の強化にもつながり始めています。また、隣接地区でも獣害対策班が組織されるなど周辺地区への波及効果も現れています。
[画像:まずは「みんなで勉強」。住民対象の獣害対策の研修会を行い、習得した事を出来る部分から取り組み、「守れる集落・守れる畑」を目指しています][画像:組織的な「囲い作りや追い払い」のほか、住民の狩猟免許の取得を支援し、勉強会や実証試験などを行って「適切な駆除・捕獲」に努めています。][画像:獣害対策班の活動として、地区の学校の文化祭で獣害対策ブースを設置し、広く住民に対して正しい対策方法や実証事例等を紹介しています。]