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令和07年11月05日

梅毒について

梅毒の感染が全国的に拡大しています

近年、梅毒は増加傾向にあります。
2024年、全国の梅毒報告者数は14,663人でした。

三重県内での、2024年の梅毒報告者数は過去最多の135人でした。(前年比21人増)



年齢・性別では、男性では20代から50代(男性全体に占める割合81%)女性では20代(女性全体に占める割合59%)が多く報告されています。



感染経路は、性的接触(性交)が男女合計で93人と最も多く報告されています。(全体に占める割合69%)


梅毒について

【概 要】
梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します。感染すると全身に様々な症状が出ます。
早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。

【症 状】
感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。

第I期: 感染後約3週間
初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。

第II期: 感染後数か月
治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
アレルギー、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。

晩期顕性梅毒(感染後数年)
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。

先天梅毒
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。

【感染経路】
主な感染経路は、感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。

【予防】
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが勧められます。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームを使用しても、100%予防できると過信はせず、皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

検査について

三重県内各保健所にて梅毒検査を行っています。(詳しくは、各保健所にお問い合わせください。)梅毒検査の他に、HIV検査、B型肝炎ウイルス検査、C型肝炎ウイルス検査も行っています。検査・相談は匿名・無料で受けることができますので、名前や住所を知らせる必要はありません。少しでも不安のある方は検査を受けましょう。

各保健所での検査・相談について

リンク

厚生労働省ホームページ 性感染症

国立感染症研究所ホームページ 梅毒とは


本ページに関する問い合わせ先

三重県 医療保健部 感染症対策課 感染症対策班 〒514-8570
津市広明町13番地(本庁4階)
電話番号:059-224-2712
ファクス番号:059-224-2558
メールアドレス:kansenta@pref.mie.lg.jp

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