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食品衛生何でも相談
細菌性食中毒の中で、最近まで最も発生件数の多かったものが腸炎ビブリオによる食中毒です。この細菌は海水や泥に潜み、夏になると集中的に発生します。ただし、熱に弱く、100°Cでは数分で死滅し、5°C以下ではほとんど増殖しないという性質があります。
汚染の出発点は魚介類などの海産物です。夏になると、近海産のアジやサバ、タコやイカ、赤貝などの内臓やエラなどに付着しています。これらを生食用のさしみにするとき、さしみに移って感染します。また、魚介類に付着した腸炎ビブリオが、冷蔵庫の中やまな板などを通じて他の食品を汚染し、その食品から食中毒をおこすこともあります。
喫食後、10〜24時間後に激しい腹痛と下痢がおこります。特に腹痛はさしこむような激痛で、猛烈な苦しさを伴います。また、激しい下痢がなんども続くため、脱水症状をおこすこともあります。発熱はあまりなく、ほとんどは抗生物質の投与などで2〜3日で回復します。ただし、水のような便が正常に戻るまでには1週間くらいかかります。