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「GAP」???聞いたことはあるような気がするけど、何のことかは分からない。そんな方が多いのではないでしょうか。
ここ数年、農業現場で導入されるようになった工程管理手法のことです。
今回は消費者の皆さんに安全な農産物を届ける取り組みの一つである「GAP」について勉強してみましょう。
GAPは、Good Agricultural Practice の略で、日本語では「農業生産工程管理」と訳されています。
GAPは、まず、100点満点の農産物をつくる上での減点要素(虫食い、異物の混入、農薬の残留など)が発生しないように栽培計画(Plan)をたて、その栽培計画に基づいて農作業を実践(Do)します。
栽培終了後には、当初にたてた計画通りにできたかどうか、栽培に問題がなかったかどうか点検・評価(Check)を行います。そして、見直し・改善(Action)を加え、次の作に反映することで、より良い農業を目指すというものです。
また、このような 計画(Plan)→実践(Do)→点検・評価(Check)→見直し・改善(Action) を繰り返すことをPDCAサイクルといいます。
PDCAサイクルを機能させることによって、課題や問題点を抽出し、それを改善していくことで、仕事の効率化、作業場の衛生面での向上などが期待できます。
各工程で確認を行いながら作業を行うことで、トラブルの発生を予防することができます。
また、万が一トラブルが発生しても、原因の追求がしやすくなります。
改善を繰り返し、ムダを省くことで経営改善にもつながります。
以上のように、農産物の安全や品質を確保し、経営改善に通じる手段として、世界中で取り組まれています。
GAPは、もともと生産者の自主管理の手法として生まれたものですが、
1 農産物の品質の向上
2 事故予防などによる安全性の向上
こうして見ると消費者にとってのメリットも大きいといえます。
GAPは、生産者にとっても、消費者にとってもメリットの大きな工程管理手法です。そのため、国および各都道府県で推進が行われています。
三重県でも指導者育成を行うとともに、生産者のためのパンフレットを作成し、普及推進を行っています。
マンガで分かりやすく解説しています。