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令和07年03月10日

令和6年度みえ森林教育アドバイザー派遣 坂部保育園

四日市市立 坂部保育園 (四日市市)

活動概要
1回目:園の要望と課題の聞き取り
7月22日(月) 9時30分から11時30分まで
参加者)園長
2回目:自然保育体験とふりかえり
10月24日(木) 9時30分から15時まで
参加者)園長、主任、保育士5名
対象) 4歳児18名、5歳児14名
3回目:自然保育体験とふりかえり
11月21日(木) 9時30分から15時まで
参加者)園長、主任、保育士3名
対象) 4歳児18名、5歳児9名
4回目:自然保育体験とふりかえり
2月12日(水) 9時30分から15時まで
参加者)園長、主任、保育士3名
対象) 4歳児15名、5歳児14名

活動内容
【1回目】 アドバイザーが園の要望と課題について聞き取りをし、次のような課題が明らかになった。
1.近隣の竹林を活かした自然保育を行っていきたいが、自然保育の経験のある保育士が少ない。
2.公立園であるため、保育士が3〜5年で入れ変わっていき、自然保育が定着しにくい。

【2回目】 午前中、近隣の竹林で草花や虫を見つけて遊ぶが、次第に竹林の奥のほうで探検遊びを始める。
午後は保育園関係者とアドバイザーで活動のふりかえりをし、アドバイザーから「自然の中でのリスクは、
園庭などに比べて取り立てて高いわけではないが、常に最悪の事態を想定しておき、その対処法を知ってお
くことが安心につながる。また近隣の方々とのコミュニケーションも大切。」との提言があった。

写真1 竹林の入口で草花や虫を探す 写真2 竹林の奥へ探検

【3回目】 午前中、竹林の中で木登りや竹でのシーソー遊びを実施し、午後は保育園関係者とアドバイザーで
活動のふりかえりをし、アドバイザーから「子供のフィールドには、中心部に安心ゾーン、その周囲に
チャレンジゾーン、その外側にパニックゾーンがある。まずは安心ゾーンから遊び始めるが、必ず現状に飽
きて、チャレンジゾーンに出始める。あまり行動に干渉せず見守ることが重要。」との提言があった。

写真3 竹林で竹をシーソーにして遊ぶ園児 写真4 木登りを始める園児

【4回目】 午前中、雪の残る竹林の中で崖登りや、用水路のいきもの探しを実施し、午後は保育園関係者とア
ドバイザーで活動のふりかえりをし、アドバイザーから「こどもがチャレンジゾーンに踏み出す時、その手
助けを保育士ができるように、理想の保育の姿を持ってほしい。今後も自然保育をイベントごとではなく、
日常の保育の一環として継続してほしい。」との提言があった。

写真5 崖登りをして遊ぶ園児 写真6 アドバイザーを交えた振り返り


アドバイザー派遣の結果
・近隣の竹林所有者や地元自治会とのコミュニケーションが密接になり、竹林や近隣田畑を自然保育の
フィールドとして有効活用できるようになった。
・園の特色として自然保育を位置付け、保育士たちが日常の活動として実践することで、保育士が入れ
替わっても継承していくことができ易くなった。
・保育士の自然保育に対する経験値が上がり、森へ出かける回数が増えた。

活動の感想(実施後のアンケートから抜粋)
・日々の保育で何が大切か、保育士同士で話し合う機会が増えた。
・地域の方や自治会の方々とのコンタクトの大切さがわかった。
・保育園全体での自然保育意識が高まった。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 林業研究所 普及・森林教育課 〒515-2602
津市白山町二本木3769-1
電話番号:059-262-5352
ファクス番号:059-262-0960
メールアドレス:miefa2@pref.mie.lg.jp

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