三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているリョウブの木を紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
ハタツモリ
学名
Clethra barbinervis
科
リョウブ科
属
リョウブ属
リョウブの新芽
リョウブの新芽(撮影:三重県林業研究所)
リョウブの葉
リョウブの葉(撮影:三重県林業研究所)
リョウブの樹皮
リョウブの樹皮(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況(取っ手)
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
冷温帯から暖温帯の山地に分布する、北(南部)、本、四、九、朝鮮(済州島)、中国、台湾
分類
落葉高木
樹形
高さ8〜10m、樹形は箒状型
花
7〜9月頃枝先に総状花序を円錐形にだし、小さな白い花を密につける、花冠は直径5〜6mm
果実等
実実は直径4〜5mmの扁球形で毛が密生し、褐色に熟す
葉
互生、枝先に集まって生え、長さ8〜13cmの倒披針状、先は鋭くとがり縁に鋸場がある
樹皮
薄片となってはがれ、あとは茶褐色でなめらか
材の性質
重硬で切削加工は困難だが鉋削面は光沢がある
比重:0.74程度 色:辺材は帯黄褐色、心材は赤褐色、散孔材
用途
庭木、公園樹、建築・器具材
その他
昔、飢饉に備え、若葉を食料にするため、令にて植えさせたための名。別名の畑積りも同じ意味。旗積りは、花の咲く様子からつけた名
備考
林業研究所で見られる場所:樹木図鑑園(D)、緑化木見本園(15)
参考
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・西川栄明著、2016年3月10日1版1刷発行、2019年3月1日1版6刷発行、樹木と木材の図鑑ー日本の有用種101 株式会社 創元社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた
・出典:森林総合研究所九州支所HP「リョウブ」の項(https://www.ffpri.affrc.go.jp/kys/business/jumokuen/jumoku/zukan/ryoubu.html)