三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているモッコクの木を紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
アカミノキ、ブッポウノキ
学名
Ternstroemia gymnanthera
科
ツバキ科
属
モッコク属
モッコクの葉
モッコクの葉(撮影:三重県林業研究所)
モッコクの花芽
モッコクの花芽(撮影:三重県林業研究所)
モッコクの樹皮
モッコクの樹皮(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況(取っ手)
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
暖温帯から亜熱帯の海岸に近い山地に生える、本(千葉県以西、四、九、沖、アジア東南部
分類
常緑高木
樹形
高さ約10〜15mになる
花
6〜7月頃、葉腋に直径1.5cmほどの白い花を下向きにつける
果実等
果実は長さ1.5cmほどの球形で、熟すと厚い果皮が裂けて赤い種子を出す
葉
帯紅色で葉柄があり互生、長さ3〜7cmの長楕円形状倒卵形で先は丸く光沢があり、ふちは全縁
樹皮
帯黒褐灰色でなめらか
材の性質
重く硬い、粘りがあり乾燥が難しく割れも出やすい
比重:0.80程度 色:辺、心材とも淡紅色から紅色、暗紫色
散孔材
用途
庭木、公園樹、器具材
その他
サポニンを含んでおり、白アリに強く耐久性もあるため、沖縄地方では有名な建築材として琉球王朝時代に重用された
備考
林業研究所で見られる場所:樹木図鑑園(C)、緑化木見本園(1,7)
参考
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・西川栄明著、2016年3月10日1版1刷発行、2019年3月1日1版6刷発行、樹木と木材の図鑑ー日本の有用種101 株式会社 創元社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた
・出典:森林総合研究所九州支所HP「モッコク」の項(https://www.ffpri.affrc.go.jp/kys/business/jumokuen/jumoku/zukan/mokkoku.html)