三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているムクロジの木を紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
キンカンムク、ジクノキ
学名
Sapindus mukurossi
科
ムクロジ科
属
ムクロジ属
ムクロジの新芽
ムクロジの新芽(撮影:三重県林業研究所)
ムクロジの葉
ムクロジの葉(撮影:三重県林業研究所)
ムクロジの樹皮
ムクロジの樹皮(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況(左側の取っ手)
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
暖温帯の山地に分布、本(新潟・茨城県以西)、四、九、アジア南東部
分類
落葉高木
樹形
高さ15〜20m、半円形の樹形
花
6月頃枝先に大形の円錐花序をだし、淡緑色の直径4〜5cmの花を多数開く
果実等
果実は直径2cmの球形で、中に黒い種子が1個ある
葉
偶数羽状複葉で互生、長さ7〜15cmの広披針状で革質
樹皮
灰褐色で平滑
材の性質
比重:0.65〜0.75 色:辺材は黄白色、心材は黄灰色から黄褐色
環孔材
用途
庭木、器具材
その他
果皮はサポニンを含み、砕いて水に晒すと泡立つ。かつては石鹸の代用とされたため井戸端などによく植えられた
備考
林業研究所で見られる場所:樹木図鑑園(A)、緑化木見本園(9)
参考
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた