三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているネムノキの木を紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
ネム、ネブ
学名
Albizia julibrissin
科
マメ科
属
ネムノキ属
ネムノキの葉
ネムノキの葉(撮影:三重県林業研究所)
ネムノキの花
ネムノキの花(撮影:三重県林業研究所)
ネムノキの樹皮
ネムノキの樹皮(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況(取っ手)
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
冷温帯南部から暖温帯の平地の川岸,山地や原野に広く分布、本、四、九、沖、朝鮮、中国
分類
落葉高木
樹形
高さ6〜10m、箒状型
花
6〜7月、枝先に10〜20個の花が集まった頭状花序を総状につけ夕方開花する、花糸は長さ3〜4cmで淡紅色
果実等
豆実は長さ10〜13cmの広線形で10〜15個の種子が入っている、種子は長さ1〜1.5cmの楕円形で褐色
葉
有柄互生、長さ20〜30cmの大形の偶数2回羽状複葉、方羽は7〜12対、小葉は18〜29対あり長さ5〜15mm、幅2.5〜4mmで革質、ふちは全縁で短毛があり裏面は粉白色、夜になると小葉が閉じ垂れ下がる
樹皮
灰褐色で褐色の皮目が目立ちなめらか
材の性質
軟質で強度は小さく乾燥、切削加工は容易で表面に光沢がある、反りが生じやすい
比重:0.50〜0.60 色:辺材は黄白色、心材は帯黄灰褐色ないし淡褐色
環孔材
用途
庭木、公園樹、器具材、薪炭材
その他
和名ネムノキは小葉が夜間はとじて睡眠現象を示すから名付けられたものである
備考
林業研究所で見られる場所:樹木図鑑園(C)
参考
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた
・出典:森林総合研究所九州支所HP「ネムノキ」の項(https://www.ffpri.affrc.go.jp/kys/business/jumokuen/jumoku/zukan/nemunoki.html)