三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているスダジイの木を紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
イタジイ、シイ
学名
Castanopsis cuspidata
科
ブナ科
属
シイノキ属
スダジイの葉
スダジイの葉(撮影:三重県林業研究所)
スダジイの樹皮
スダジイの樹皮(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況(右側の取っ手)
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
暖温帯の山地に分布、本州(福島・新潟県以西)、四国、九州、朝鮮(済州島)
分類
常緑高木
樹形
大きいものは高さ30m、直径3mにもなる
花
5〜6月に淡黄色で長さ8〜12cmの雄花序が上向きにつく
果実等
堅果は1.5〜1.8cmの円錐状卵形で殻斗に包まれている
葉
互生し長さ6〜15 cmの広楕円形で状半部に波状の鋸歯がある
樹皮
黒褐色で大木になると縦に深く裂け目ができる
材の性質
やや重硬で切削その他の加工性はよいが乾燥による狂いが生じやすい
比重:0.50〜0.78 色:辺材は帯黄灰白色、心材は黄褐色または灰褐色
散孔材
用途
庭木、建築材、器具材、シイタケの原木
その他
シイ(椎)は、ブナ科クリ亜科 (Castaneoideae) シイ属 (Castanopsis) の樹木の総称である
スダジイ、ツブラジイを呼ぶことが多い
備考
林業研究所で見られる場所:緑化木見本園(9)
参考
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた
・出典:森林総合研究所九州支所HP「スダジイ」の項(https://www.ffpri.affrc.go.jp/kys/business/jumokuen/jumoku/zukan/sudajii.html)