三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているアカシデの木を紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
シデノキ、ソロノキ、コソネ
学名
Carpinnus laxiflora
科
カバノキ科
属
クマシデ属
アカシデの葉
アカシデの葉(撮影:三重県林業研究所樹木図鑑)
アカシデの果穂
アカシデの果穂(撮影:三重県林業研究所)
アカシデの樹皮
アカシデの樹皮(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
山地に生え、冷温帯・暖温帯に広く分布、北、本、四、九、朝鮮、中国
分類
落葉高木
樹形
高さ10〜15m、箒状
花
4〜5月に開花、黄褐色で長さ4〜5cm
果実等
果穂は3〜8cm、やや密に苞鱗は卵形で先はとがる
葉
互生し卵形から長楕円形 基部は円形、支脈は7〜15対、若葉は赤色
樹皮
灰茶色で平滑
材の性質
繊維が複雑で加工がし辛く、収縮が大きい
比重:0.70〜0.82 色:辺、心材とも灰白色ときに黄褐色を帯びる
散孔材、道管はやや放射状に配列する傾向にある
用途
庭木、公園樹、床柱
その他
なめらかな皮肌が個性的
備考
林業研究所で見られる場所:樹木図鑑園(D)、緑化木見本園(9)
参考
・堀田満著、昭和49年12月1日初版発行、平成6年11月1日重版発行、カラー自然ガイド 22)野山の木I
・西川栄明著、2016年3月10日1版1刷発行、2019年3月1日1版6刷発行、樹木と木材の図鑑ー日本の有用種101 株式会社 創元社
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた