三重県林業研究所のみえ森林・林業アカデミー棟には、県内で育った様々な樹種の木材が使用されています。
ここでは、アカデミー棟の取っ手に使用されているカナクギノキを紹介します。
なお、アカデミー棟に使用されている木材については、
こちらのページをご覧ください。
別名
ナツコガ
学名
Lindera erythrocarpa
科
クスノキ科
属
クロモジ属
カナクギノキの葉
カナクギノキの葉(撮影:三重県林業研究所)
カナクギノキの花
カナクギノキの花(撮影:三重県林業研究所)
アカデミー棟における使用状況
アカデミー棟における使用状況
※(注記) 写真撮影協力:白山中学校
分布
冷温帯の山地に分布、本州(静岡県以西)、四国、九州、朝鮮、中国中部
分類
落葉高木
樹形
高さ3〜15m
花
4,5月頃に葉のわきに淡黄緑色の小さな花をたくさんつける
果実等
直径5〜7mmの球形で、9〜10月に赤く熟す
葉
互生し長さ6〜15cm程度で長楕円形裏面は粉白色、秋は紅葉が美しい
樹皮
淡灰褐色で、老木になると薄片となってはがれる
材の性質
著しく重硬、強靭
比重:0.52〜0.77(クスノキ科) 色:辺材は帯黄褐色、心材は帯紫黒褐色
用途
庭木、器具材
その他
和名のカナクギノキは「鉄釘の木」の意で、その材がやや堅硬で木目が密であることからから名づけられたものと思われる。
備考
林業研究所で見られる場所:樹木図鑑園(A)
参考
・林 弥栄著、1985年9月1日1刷発行、1990年9月20日15刷発行、山渓カラー名鑑 日本の樹木 株式会社 山と渓谷社
・財団法人 林業科学技術振興所発行、昭和60年12月18日第1版発行、平成16年10月1日第4版発行、有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた
・出典:森林総合研究所九州支所HP「カナクギノキ」の項(https://www.ffpri.affrc.go.jp/kys/business/jumokuen/jumoku/zukan/kanakuginoki.html)