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令和06年03月13日

令和5年度みえ森林教育アドバイザー派遣 薦原保育所

名張市福祉こども部 保育幼稚園室 (名張市立 薦原保育所)

活動概要
1回目:市の要望と課題の聞き取り、現地視察
11月10日(金) 10時から12時まで
参加者)所長、保育士2名、名張市保育幼稚園室 室長
2回目:自然保育体験とふりかえり
11月22日(水) 9時から15時まで
参加者)所長、保育士4名、名張市保育幼稚園室 室長、主幹、他園保育士6名
対象) 5歳児8名
3回目:自然保育体験とふりかえり及び研修会
2月15日(木) 9時から15時まで
参加者)所長、保育士2名、名張市保育幼稚園室 室長、主幹、他園保育士8名
対象) 5歳児9名

活動内容
【1回目】 アドバイザーによる聞き取りの結果、公立保育所であるため、保育士の異動があるなかで、自然保
育の活動を継承していくことや、自然保育活動がより活発になっていく中でのリスク対応や保護者の理解を
得ることなどが課題であることが分かった。またその後、現在活動している小学校の学校林を視察した。

アドバイザーからの助言のポイント
・保育計画のカリキュラムに野外体験保育を組み込み、繰り返し実践することで、新任保育士への継承にな
っていく。また他の保育所へ横展開するため、次回他園の保育士にも体験参加してもらうことを検討する。
・リスク管理については、具体的な事態を想定し、シミュレーションしておく。例えば、マムシにかまれた場
合、救急処置方法、連絡体制など、事前に備えマニュアル化し皆で共有する。

【2回目】 午前中小学校の学校林にて、市内他園の保育士も見学する中、5歳児を中心にした自然保育体験を
実施し、午後から参加保育士とアドバイザーにてふりかえりをおこなった。
他園の保育士から「園内では固定化しがちな子ども達の関係を自然の中で遊ぶことでお互いを認め合い成長
を促したい。」等の意見があった。
アドバイザーから、「子どもと保育士の関係を、1対1から子供同士の関係を見守る関係にするようにして行
くとよい。」との提言があった。


写真1 よく整備された学校林 写真2 他園保育士見学の中での自然保育体験

【3回目】 午前中、他園の保育園の保育士も参加して、5歳児を対象に自然保育を行った後、午後から参加し
た保育士とアドバイザーを交え、ふりかえりと自然保育活動の横展開を目的に、研修会を実施した。
薦原保育所から、「過去5年間の自然保育は、園児だけでなく、保育士自身の視点の広がりや、成長に有効な
活動だった。」との報告があった。
今回参加した他園保育士から、「このような良好な環境が近くにない保育園も多く、どのような取り組みが
可能か指導を受けたい。」等の意見が出された。
アドバイザーからは、「どのような場所でも自然保育の現場になる。私有地の畑や山林でも、そこの所有者
と関係を築き、使わせてもらえるようにしたり、地区の自治会などとの接点をひろげ、地域全体で保育でき
る環境になるようしていくことが理想。」とのコメントがあった。


写真3 自然保育体験の様子 写真4 近隣6園の保育士を交えた研修会の様子

アドバイザー派遣の結果
・名張市内近隣の保育所、保育園への自然保育推進の横展開のきっかけができた。
・担当者の異動等への対応として、保育計画、カリキュラムの中に野外体験保育を位置づけ、繰り返し実践
することで、自然保育の継続につなげられることが理解できた。
・リスク管理の仕方など、起こりうる事態をシミュレーションして、対応策をマニュアル化することが決ま
った。

活動の感想(実施後のアンケートから抜粋)
・就学前の学びや学びに向かう人間性の育成について、また人としての基礎を培う幼児期に子どもに関わる
保育者として、子どもとどう向き合うかを常に問い直すことの重要性を学びました。
・マムシ、ダニなどの対処方法を事前に勉強し、過度に恐れず、リスクを克服する姿勢で臨むようにしてい
きたいと思います。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 林業研究所 普及・森林教育課 〒515-2602
津市白山町二本木3769-1
電話番号:059-262-5352
ファクス番号:059-262-0960
メールアドレス:miefa2@pref.mie.lg.jp

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