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三峰山地を源流とする雲出川の上・中流域を中心に、松阪市西部の堀坂山・観音山などの山地と、伊賀盆地を流れる青蓮寺川・滝川の流域をあわせた区域です。
雲出川の中・上流域は、長い歴史に培われたスギ・ヒノキの人工林が広がっていますが、本来はシイ・カシなどの常緑広葉樹林の発達する地域で、源流部の三重大学付属演習林などにはモミ・ツガを混じえた森がみられます。雲出川はアユ、アマゴの住む清流として渓流釣りのメッカであり、山地には多くの野生動物が生息し、君ヶ野ダムには少数ながらオシドリも渡来します。また、平安後期の銅鏡などが出土している津市(旧美杉村)漆の経塚は、この地域の歴史を偲ばせます。
堀坂山・観音山地域は伊勢平野を望む歴史にみちた山陵で、南北朝時代の伝説を秘めた「白米城跡(県史跡)」や、奇岩が露出して修験道場にもなっている伊勢山上があり、山麓にはムササビの住む典型的な鎮守の森の阿射加神社を始め、瑞厳寺などの史跡・旧蹟が多くあります。
オオサンショウウオの生息地でもある青蓮寺川・滝川流域には、秋の紅葉が水面に映える青蓮寺ダムがあり、山地はアカマツ林やコナラなどの落葉広葉樹林となっています。