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平成26年12月11日

サラヤ株式会社⇔熊野市育生町の取組紹介

家庭用・業務用洗浄剤などを販売しているサラヤ株式会社では、創業者が生まれ育った熊野市育生町において、現地子会社を設立し、休校中の中学校舎等を会社施設として活用するとともに、地元住民の雇用を進めることで、地域における生活支援を行っています。

[画像:サラヤ(育生町全景)]

熊野市育生町は、熊野市の山間部、熊野川支流北山川を境に和歌山県北山村と接する場所にあり、雄大な自然に囲まれつつも過疎化・高齢化が課題となっている地域です。

サラヤ株式会社では、その育生町に現地子会社「有限会社 熊野薬草園」を20年前に創設し、地域の遊休施設を会社施設として活用しています。

現地の様子

さんかく旧中学校舎を活用した会社施設

さんかく旧保育所を活用したジャム工場

また、会社において地元住民の雇用を進め、地域における貴重な働き場所として重要になっています。

さんかく会社施設として活用している校舎は、長い廊下が特徴的な木造校舎で、懐かしい雰囲気が漂う空間でした。

さんかく職員室(?)が会社事務室になっており、地元のスタッフの方が忙しそうに働いていました。

建物は使わないと傷んでいきますので、休校中の校舎を、このように活用してもらえるのは地域にとっても有難いことだと思います

さんかくこの方が代表の山本さんです。

さんかくこの部屋では、ニンニクのネット詰め作業をしているところでした。

ニンニクは「みえの安心食材」としても認定されており、商品は近くのスーパーなどで販売されています。

さんかくこちらの部屋は、主にトマトなどの選別作業を行っている場所です。

残念ながらこの日は作業がなく、何もない状態ですが、ここで地元の方が作業を行っています。地元で雇用されている方は週4日制でローテーションを組んで働いてもらっており、壁にはローテーション表や、選別の方法などが張り出されていました。

さんかく別の部屋で厳重に管理されているのは、2014年7月に新規発売した梅酒の熟成を行っているタンクです。

熊野産の南高梅を丁寧に収穫し、砂糖に替えて自然派甘味料「ラカントS」を使用することでカロリーオフを実現した梅酒です。地域課題の解決、そして地域活性化を応援する想いを込めて、「ラカント梅酒 梅野古道」と名付けられて、サラヤから販売されています。

さんかく校舎から、徒歩5分くらいの場所には、トマトを生産するハウスが建てられています。
さんかく降った雨を回収してハウスで使用する水に使用するほか、循環式ロックウール栽培、システムによる生育状況に応じた肥料管理など、最先端のオートメーション方法による栽培が行われています。
さんかくハウスでは、ミニトマトと大玉トマトの生産を行っています。
さんかくこの施設を活かして、熊野市の農業研修生の受入も行っており、その内の一人が熊野市内で新規就農に繋がったとのことでした。そうした連携も、地元熊野市と行っています。
さんかくハウス内の、大玉トマトの様子です。この時はまだ生育中であったため赤く色づいたトマトはありませんでした。
さんかくトマトも、近くのスーパーで販売されています。まだ食べる機会がありませんが、ぜひ熊野に行った際には、スーパーで探して買いたいと思います。
さんかくハウスの隣では、新姫の栽培も行っています。

さんかくまた、ハウスに隣接する形で研修所(ゲストハウス)が建てられていて、社員の方が自由に使えるようになっています。

自炊ができる施設ため、夏場に長期間滞在される家族連れやグループの方もいらっしゃるとのことでした。

今年度は、初めての試みと言うことで、サラヤ株式会社の社員研修を熊野で実施しました。3年目の社員40名ほどが参加し、熊野市育生町の見学や熊野古道ウォークなどを行いました。参加者の評判が良ければ、来年度も実施予定とのことですが、ぜひ来年度も期待したいですね。

地域内に現地会社を創設し、雇用を生み出しつつ、地域の資源を活かして、新規ビジネスを展開するというのは、「三重のふるさと応援カンパニー推進事業」で目指す、両者にメリットがある新しい関係の一つと考えます。現状としては、現地会社は、多くの雇用を抱えて厳しい経営とのことでした。将来的には、地域の独自資源を活用することにより企業側のメリットがもう少し高まり、理想的な関係になっていくことを期待したいです。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 農山漁村づくり課 〒514-8570
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2551
ファクス番号:059-224-3153
メールアドレス:nozukuri@pref.mie.lg.jp

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