【訓練想定】
大規模地震の発生により,
川内原発で重大事故が発生し,
放射性物質が放出
訓練のポイントPoint
川内原子力発電所の安全性の確認について
●くろまる事故の進展に応じて,県,関係市町,
関係機関が協働・連携し,
地域防災計画に基づき訓練を実施
○しろまる段階的避難に係る住民理解を深めるためのシナリオ訓練
○しろまる避難・避難誘導,
屋内退避訓練
○しろまる避難所設置等の訓練 など
●くろまる新型コロナウイルス等の感染症流行下を想定した訓練の実施
○しろまるマスクの着用,
手指消毒の実施
○しろまる健康確認の実施,
隔離スペースの確保 など
●くろまる現在開発中の住民避難支援・円滑化システムを活用した
訓練の実施
○しろまるQRコードを活用した避難所等への入所時登録
○しろまる安定ヨウ素剤配布の手続き
○しろまる避難経路の情報取得 など
鹿児島県原子力安全・ 避難計画等防災専門委員会
令和3年7月15日に第15回の専門委員会が開催されました。
国や九州電力などからの報告を受けて,
委員からさまざまな意見や助言がありました。
第15回
❶ 震源を特定せず策定する地震動の見直しについて
(説明:九州電力)
❷ 川内原子力発電所1号機の安全性向上評価の概要について
(説明:九州電力)
●くろまる原子力規制委員会は,
基準地震動
※(注記)1
の策定において,
標準応答スペク
トル
※(注記)2
を用いた評価を基準に
取り入れる改正を令和3年4月21日に行いました。
●くろまる九州電力は,
平成28年熊本地震の観測記録等の検証を行い,
標準応答スペクトルを考慮した新たな基準
地震動を追加し,
令和3年4月26日に原子炉設置変更許可申請書を原子力規制委員会に提出しま
した。
●くろまる今回の評価では,
発電所の保安活動が適切かつ有効であることや,
事故時の特定重大事故等対処
施設の活用が有効であることを確認するとともに,
更なる安全性向上対策について計画を策定し
たとの説明がありました。
令和3年度原子力防災訓練の概要
(案)
及び感染症対策について
(説明:鹿児島県)
原子力防災対策について
新たに追加した基準地震動は,
鉛直方向でこれまでの数値を上回る結果となっているが,川内原子力発電所にどの程度の影響があるのか。
川内原子力発電所の設備については,
余裕を持った設計としているため,
今回の基準地
震動の追加においても,
安全確保に影響するものではない。QA主な質疑応答
川内原子力発電所の耐震設計の目安であり,
想定される最大規模の地震の揺れ
基準地震動とは?(※(注記)1)
Check!
東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえて改正された原子炉等規制法では,
原子力
施設の安全性の向上を図るため,
事業者は自ら,
原子力施設の安全性について評価すること
が義務づけられました。
安全性向上評価とは?Check!
●くろまる発電所運転中のリスクを可視化し,
対策の実施によるリスクの低減
●くろまる特定重大事故等対処施設の活用方法の教育 など
更なる安全性
向上対策
住民避難支援・円滑化システムについては,
現在開発中ということであるが,
住民が普段から
使いやすいアプリとなるよう検討をお願いする。委員コメント
全国共通に適用できる地震動を策定するために,原子力規制委員会が過去に観測された89件
の地震データを基に設定した基準地震動の計算
モデル
基準地震動 水平方向 鉛直方向
540ガル
※(注記)3
324ガル
620ガル 320ガル
546ガル 402ガル
これまで
今回追加
敷地ごとに震源を特定して策定する地震動
(敷地周辺の活断層を基に策定する地震動)
平 成 1 6 年 北 海 道
留萌支庁南部地震
を考慮した地震動
標準応答スペク
トル
を考慮した地震動
震源を特定せず策定する地震動
震源と活断層との関連付け
が難しい地震動
( )
原子炉建屋
地震の揺れ太い鉄筋・厚い壁
表層地盤
岩盤
原子力防災アプリの
画面イメージ
揺れの勢いを示す加速度の単位
(cm/s2)(※(注記)3)
ガルとは?標準応答スペク
トルとは?(※(注記)2)
原子力だより かごしま No.143
3 原子力だより かごしま No.143 4