福島県オリジナル酒米「夢の香」(ゆめのかおり)
掲載日:2021年10月1日更新
福島県オリジナル酒米「夢の香」(ゆめのかおり)
「夢の香」のプロフィール
「夢の香」は、福島県農業試験場において、「五百万石」に替わる良質な酒米を育成するため、平成3年に「八反錦1号」を母に、「山形酒49号」(のちの「出羽燦々」)を父として人工交配された、本県で初めての県オリジナル酒米です。
1 育成の経過
平成3年
平成9年
平成9〜11年
平成10年
平成12年
平成15年
母「八反錦1号」×父「山形酒49号」を交配
福島酒2号の地方系統名を付与
奨励品種決定調査
醸造試験
県の奨励品種に採用
品種名を「夢の香」に決定
品種登録出願公表
品種登録
夢の香 系譜
2 品種特性
「夢の香」の心白の発現は「五百万石」より多く、大粒で、「五百万石」に比べ吸水が速い特徴があります。
また、「夢の香」の製造酒の官能評価では、味に膨らみと幅を持った柔らかさと芳醇な香りを兼ね備え、香りと味のバランスが良好な酒質に仕上がり、総合的に「五百万石」を上回る酒質と評価されました。
「五百万石」と比べて耐倒伏性、耐冷性が優れ、栽培しやすい品種です。収量は「五百万石」並です。
3 普及対象地域
県内の平坦部及び山沿い
4 育成機関
福島県農業試験場(福島県郡山市)