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漁況速報〜おさかな旬報〜

ページID:0385735 掲載日:2025年11月26日更新

水産試験場では、知多地区の市場を中心に、漁獲物の調査や測定などを行っており、漁況概要や主要漁獲物の漁獲動向について、旬ごとに最新の情報を紹介しています。

この市場調査の際にみかけた旬でおすすめの魚介類や珍しい魚など、タイムリーな愛知県の地元水産物を紹介しています。地産地消や食育への取組、地元あいちの水産物をお求めになる際などに、参考にしていただけるかもしれません。

漁況概要

各漁場と主な漁獲物

伊勢湾:イワシ類、スズキ、クロダイ、トラフグ、しらす、サワラ、マダイ、ホウボウ、コウイカ

三河湾:クロダイ、イワシ類、スズキ

渥美外海:マダイ、ガンゾウビラメ、シロサバフグ、カミナリイカ、ヒラメ、ツキヒガイ、トラフグ、ホウボウ、マアジ、ムツ、アマダイ類、ヤリイカ、スルメイカ、アオメエソ、ニギス、アカムツ

漁場

11月下旬の漁模様(今旬に新たに追加された魚種は赤字で示しています。)

市場レポート

豊浜市場概況写真集(2025年11月中旬から11月下旬)

トラフグトラフグ

スズキスズキ

アカエイコウイカ

オニオコゼオニオコゼ

ガンゾウビラメシロサバフグ

ニシキエビニシキエビ

マアジムツ

ヤリイカサワラ

おさかな紹介コーナー

サワラ

サワラサワラ

サワラ

伊勢・三河湾でサワラScomberomorus niphoniusが漁獲されています。サワラというと漢字で魚へんに春で「鰆」と書くため、春が旬というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ここ伊勢・三河湾のサワラは秋から冬にかけてが旬とされています。先日見かけた写真のサワラは、体幅(背側や腹側から見た時の体の横幅)が非常に分厚く、とても美味しそうでした。この時期のサワラは、脂がのっていて、刺身や煮つけ、塩焼きなど何にしても美味しいです。

アカシマホソユビシャコ

アカシマホソユビシャコアカシマホソユビシャコ

アカシマホソユビシャコ

先日、西尾市一色町の一色漁港内にある三河一色さかな村で変わったシャコを見つけました。調べてみると、アカシマホソユビシャコFaughnia haaniという名前で、水深100 mほどのやや深いところに生息しているシャコの仲間でした。せっかく手に入れた珍しいシャコなので、標本に・・・ではなく、茹でて食べてみました。味は一般的なシャコのような旨味があり、身はプリっとしていてい非常に美味しいシャコでした。三河一色さかな村などの魚市場では、こういった変わった魚も売っていたりします。まだあまり知られていない、隠れた美味しい魚を見つけて、自慢してみてはいかがでしょうか。愛知県水産課のホームページでは、一般の方が購入できる魚市場を以下のリンクにまとめていますので、参考にしてみて下さい。

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/suisan/0000059111.html

トラフグ

ふぐふぐ

トラフグ Takifugu rubripes が漁期を迎えており、11月13日に今期4回目のはえ縄漁がありました。あまり知られていませんが、愛知県は全国有数の天然トラフグの産地です。愛知県のトラフグは小型底びき網やふぐはえ縄で漁獲されていて、いずれの漁業もトラフグの資源を大事に利用するため、資源管理を行っています。また、愛知県では栽培漁業センターでトラフグを卵から稚魚まで育て、漁業者と協力して放流することで資源の維持に貢献しています。ふぐはえ縄漁業では漁期である10〜2月に、針数、採捕する大きさの制限等に取り組んでいます。今年は漁獲も多く、とても太った良いトラフグが水揚げされています。愛知県の天然トラフグは、南知多町やその周辺の日間賀島、篠島などで食べることができますので、温かいものが恋しくなる冬にふぐ鍋を食べに行ってはいかかでしょうか。