総合トップ チーム医療NST(栄養サポートチーム)

NST(栄養サポートチーム)

NST(栄養サポートチーム)

NSTとは

小川赤十字病院ではチーム医療の一環として栄養サポートチームによる栄養療法を行っています。
栄養サポートチームは「Nutrition Support Team」の頭文字をとって「NST」とよばれています。

栄養療法の必要性

人は、口から食べ物をとってそれを栄養として生きています。
しかし、その当たり前のことが何らかの原因で出来ない、あるいは食べる量が減ってきた時、栄養障害がおこります。
栄養障害は、治療や病気の予後に重大な影響を与えることが、以前から指摘されてきました。
NSTでは、栄養状態を把握して必要な栄養内容を計算し、適切な栄養投与法によって栄養療法を行い栄養状態の改善を行います。

必要な栄養内容の計算、適切な栄養投与法

栄養の内容については、性別・年齢・身長・体重・病気の影響などを考えて、個人に合った栄養内容を考えていきます。栄養投与法については、「静脈栄養」「経腸栄養」があげられます。

  • 静脈栄養とは
    経口摂取が不十分、嚥下機能障害、消化管から十分な栄養素の吸収ができない場合など、点滴で栄養素の補給を行います。
    静脈栄養には、腕や足などの抹消静脈から投与する末梢静脈栄養と、心臓に近い太い血管の上大静脈や下大静脈から投与する中心静脈栄養があります。
  • 経腸栄養とは
    鼻やお腹につけたチューブから胃や腸に直接栄養を送り込む投与方法や普通の経口からの食事方法になります。

小川赤十字病院でのNSTへの取り組み

当院では、2004年6月から栄養療法のための学習会を開始し、2005年4月には、院長直属の活動部隊として「NST」がたちあがりました。

チーム紹介
チームリーダーの住田医師、藤田医師を中心に管理栄養士3名(藤川、中廣、新宮)、薬剤師2名(渡辺、横井)、臨床検査技師1名(下方)、看護師1名(轟)、摂食嚥下障害看護認定看護師1名(高萩)、診療放射線技師1名(村田)、医事課事務1名(永井)のコアスタッフに加え、7名の看護師サブスタッフが活動しています。

学会等からの認定

2005年11月:日本臨床栄養代謝学会NST稼動施設
2009年10月:埼玉県看護協会「看護師のための栄養管理研修会」臨地実習受け入れ施設
2010年02月:日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士 (渡辺、藤川)
2016年07月:摂食嚥下障害看護認定看護師(高萩)
2017年02月:日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士(新宮)
2019年02月:日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士(横井)

[画像:認定証のイメージ写真]
NST稼働施設認定証(日本臨床栄養代謝学会)

NSTのメンバー

医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師などの職種で構成されております。各専門スタッフがそれぞれの知識や技術を出し合い最良の方法で栄養支援を行います。

小川赤十字病院のNST活動

  • ご依頼のあった患者さんに対し迅速な栄養評価、計画の実施を行う
  • 定期的に再評価を行い、フォローする
  • 摂食嚥下訓練にも積極的に取り組み経口栄養を支援する
  • 適切な薬剤、経腸栄養剤、食品、材料を模索する
  • 常に知識の向上を図り、また地域NSTを目指していく

経口栄養の支援について

栄養状態の評価改善にとどまらず、嚥下状態の評価や摂食嚥下訓練にも取り組んでおります。
また、嚥下状態の評価に合わせて嚥下訓練食の提供も行っています。
摂食嚥下障害看護認定看護師が病院スタッフへの嚥下に関する指導を実施しており、嚥下造影を摂食嚥下障害看護認定看護師と診療放射線技師が共同で実施し、患者さんの嚥下状態の向上をサポートしています。

NST勉強会 『コツをおさえた口腔ケア』 2016年12月20日
0100

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /