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国立文楽劇場

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(11/28 展示情報を更新しました)

開催決定!
国立劇場収蔵資料展「時代を描いた浮世絵師 三代歌川国貞」
同時開催「文楽の魅力〜初春公演の演目にちなんで〜」

国立文楽劇場では、令和8年1月3日より3月8日まで、国立劇場所蔵資料展「時代を描いた浮世絵師 三代歌川国貞」を開催します。

幕末から明治へ、大きく変化する時代と社会のなかで活躍した浮世絵師の一人が、三代歌川国貞(1848-1920)です。本展では、東京・国立劇場所蔵の三代国貞作品約250点から役者絵を中心に選定した名品約50点を展示し、変わりゆく時代を描いた浮世絵師・三代歌川国貞の画業に迫ります。
あわせて、初春文楽公演の演目にちなんだ資料を展示し、人形浄瑠璃文楽の魅力に迫ります。

現在閉場中の国立劇場が所蔵する浮世絵の名品を大阪でご覧いただける貴重な機会です。
どうぞご期待ください!

「三代歌川国貞」 展示について

三代歌川国貞(1848〜1920)は、幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師です。はじめ初代歌川国貞(三代歌川豊国)に入門、その死後には二代歌川国貞(四代歌川豊国)の門に移り、四代歌川国政、のちに三代歌川国貞、さらに豊斎を名乗って役者絵を中心に多くの作を残しました。
明治時代は、西欧の文物が広く流入し、江戸時代から続くさまざまな文化や芸能にとっても激動の時代でした。浮世絵では、歴史画で人気を博した月岡芳年、美人画を得意とした楊洲周延、風景画では小林清親らが活躍し、時代を写した作品が多く生み出されています。そして歌舞伎を題材にした役者絵の分野で、当時第一人者とされた豊原国周に次ぐ人気を得て、長きに渡って活躍したのが、国周より13歳年下の三代国貞です。
当時、歌舞伎では新劇場の開設や、歌舞伎の高尚化と地位の向上、新派の人気など、さまざまな潮流の中で、いわゆる団菊左をはじめとする人気役者たちの活躍がありました。三代国貞はその様子を国周とともに浮世絵に写し続け、残された作品は当時の歌舞伎を知るための貴重な視覚資料となっています。
三代国貞は、明治の浮世絵史や歌舞伎史を語る上で見過ごせない存在であるにも関わらず、これまで作品がまとまって紹介される機会はほとんどありませんでした。本展では、国立劇場が所蔵する作品約250点のうちから47点を選りすぐり、知られざる絵師、三代国貞の生涯と画業をご紹介します。 展示監修:渡邉 晃(太田記念美術館上席学芸員)

「三代歌川国貞」 展示構成

第一章 人気絵師となるまで―初期から明治十年代の作品

[画像:三代歌川国貞の錦絵 ひょうりゅうきたんせいようしばい 明治12年9月]
三代歌川国貞「新富座第二番目狂言 漂流奇譚西洋劇」明治12年(1879)9月

第二章 激動する歌舞伎界と三枚続の制作―明治二十年代の作品

[画像:三代歌川国貞の錦絵 九代目市川団十郎の近藤辰雄 初代市川左団次の三倉富蔵」明治20年10月]
三代歌川国貞「九代目市川団十郎の近藤辰雄 初代市川左団次の三倉富蔵」明治20年(1887)10月

第三章 浮世絵の凋落と晩年―明治三十年代以降の作品


三代歌川国貞「九代目市川団十郎の死絵」明治36年(1903)9月

展示概要

タイトル

国立劇場収蔵資料展「時代を描いた浮世絵師 三代歌川国貞」
同時開催「文楽の魅力〜初春公演の演目にちなんで〜」

監修
(三代歌川国貞展)

渡邉 晃(太田記念美術館 上席学芸員)

期間

令和8年1月3日(土)〜3月8日(日)

場所

国立文楽劇場1階 資料展示室

開室時間

午前10時〜午後6時

入場料

無料

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