国総研プロジェクト研究報告 第 28 号

研究成果概要


国総研プロジェクト研究報告 第 28 号

【資 料 名】 流域における物質循環の動態と水域環境への影響に関する研究

【概 要】 三河湾とそこに流入する河川の流域を研究対象にして,生態系を含む水域環境の健全化に重要な役割を果たす物質を特定し,流域における河川水系を通じた物質動態の経年変化が水域生態系に与えてきた影響を検討し,これを踏まえ,沿岸海域の環境再生のための技術政策を流域圏という広域的かつ包括的な視点から検討した.その結果,以下の成果が得られた.1)三河湾流域から海域への物質供給の経年変化をN,P,Si,土砂について概略把握できた.2)三河湾域の環境劣化過程を四段階で包括的に説明する仮説を提示し,この妥当性を水物質循環モデルの適用を通じ定量的に検証した.3)貧酸素水塊が抑制される状況を「良い物質循環」として具体的に定義し,これを沿岸海域における環境再生の統合的目標として,様々な施策を共通の土俵で評価する枠組みを提示した.4)三河湾流域圏の物質循環管理施策の実践に資する研究プラットフォームを提案した.これは,モニタリング,調査研究,施策検討・評価,実践方策の検討を包括的,戦略的に行うための基盤となりうる.

【プロジェクトリーダー】 環境研究部長



表 紙 47KB
中 扉 106KB
はじめに 106KB
目 次 133KB
第1章 要旨 434KB
第3章 流域・河川の改変に伴う物質動態変化と水域への供給量の変化 3.1〜3.5 6,966KB
3.6〜3.10 7,563KB
参考文献 270KB
奥 付 70KB

全 文 34,838KB


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