(食品安全情報2013年8号(2013年04月17日)収載)
中国で鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスの感染患者が発生していることを受け、世界保健機関(WHO)はこれに関するQ&Aを発表した。その中から食品安全に関連する部分を紹介する。
8. 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染はどうすれば予防できるか。
感染源および伝播経路のどちらも不明であるが、感染を防ぐには、手指および呼吸器の衛生、食品安全対策などの基本的な衛生管理手順を守ることが重要である。
○しろまる手指の衛生
インフルエンザウイルスは、十分に加熱した食品の喫食で感染することはない。インフルエンザウイルスは、加熱調理する際の通常の温度(食品のどの部分も70°C以上に達して完全に火が通り、ピンク色の部分が残っていない)で死滅するため、家禽肉や狩猟鳥肉も含め、適切に加熱調理した食肉は喫食しても安全である。
発症した動物および疾患で死亡した動物の肉は喫食すべきではない。
アウトブレイクが発生している地域でも、適切に取り扱われ、適切に加熱調理された食肉製品の喫食は安全である。生肉および非加熱の血液を使用した料理の喫食はリスクが高く、勧められない。