令和5 (2023)年度 第3回 QSP 共同 FD・SD
「DXによる大学教育の質的転換」
長崎県内私立大学連携事業の一環として、「DXによる大学教育の質的転換」をテーマとする大学間共同 FD・SD を開催しました。今回のセミナーは、学修者本位の学修、効果的で質の高い学修に向け、デジタル技術をどのように活用しているか、各大学の取り組み状況を共有・公開することにより、産業界・地域社会等への発信および意見聴取を行い、直面する教育の質的転換に役立てることを目的としています。
開催について
- 日時:2023年9月19日 (火) 15:25 〜 16:40
- 会場 :長崎総合科学大学、長崎国際大学
(Zoomでの視聴可) - 講演 :「教育の質保証システム構築への取組」
長崎外国語大学外国語学部教授・内部質保証担当理事 石川 昭仁 氏 - 報告 :各大学 取り組み状況を報告
- 活水女子大学 情報センター課 係長 福島 宣治 氏
- 長崎総合科学大学 総合情報学部 教務部長・教授 蒲原 新一 氏
- 鎮西学院大学 現代社会学部 教務部長・教授 吉野 浩司 氏
- 長崎国際大学 人間社会学部 講師 浦郷 淳 氏
セミナーに対する質問と回答
- 質問:DX推進のためのメリット提供とは、どのようなものをお考えでしょうか。
- 回答:(長崎外国語大学 石川昭仁教授)教育の質保証、特に教育の質向上やカリキュラムの改善を前提とした学修成果の可視化にDXをどのように活用しているかについて報告しました。DXとは、ここではアセスメンターというLMSを活用するものですが、これには教員と学生による評価という作業が含まれ、それぞれに一定の労力が求められます。学生が学修成果の可視化によって自らの成長を実感し、さらなる主体的な学びへと動機付けられ、学びの質が向上するというような好循環が生み出されるのであれば、学生の協力も得やすくなるでしょう。また、教員においても、これまでの経験や主観にもとづく判断から一歩前に進んで、学部・学科の人材育成目標の達成度がデータに基づき可視化され、共有されるのであれば、改善に向けた実効性のある議論が可能となり、さらなる教育改革につながるものと期待したいです。