目 的
文理探究科生徒の科学に対する興味・関心を高め、科学的なものの見方・考え方を体得するとともに、大学における学びを体験し、進路意識を涵養する。
体験学習要項
- 日時
- 令和5年7月27日(木) 12:00〜15:30
- 参加者
- 1年生文理探究科80名
- スケジュール
- 昼食 12:00〜12:30
- 場所:3号館4階 大会議室
- 場所:3号館4階 大会議室
- 開講式 12:30〜12:45(15分)
- 場所:3号館4階 大会議室
挨拶、大学紹介(DVD)等
- 場所:3号館4階 大会議室
- 体験学習 13:00〜15:00(120分)(4グループに分かれる)
- グループ1船舶海洋試験水槽(雲の上水槽)で実験してみよう 〜燃料消費量の少ない船、どんな形がいいのかな?〜(15名)
担当:工学部(船舶工学コース) 石川 暁先生
場所:船舶海洋試験水槽(雲の上水槽) - グループ2『医療機器を安全に動かしてみよう』(26名)
担当:工学部(医療工学コース) 川添 薫先生、池 浩司講師
場所:1号館 142教室 19号館2階 電子工学実験室・ICU透析室 - グループ3『ロボットで遊ぼう!』(24名)
担当:総合情報学部(知能情報コース) 下島 真先生
場所:18号館2階 ETロボコン室 - グループ4『植物油からバイオマス燃料(BDF)を作ってみる』(15名)
担当:総合情報学部(生命環境工学コース) 中道 隆広先生
場所:18号館1階 生命環境実験室
- グループ1船舶海洋試験水槽(雲の上水槽)で実験してみよう 〜燃料消費量の少ない船、どんな形がいいのかな?〜(15名)
- 閉講式 15:15〜15:30(15分)
- 場所:3号館4階 大会議室
- 昼食 12:00〜12:30
体験学習の様子
船舶海洋試験水槽(雲の上水槽)で実験してみよう
〜燃料消費量の少ない船、どんな形がいいのかな?〜
《学生の感想》僕は今まで海や船についての知識があったわけではなかったが、石川先生のしてくださった話や大学生の先輩方の解説を聞いて、船の世界とはこんなにも奥が深く面白いのかと衝撃を受けました。船底の形は、実はとても繊細でわずか0.1mmでかかる抵抗が増えたり減ったりするということを聞いて、自分で船の先の形をつくって、少し傾けたが良いのかなど考えながら作業をしたいと思えました。大学生の先輩方が目についたもの、疑問に思ったもの1つ1つにとても分かりやすく面白く解説してくださったので船の世界の面白さが身にしみてわかった。どんなバルブの形が良いのか考え、なぜその構造なのか考えながら船を見ようと思った。
《学生の感想》船前方の形によってどのようにすれば燃料消費量が少なくなるかという実験をしたが、いままで船前方の形を気にしたことがなく、さまざまな形がありその形によって特徴があることが分かった。船を身近に感じることはないけれど日本の輸出入には船舶輸送が多く用いられ、船舶は日本にとって大切で重要なことだということが分かった。 実験は実際のものよりスケールを小さくして行われているが実験と実際に共通することがあるため実験として成り立っているということが分かった。今回の実験で形に対しての速さなどをはかっていたが、今回は早かったからといって船の使い方や自然の環境をふくめると使いづらいものもあるということが分かった。
《学生の感想》今回の船舶海洋試験で、新たに学ぶことがたくさんあってとても面白かったです。実際に作りはしなかったけど、歴代の先輩方や大学生が作った船頭の中でどれが最も抵抗をおさえられて、早く進めるのかを考える時間はとても楽しかったです。また、その中から選んだものを装置に組み込んで実験をしてみると、意外な結果となって奥が深いなぁと思いました。バルブという名前の形を使って波を分散させることができることが分かりました。でも、それを作るには多くのお金と時間を消費するため、最近では作られていないということも分かりました。しかも、わずかな誤差で大きな違いが生まれると知り、とても難しいんだなぁと思いました。一日を通して大きな収穫があり、とても有意義な時間となりました。
医療機器を安全に動かしてみよう
《学生の感想》私は元々医療の分野に興味があり、この体験を選びました。病院などですれ違う医療器具とは比べものにならないくらい近くで沢山の機器を見せて頂き、そして実際に触らせてもらうことができました。様々な用途で使われる医療機器が目の前で実際に動かされているのを見て、とてもわくわくしたし、興味深かったです。そして、総科大のこの医療工学コースを経て取得できる臨床工学技士についても、深く学ぶことができました。充実したカリキュラムにより、100%という合格率を出していて、先生方とも距離が近く、楽しい学校生活が送れそうだと感じました。また、専門ではないコースの授業を受けられるというのはびっくりしたし、そんな制度があれば自分の好きなことを好きなだけ学べてとても良いだろうな、と感じました。最初に前でお話し頂いた先生も、我が校の先輩でもある山崎さんも、面白い話を沢山して頂いてとても楽しかったです。私達国民を支える医療がこういった場から排出されていると考えると、十分にうなずけるほど色んなものを見させて頂いた2時間でした。素敵で楽しい時間をありがとうございました!
《学生の感想》今回の体験学習を通して、私は今まで工学系にあまり興味がなかったけど、実際に機械を見たり触ったりして面白いと思いました。ドラマや病院で見たことがあるものを近くで感じることができてとても楽しかったです。最初の1時間ではスライドを使って大学での取り組みやその先の進路などを1つ1つ丁寧に説明していただきました。大学についてまだ全然知らなかったので、自分の進路を決める際に参考にしたいと思いました。また、先輩方もお話をして下さり、高校時代のことや大学でどのようなことをしているか、大学ではどのような生活を送っているかなど詳しくお話していただいて、先輩から実際に聞くことができてすごく良かったです。様々な医療機器の扱いや手術で医者の隣で機械の操作をしたり思ったより患者さんに近く、大事な存在だということを知りました。将来について視野を広げることができて本当に良い経験になりました。ありがとうございました。
《学生の感想》今回の体験学習を通して、臨床工学技士とは、人工心肺装置や血液浄化装置、人工呼吸器など最先端の医療機器の操作にあたる専門家で、患者さんの命を預かるとても大切な職業ということがわかりました。医療機器全般の管理や点検など、業務は幅広いことも分かりました。実際に、医療機器が置いてある所に行って池先生からそれぞれの機器の説明を聞いたり来たりしてみると、やっぱり医療機器はとても精密で患者さんの治療ができるすごい機器だということが分かりました。また、心臓がけいれんしているときに使う電気ショックを実際に使ってみたり、ペアンを実際にさわったりすることができ、良い経験になりました。私は将来、医療系の職業に就きたいと考えているので、今日の経験は将来につながる良い機会になりました。この経験を今後の進路などにいかしていきたいと思います。今回は素晴らしい体験をさせてくださりありがとうございました。
ロボットで遊ぼう!
《学生の感想》今回僕たちが触れたロボットは、車型のロボットで、タイヤなど基本的な部品の他、光の反射を感知するセンサーや触覚センサーなど現代のテクノロジーがつまった部品も備わっていた。これらのセンサーはパソコンとつながっていて、色の感知の程度や車の馬力、直進、まがる角度も数値で入力することができ、微調整が可能なものになっていた。この車型ロボットを使い、黒線の引かれたコースの上を走らせタイムを競う班対抗のミニゲームを行った。僕たちの班は、下島先生からヒントを得たり、他の班と競い合いながらよりよい数値のプログラムを探した。班のメンバーと協力し、意見を出し合いながら試走でコースを完走できたり、以前よりタイムが早くなったりすることで達成感を感じることができた。ロボットのスピードとカーブの角度の比率調整が難しかった。ロボットを通して、経験したデータから改善案を出すことや、予想を立てて数値を割り出すことなど、これからの情報社会において必要な技能や方法を学び体感することができた。
《学生の感想》今回、長崎総合科学大学の研修を実際に受けて、ロボットの能力を改めて理解できたと共に、今まで日常生活で使ってきたロボットの仕組みについて理解を深めることができました。私は将来、このような知識や能力を活かした職業に就きたいと考えています。今回の研修での経験を糧に、これからの大学選考や、就職先の選考に活かしていきたいです。また、今回の研修において、私は特に、どうすればコースに沿ってロボットは走るのか、そしてどうすればタイムは短くなるのかを考えることで、今回の研修の意義について理解できたと感じました。
《学生の感想》ロボットのある部屋に行き、まず最初に目に入った物がガレリアのゲーミングノートPCでいた。とても環境が整っていると思いテンションが上がりました。車型のロボットにPCでプログラムをして、自分の指定通りに動かすという内容をしました。最後には班ごとに分かれてスピードを競うレースをしました。「ここのカーブでは車輪の角度を〇〇度にする」など、できるだけスピードを速くし、コースアウトしないように絶妙な数値を班の仲間と探りました。大学の先生の話だと、長崎市の小学5年生が1日中プログラムし、最速の17秒を記録したそうです。僕もその子みたいに熱中して探求したいと思いました。今日はありがとうございました。
植物油からバイオマス燃料(BDF)を作ってみる
《学生の感想》現在の日本のエネルギー自給率は約1割だというデータを見て、これからの日本の事を考えると、もっと自分達でエネルギーを作り出していかなくてはならないと思った。未来でも安全に、環境にやさしいエネルギーを使い続けるために私達が出来ることを考えた。今回の実験では、カーボンニュートラルに配慮したバイオマス燃料を、家庭で使う食用油とメタノール、水酸化ナトリウムのみを使って制作した。班の仲間と役割を分担しながら、見たことの無いような実験器具を使い、燃料作りを成功させることが出来た。先生の優しく分かりやすいご指導のもと、燃料作りのほか、ワインの蒸留やパッチテストも体験できた。今日の体験学習を通して、地球に対してどのような意識を持つべきかしっかり考え、明るい未来を想像できるようになった。中道先生、素敵な体験をさせて頂き本当にありがとうございました!!
《学生の感想》日本という国は、エネルギー自給率が12.1%という非常に低い国である。そのため、植物油からバイオマス燃料を作るということは、非常に画期的だなと思った。主に実験では、班のメンバーと協力し、助け合いながら進めていくことができた。バイオマス燃料を作る実験だけではなく、蒸留の実験やアルコールの分解能力の有無を調べる実験など、様々な事を体験させて頂いた。非常にためになる経験となった。今回学ぶことができたことを、今後の社会問題や、日常における生活について活かしていけたら良いと思う。また、よりよい社会の構築には、協力し合うことが大切だと分かった。最後になるが、とても楽しい時間を過ごすことができた。
《学生の感想》実験の前に先生が色々話して下さった話がとても面白かったです。日本のエネルギー自給率や、再生可能エネルギ―とバイオマスとの差など、テレビでは教えてくれないようなことまで分かりやすく面白く話して下さいました。様々な固定概念が覆り、不安定な現代を生きている私たちにこそしなければならないことがあると思いました。また、実験もものすごく楽しく、単に実験を行うだけでなく、その原理であったり派生した雑学的なものであったりも知ることができてとても勉強になったと思います。植物油に少しの材料を加えるだけでサラサラなディーゼル油になることに驚きましたし、ガソリン燃料として使えるようになることにも持続性があって良いなと感じました。これからは「持続性」を大切に色々なことと共存していく時代だと思うので、こうやってゴミから燃料を作り出すなど、邪魔だと思われるものを人間の味方につけることが大切だと改めて思いました。
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