NHKでは2010年からNHKが保存している番組を大学などの研究者に見ていただき、学術的に利用する方法を検討する「NHK番組アーカイブス学術利用トライアル」を行ってきました。2024年度からはこれまでの積み重ねを踏まえ、新たに「NHKアーカイブス学術利用」として実施します。以下の二つのタイプの研究で募集いたします。
一つ目は、これまでのアーカイブス学術利用トライアルに準ずるものです。
研究提案を申請していただき、審査を経て採択された研究者には、川口・NHKアーカイブス、NHK大阪放送局の研究閲覧室で、研究テーマに沿った番組を選んで閲覧していただきます。その成果を研究論文や学術発表につなげ、放送文化の発展にも貢献していただきたいと考えています。
二つ目は、NHKの各部門と「連携」して進める研究です。
NHKの放送や著述での利用を想定した研究テーマを設定し申請していただき、双方の条件が合致した場合には、NHKの制作部門、放送文化研究所、アーカイブス部等の担当者と共同で研究を行っていただきます。さまざまな専門を持つ研究者と、NHKの担当者とが協力することで、放送に関する研究が深まり、そこで得られた知見が番組制作などにも還元されることを目指すものです。研究の成果については、論文執筆や学術発表での利用に加え、NHKの放送や著述での利用にもご協力いただきます。
時代を記録してきたNHKの放送番組を、新しい視点で視聴し、NHKアーカイブスから新たな知見を切り開いてみませんか。積極的な参加をお待ちしています。
NHKでは、テレビ草創期のものから最近のものまでさまざまなジャンルの番組を制作してきました。そして、このうち保存番組などは100万本をこえます。
しかし、テレビ草創期は多くが生放送で録画がなく、VTRが導入された後も録画用テープが高価だったため上書きされ消えてしまったものも少なくありません。保存されている多くの番組は、組織的な保存を始めた1981年以降のものが中心であることをご理解いただきたいと思います。
保存番組数
100万本超
1981年以降が中心
閲覧番組を探すには、以下のホームページなどを参考にしてください。
NHKアーカイブスのホームページでは過去の放送記録が検索できます。
サイトを訪問するNHKクロニクルなどで確認できた番組がすべて閲覧できるわけではありません。以下の理由で閲覧できない番組があります。
閲覧は、研究閲覧室がある以下の場所からあらかじめ1か所をお選びください。毎回同じ施設で閲覧していただきます。
※(注記)「連携型」については閲覧場所は下記の限りではありません。詳しくはこちら
NHKとの連携型研究について公募やアーカイブスの閲覧等については、以下の日程で実施します。
※(注記)「連携型」については随時募集になります。詳しくはこちら
応募票に必要事項を入力して、事務局へ送信してください。
学識経験者3名とNHK担当者2名で構成する審査委員会において、応募者名を伏せた審査を行い、以下の閲覧場所ごとに採択数を決定します:
採択された方にメールでご連絡します。
またNHKアーカイブス学術利用のホームページで結果を公表します。
※(注記)翌年9月まで追加閲覧可(要申請)
研究成果は所定の方法で発表していただきます。