さて、「カケスの渡り道」を抜け、そろそろゴールに近づきました。スタート時点で真上に輝いていた太陽は西に傾き、広場では子どもたちが夕食の準備にかかっています。森の神秘を教えてくれたガイドの土田さんに感謝しつつゲートを後にし、時計を見るとすでに3時間が経っていました。
家でぼんやりテレビを見て過ごす3時間とは別次元の、濃密で豊かな時間。1回行けば満足、という施設が多いなか、「ハローウッズ」は一度行ったら最後、どんどんその魅力に引きこまれる場所でした。あのオタマジャクシは蛙になっただろうか、森はドングリの絨毯が敷き詰められているだろうか......生物や里山の変化を確かめに行きたい、カヌーや、ナイトハイクにも行ってみたい。帰るころにはもう、次にくる計画を立てたくなる場所。
ここでは1年中いつでも、「夏休み」が待っているのです。
小道に敷き詰められたウッドチップはクッション性にすぐれ、歩きやすさ抜群。吸水性も高いので、雨の日でも散歩が楽しめるのです。
さらさら風に揺れる木の葉、きらきら光る木漏れ陽を見上げると、なんだか見守られているような安心感が。