全国初!営業路線での
自動運転バスの実証実験
前橋市の概要 1
• 人口:337,300人(平成31年1月末現在)
• 面積:311.59平方km
• 東京の北西約100km
• 明治22年市制施行(関東で4番)
• 平成21年中核市移行
• 生糸の産地として栄える
群馬県前橋市の交通課題 2
●くろまる群馬県の自動車保有率は全国1位
●くろまる公共交通による交通手段分担率の低迷
資料:平成27年度群馬県パーソントリップ調査より抜粋
群馬県前橋市の交通課題 3
●くろまる免許を持たない高齢者の外出率が低い(誰かの運転
する送迎に頼る傾向)
●くろまるバスなどの高齢者の移動手段の確保が急務
バスの運転者不足 4
●くろまる車両数は変わらないが運転者数は減少傾向
資料:日本バス協会 「運転者不足問題」に対する今後の対応策について
バスの充実などに立ちはだかる課題 5
深刻なバスドライバー不足
課題1
市委託バス路線の赤字補填額拡大
課題2
公共交通が確保できなくなる恐れ
予見
自動運転バスの実証実験で課題に対応
対策
前橋市自動運転バスの概要 6
区間:JR前橋駅〜上毛線中央前橋駅のシャトル線
(前橋市委託路線)
距離:約1km
所要時間:約10分
運賃:おとな100円
運行間隔:概ね30分に1本
運行本数:51便/日
関係者:群馬大学
前橋市
日本中央バス
車両内運転者の有無:有り
前橋市の実証実験の特徴 7
✓ 営業路線バスの実運行環境・一般客乗車・長期で実施する、
全国初の取り組み
✓実施期間
✓移動サービスのレベル
2018年12月14日(金)〜2019年3月31日(日)
週3〜4日間、通常ダイヤで運行する
緑ナンバー取得 運賃収受を行う 公道での実験
当面はレベル2で運行
レベル4を目標とする
実験の体制と役割分担 8
実施主体 役割
前橋市 実験フィールドの提供、公共機
関等関係機関との調整、情報
の発信等
群馬大学 本件事業に関わる技術監修及
び実証実験の実施、その他関
連する事業等
日本中央
バス
運行に関する支援及び車両運
転者等の提供、車両運転に関
する技術の提供等
国土交通省都市局
協力 国土交通
省都市局
都市部での自動運転バスの
走行可能性や交通施設への
影響、社会的受容性等の課題
を検証
実験用車両に搭載された機器 9
・上部レーザーセンサーとGNSS(GPS)で車両の位置を確認
・全方位カメラで信号を認識
・側部レーザーセンサーで障害物検知
実験までの準備と住民の理解 10
●くろまる住民の理解が実験を行うためのカギ
段階が変わるごとに2〜3カ所で実施
実験車両(路線バス車両タイ
プ)による自動運転走行
一般客 乗車 可
実験車両(路線バス車両タイ
プ)によるシステム構築
一般客 乗車 不可
実験車両(路線バス車両タイ
プ)によるデータ収集
一般客 乗車 可
実験車両(普通自動車両タ
イプ)によるデータ収集・シス
テム構築
一般客 乗車 不可
2017年11月 2018年6月 2018年10月 2018年12月 2019年3月
準備段階ごとに、沿線自治会
に説明しながら回覧板で周知
(2018年12月の回覧板での周知の例)
実験中に行った市民向け説明会での意見 11
・自動運転は夢でなくなった。すばらしい開発技術。
・市民の期待も大きい。
・社会的使命を担ってください。開発にエール。
・今後も無人自動運転移動サービス(レベル4)を2020年
を目処に研究・開発してほしい。
・運転手不足を解消させる手段になりうる自動運転技術
の進歩に大いに期待しています。
・是非、実用化をしてもらえるよう、今後も研究を頑張っ
ていただきたいと思います。
実証実験で得られた実績と課題 12
✓実績
シャトルバス利用者数の増加
自動運転未実施日比で約25%増
✓課題
道路工事や複雑な交通環境での対応
マーカー等での路車間協調や多様なデータの蓄積
周囲を走行する車両等との速度の相違
周囲を走行する車両や歩行者のさらなる理解
自動運転以外の環境の整備
無人を想定した案内や車内の安全確保措置
今後の取り組み 13
路車間協調
実験区間拡大で多様な
環境での課題を抽出
運行に関する周辺
サービスの検証
(道路などと車両を通信などでつなぎ安全性を向上)
(途中バス停での停車やより複雑な経路での走行)
(わかりやすい案内、決済、運行管制など)
前橋市の交通体系の未来予想図 14
自動運転との連携
基幹的バス・自動運転延伸
中央前橋駅
前橋駅
郊外・予約型デマンド
AIを活用した
最適配車の研究
シームレス化
(MaaS)
大胡駅
私鉄