天竜浜名湖鉄道株式会社における
インバウンド誘客事業の取組について
天竜浜名湖鉄道株式会社
目次
1.天竜浜名湖鉄道の概要
2.天竜浜名湖鉄道の歴史
3.天竜浜名湖鉄道沿線の魅力
4.沿線観光地・主要観光地までのアクセス
5.天竜浜名湖鉄道におけるインバウンド事業取組
6.外国人向けの観光パンフレットの作成
7.浜名湖レールパスの作成
8.浜名湖レールパス販売状況
9.台湾・集集線との姉妹鉄道協定締結
10.台湾を中心とした誘客取組
11.今後の活動計画
1.天竜浜名湖鉄道の概要
【会社の概要】
・商号:天竜浜名湖鉄道株式会社
・所在地:浜松市天竜区二俣町阿蔵114番地2
・開業:昭和62年3月15日
・資本金:1億円
【営業概要】
・線名:天竜浜名湖線
・区間:掛川〜新所原
・キロ数:67.7km
・駅数:39駅(うち有人駅6駅)
※(注記)西鹿島駅は遠州鉄道有人駅
・線路:単線
2.天竜浜名湖鉄道の歴史
【天浜線の誕生】
・天浜線の源流は、1922年(大正11年)の「遠美線」計画にあ
る。鉄道の整備計画は関東大震災により中止されたが、1932
年(昭和7年)、東海道線の迂回路にルート変更され、掛川・
新所原間を結ぶ二俣線として復活した。
・1935年(昭和10年)から順次開通し、1940年(昭和15年)に
全線が開通。
・1984年(昭和59年)、国鉄改革により廃止されることになった
が、地域の存続の声に応え、1987年(昭和62年)、第三セク
ター鉄道「天竜浜名湖線」として再出発した。
・地域に支えられ、日常生活の足をはじめ、観光交流、地域コ
ミュニティ活動、まちづくりや交通ネットワークの基盤など、さ
まざまな役割を果たしている。
3.天竜浜名湖鉄道沿線の魅力
【日本の原風景】
天浜線の沿線は、ゆったりと流れる天竜川、青くきらめく浜名湖
など、四季折々に多様な姿を見せる自然とともに、人々の営み
によって形作られた茶畑や里山など、産業や生活の彩も豊か
で、訪れる人々の心をほっとさせる「日本の原風景」が広がって
いる。
【国登録有形文化財】
旧国鉄二俣線開業当時のままの歴史的・文化的鉄道施設を
現在も使用し、転車台や駅舎、橋梁など、36箇所の施設が国
の登録有形文化財に登録されている。天浜線は、歴史が刻
まれた「全線まるごと文化財」である。
4.沿線観光地・主要観光地までのアクセス
【中部国際空港 セントレア】
セントレア⇔浜松駅を結ぶ空港路線バス
【富士山静岡空港】
富士山静岡空港⇔静岡駅を結ぶ空港路線バス
【東海道新幹線】
静岡駅・浜松駅・掛川駅(天竜浜名湖鉄道接続駅)
【JR東海道線】
掛川駅・新所原駅(両駅ともに天竜浜名湖鉄道接続駅)
【私鉄 遠州鉄道】
新浜松駅⇔西鹿島駅(天竜浜名湖鉄道乗換駅)
《公共交通機関との接続》
5.天竜浜名湖鉄道における
インバウンド事業取組
5ヶ国語(英語、簡体字(中国)、繁体字(台湾)、韓国語、タイ語)の
『天浜線沿線観光マップ』作成
遠州鉄道、浜名湖遊覧船と共同で浜名湖周辺を訪れる海外観光客向けに
『浜名湖3DAYSレールパス』、『浜名湖2DAYSレールパス』作成
台中ATTA国際旅行展覧会へ遠州鉄道と共同ブース出展
台湾の鉄道、集集線との姉妹鉄道協定締結
タイ、台湾、シンガポール等のメディア取材協力
台湾旅行社ファムトリップ受入(静岡県、浜松市主催など)
台湾旅行社への現地セールスの実施(静岡県台湾事務所協力)
台中ATTA国際旅行展覧会へ浜松市及び浜名湖宿泊施設と共同ブース出展
台湾美食展 鉄路弁当節へ出展
(静岡県台湾事務所、浜松市コンベンションビューロー協力)
6.外国人向けの観光パンフレットの作成
外国人向けの観光パンフレット作成
【外国語天浜線沿線観光ガイド】
【転車台&鉄道歴史館見学ツアーパンフレット】
1英語
2簡体字(中国)
3繁体字(台湾)
4韓国語
5タイ語
合計:5ヶ国語作成
7.浜名湖レールパスの作成
中部国際空港利用者にお得な乗車券
【浜名湖レールパス(3days)】
中部国際空港→浜名湖方面 片道1回乗車券
遠鉄バス・電車全線乗り放題(3日間)
天竜浜名湖鉄道全線乗り放題(3日間)
浜名湖遊覧船乗り放題(3日間)
※(注記)優待割引付き:浜名湖周辺観光施設21ヶ所利用可能
《外国人旅行者へのお得な乗車券》
外国人専用のお得な乗車券
【浜名湖レールパス(2days)】
遠鉄バス・電車全線乗り放題(2日間)
天竜浜名湖鉄道全線乗り放題(2日間)
浜名湖遊覧船乗り放題(2日間)
※(注記)優待割引付き:浜名湖周辺観光施設21ヶ所利用可能
8.浜名湖レールパス販売状況98169267150109259
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上期 下期 合計
浜名湖レールパス販売状況
平成27年度 平成28年度 平成29年度
【浜名湖レールパス(3Days・2Days合算)販売状況】
➢ 浜名湖レールパス3Days平成27年7月より販売開始
※(注記)中部国際空港発→浜松駅方面の片道空港バス券付き
➢ 浜名湖レールパス2Days平成28年9月より販売開始
※(注記)中部国際空港からの片道空港バスを削除
※(注記)インバウンド専用のフリー乗車券として販売
注意:平成29年度下期は未計上
平成27年度より遠州鉄道などの交通事業者と連携しインバウンド誘客取組を開始し、平成28年度、台
湾及びタイへの旅行博覧会でパンフレット等を配架し誘客取組を実施、平成29年度には台湾でのブー
ス出展、旅行博参加した。今後も継続して海外でのPRを実施して行く。
9.台湾・集集線との姉妹鉄道協定締結
【台湾鉄路管理局 集集線との姉妹鉄道協定締結】
相互に観光に関わる情報提供及び観光宣伝を実施
両鉄道の観光誘客を実施
その他、鉄道に関する連携に寄与する事業を実施
集集線:車埕駅 台湾:日月譚
観光連携事業
【一日乗車券の無償提供】
互いの鉄道の使用済み一日乗車券を
鉄道指定乗車券窓口に持参すると無償
にて一日乗車券と交換する
姉妹鉄道協定締結式
10.台湾を中心とした誘客取組(1/2)
旅行博への出展
【ATTA台中旅行博参加】
2016年 遠州鉄道と合同でのブース出展
開催期間合計17万人(4日間)
2017年 浜松市及び宿泊施設との合同でのブース出展
開催期間合計14万人(4日間)
配布資料:浜松市、浜名湖周辺観光パンフレット(繁体字)
舘山寺温泉宿泊施設パンフレット(繁体字)
天竜浜名湖鉄道沿線ガイド(繁体字)
10.台湾を中心とした誘客取組(2/2)
台湾美食展へ出展
【鉄路弁当節へ参加】
駅弁「鰻弁当」、天浜線ようかん、天浜線マドレーヌなど食品販売
自社商品のグッズも販売
浜松市の観光パンフレット配架及び緑茶の呈茶サービスを実施
浜松市及び静岡県台湾事務所の協力をいただいた
台北駅構内でのプレスリリース
「鰻弁当」 緑茶の呈茶サービス ブース販売の様子
11.今後の活動計画
➢台湾鉄路との交流を継続して実施し、
観光に関わる情報提供及び観光宣伝活動を実施する。
・互いの鉄道イベント時に双方の鉄道線PR
➢行政及び沿線観光施設と協力し、
台湾旅行社への積極的な情報提供
・台北旅行社、台中旅行社は勿論、台南地方へもPR
➢二次交通の強化
・駅レンタサイクルの増設及びPR強化