平成30年2月13日
国際海事機関(IMO)は、第5回汚染防止・対応小委員会(PPR5)を、平成30年2月5日から9日まで英国ロンドンで開催しました。今次会合では、2020年から船舶の燃料油硫黄分濃度規制(SOx規制)が強化されることを受け、当該規制の確実な実施を図るため、我が国の提案等を盛り込んだ統一的なガイドラインの策定に向けた審議を本格開始しました。
今次会合の主な審議内容は以下の通りです。
船舶からの排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質(PM)による人の健康や環境への悪影響を低減するため、海洋汚染防止条約(MARPOL条約)により、燃料油中の硫黄分濃度が世界的に規制されています(SOx規制)。さらに、この規制値は、2020年1月以降、現行の3.50%以下から0.50%以下に強化されることが決まっています。一方、基準に適合しない安価な高硫黄燃料油を使用するなど同規制が遵守されない場合、外航海運の競争条件が不当に歪められることが懸念されています。このため、IMOでは、今次会合より、SOx規制の統一的な実施方策に関する審議が本格的に開始されました。
国際海運から排出されるブラックカーボン(燃焼で発生する黒いすす)が北極海域に与える影響、窒素酸化物(NOx)排出規制や排出ガス洗浄装置等に関する検査方法の見直し、船底防汚塗料に含まれる禁止物質の追加などが審議されました。(詳細は別紙2をご参照ください。)
報道発表資料(PDF形式:161KB)PDF形式
(別紙1)SOx排出規制の統一的な実施に向けた国際的な対策(PDF形式:132KB)PDF形式
(別紙2)PPR5の審議概要(その他)(PDF形式:81.3KB)PDF形式
(参考)PPRの概要(PDF形式:111KB)PDF形式
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