DA VINCIダヴィンチXi®

ダヴィンチXi®

当院は松阪・紀勢・東紀州地域唯一の地域がん診療連携拠点病院として「がん診療」を重点項目として⻑年にわたり強化してきました。その強化策の一環として、令和3年8月に、最新鋭の手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入することができました。令和3年 11 月に泌尿器科領域(前立腺がん)に対してロボット支援下前立腺全摘除術を開始しました。これまでは松阪・紀勢・東紀州地域では前立腺がんにおけるロボット支援手術は、実施できる施設がありませんでしたが、当院の「ダヴィンチ」導入によって、この地域内でロボット支援手術を受けることが可能となりました。
令和 4 年には 33 人にロボット支援下前立腺全摘除術を施行することができました。
前立腺がんにおいては放射線療法(IMRT:強度変調放射線療法)を選択された 70人の方々もおられますので、令和 4 年だけで 103 人の前立腺がんに罹患した方々に局所治療を行ったこととなります。
ロボット支援手術の対象拡大も順調に行い、令和 4 年からは、比較的小さな腎がんに対するロボット支援下腎部分切除術を開始し、令和 5 年には対象を外科領域へも広げ、ロボット支援下直腸切除術などの手術を開始しております。診療科別の手術症例数は下記に示します。
対象手術の拡大に伴い、安全性を確保することがより重要となっており、令和5年1月にロボット内視鏡手術センターを外科と泌尿器科が中心となり発足しております。現時点では、がん治療に限定して施行しているロボット支援下手術ですが、今後は安全性を担保しつつ良性疾患への対象拡大も考えていきたいと考えております

診療科別ロボット支援下手術実績(2023 年 9 月現在)

泌尿器科
ロボット支援下前立腺全摘除術(前立腺がん) 67 件
ロボット支援下腎部分切除術 (小径腎がん) 19 件
ロボット支援下腎摘除術 (部分切除できない腎悪性腫瘍) 2 件
ロボット支援下膀胱全摘除術 (膀胱がん)
外科 4 件
ロボット支援下直腸切除術 (直腸がん) 6 件
ロボット支援下S状結腸切除術(S状結腸がん) 4 件
ロボット支援下結腸切除術 (結腸がん) 3 件
総計 105 件
「ダヴィンチ」の特徴

「ダヴィンチ」は、低侵襲技術を用いて複雑な手術を可能とするために開発された 手術支援ロボットで、高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像の下、医師がロボットを遠隔操作して人間の動きを正確に再現することで手術を行います。術者は鮮明な画像を見ながら、人の手首よりはるかに大きく曲がって回転する手首を供えた器具を使用し、精緻な手術を行うことを可能としています。

  1. 鮮明な3D画像
    コンソールモニターには高画質で立体的な 3D ハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。また、ズーム機能が搭載されており、最大約 10 倍の拡大視野でとらえることが可能です。術者はリアルな立体画像を見ながら手術を行うことができます
  2. 精密な動きを再現
    医師がロボットアームに装着されている鉗子やメスを操作します。ダヴィンチの鉗 子はリスト構造を持ち、人間の手より大きな可動域があります。また、手先の震えが鉗子の先に伝わらないように、手ぶれを補正するフィルター機能が搭載されています。高い集中力を必要とする細かな作業でも、正確に操作することができます 。
患者さんのメリット

ダヴィンチ手術の特⻑としては、手ぶれがなく、精密な操作が可能で、その動きの自由度は人間の手以上のものがあります。 腹腔鏡手術と同様に切開部が小さく、傷跡や出血量も最小限に抑えられ、術後の早期回復、入院期間の短縮にも繋がるなど患者さんの体への負担も少ない低侵襲手術が可能となり、開腹手術と比べ、さまざまなメリットがあります

ロボット支援手術に関するお問い合わせに関しましては、当院ホームページの「お問い合わせ」からの連絡、あるいは当院との連携をいただいている かかりつけ医の先生方にご相談いただきご紹介をいただければと思います。

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