診療科・部門
がんセンター
業務内容
がんセンターは、宮崎県におけるがん診療の拠点として、県内の医療機関と連携し、先進的・集学的がん診断・治療の充実を図るとともに、質の高い医療の提供及び支援を行うことを目的に、平成19年6月にがん診療部が設置され、平成30年10月にがんセンターへ名称が変更されました。外来化学療法部門、がん登録部門、緩和ケアセンター、相談支援部門、放射線治療部門、病理・検査部門、遺伝相談部門、キャンサーボード部門、がんゲノム医療部門をおき、各診療科の医師を中心に、がん患者さんの集学的治療を行っています。
外来化学療法室
がんの薬物療法を外来で行います。仕事や家事をしながらがんの治療が継続できます。
がん化学療法看護認定看護師が、治療のことや副作用とその対処方法、日常生活における注意点などについて、専門的な立場でご相談をうけています。
平成25年2月19日に20床でリニューアルオープンし、ベッド12床、リクライニングチェア8床となりました。テレビ鑑賞、読書や飲食もできるなど、治療の間、快適に時間が過ごせるように配慮しています。
緩和ケアセンター
入院・外来の患者さんやご家族を対象に、がんなどの病気に伴う痛みや倦怠感(だるさ)などの身体の苦痛(症状)や、不安などの精神症状を和らげるために、主治医や病棟スタッフと協力してその治療やサポートを行います。
放射線治療部門
機能及び形態を温存したうえでがんを治療する重要な手段です。しっかりした放射線治療計画を立て、できるだけ外来で治療を行います。リニアックが2台、腔内照射装置を設置し、様々ながんの治療を行なっています。強度放射線治療(IMRT)を導入し、適応疾患に行なっています。
がん登録部門
院内がん登録
院内がん登録では、本院でがん治療を行なっている患者さんのがんに関する登録を行います。登録より集められたデータは、全国及び都道府県におけるがんの発生や死亡の動向の把握や原因の解明、治療法別の治療成績を比較分析する上で必要なものです。院内がん登録を実施することで、わが国のがん医療政策に貢献するほか、本院のがん医療の自己評価にも反映させていきます。
相談支援部門
本院の患者さんとご家族を対象に、療養に関する不安や心配、がん治療の一般的な情報、治療にかかる医療費等の相談をお受けします。
病理・検査部門
患者様から採取、切除された細胞や組織を、主に顕微鏡を用いて、がんであるか、そうでないかを最終的に診断する部門です。治療法の決定、抗癌剤の選択に関する情報も提供します。
遺伝相談部門
遺伝カウンセリングは遺伝性疾患の方や血縁の方の様々な不安に対し、わかりやすくより正確な情報提供と相談を承っています。対象となるのは、遺伝性疾患だと診断された患者様のみではなく、お子様が遺伝性疾患であるといわれて、次のお子様のことが心配な方や、血縁関係のある方が遺伝性疾患だと診断されて漠然とした不安をお持ちの方などもご利用いただけます。
キャンサーボード部門
手術、化学療法及び放射線療法に携わる専門的な知識及び技能を有する医師や、その他 の専門医師及び医療スタッフ等が集まり、がん患者の症状、状態及び治療方針等を検討し、個々の患者さんに最適な治療を提供するためカンファレンスを行っております。
がんゲノム医療部門
がんゲノム検査は、がんに関連している遺伝子の変化を個別に調べ、患者さんのがんの診断や治療に役立つ情報を得ることを目的としています。
宮崎大学医学部附属病院は、平成30年4月に厚生労働省より「がんゲノム医療連携病院」に指定され、慶應義塾大学と連携し、がんゲノム検査を実施しています。
ひなたサロン
がん患者さんとご家族に対する精神面を中心としたケアの充実を目的に「ひなたサロン」を開設しました。どなたでも利用でき、講師を招いてミニ勉強会なども開催します。