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金の卵12個目新座員インタビュー

吉本新喜劇で約5年ぶりに実施された「金の卵12個目オーディション」で、2025年4月、約500人の応募者のなかから合格した新座員17人が発表されました。 8月にはお披露目公演で舞台デビューを果たし、10月25日(土)、26日(日)には2回目の特別公演となる『金の卵LIVE〜金の卵12個目公演〜』が開催されました。 フレッシュな顔ぶれの新座員の皆さんにオーディション応募のきっかけや意気込みなどを伺いました。全2回にわたってご紹介していきます。
(注記)金の卵12個目・新座員ケンさんのインタビューはこちら をご覧ください。

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激アツ!全座員ロングインタビュー

2014年に始まった特別企画"激アツ!全座員ロングインタビュー"では、「よしもと新喜劇」に出演中の全座員の皆さんをご紹介します。ベテランから若手まで100人以上の座員を抱える吉本新喜劇。かつて「吉本ヴァラエティ」と言われた頃の話や、なんばグランド花月(NGK)が開場した当時の思い出、海外公演への挑戦、座員の初舞台の話、今まだ舞台の端にしか立てない若手の夢まで、さまざまな話から新喜劇の現在・過去・未来が見えてくればと思います。

吉本新喜劇で約5年ぶりに実施された「金の卵12個目オーディション」。2025年4月、新座員・合格者全17人がお披露目されました。フレッシュな顔ぶれのなか、ひときわ注目を集めたのが55歳の新座員ケンさん。結成33年目のお笑いコンビ・水玉れっぷう隊としても活躍。相方は座長のアキさんです。6月7日放送の「よしもと新喜劇」では、アキ座長回にケンが新座員として初登場! 5月になんばグランド花月(NGK)でおこなわれた、アキ座長の『舞い踊れ!花とお爺さんとスパッツ男』の収録公演を終えたケンさんにお話を伺いました。

第121回 ケン

芸歴33年目、55歳の新座員!水玉れっぷう隊・ケンの新境地

―フラワーガーデンのベテラン従業員・ケン爺の役でしたが、公演を終えて感想はいかがですか?

今回はお爺ちゃん役でお芝居を重点的にやらせてもらいました。いつもは東京のルミネtheよしもととかで、石田靖さんや(間)寛平師匠とかと一緒にやらせてもらってたんですが、その時はイチボケ(一番ボケる人)でずっとボケてるんですよ。ムチャクチャしてかき回す役なんですけど。今回はちゃんとセリフがあって、花言葉を言わなアカンとかあったんで、僕のなかでは「大丈夫かな」と思いながらやってました。

-抜群の身体能力も活かされていましたね。

そうですね! そこは動けるお爺ちゃんってところで意識してます。ベテラン座員のお爺ちゃん役がゆっくりな感じなのに対して、素早い動きができる元気なお爺ちゃんっていうね。

-新座員お披露目から1か月ちょっと経ちました。現在の心境を教えてください。

金の卵12個目で入れさせてもらって17人受かったんですけど、僕だけ今回特別に出番をいただいて、ほかのメンバー16人に対して申し訳ないなというのはあります。一緒に入っているのにね。芸歴でいうたら僕33年やってるんで、そこを考慮してくれはったんでしょう。だから僕は「16人を背負ってるんや」ぐらいの気持ちでやらせてもらってます。

-NGKの劇場でお芝居をされた感想は?

普段のルミネ(theよしもと)とかだとキャパが450人強なんで、NGKはその倍くらいですかね。それだけ笑い声のかえりも大きいですし、ウケたときはすごくうれしいですね。逆にスベり気味ってなったら、より落ち込みますね。うわ、アカンアカンと思いながら。でもそこで座員の皆さんがフォローしてくださって。ものすごい場数を踏んではるし、すごいなと思います。皆さんは自然にお芝居をやってはるんでしょうけど、僕は「ミスせんとこう」「間も失礼のないように」とか考えながらです。33年やって「もう1回いちからやるぞ」って、新鮮な気持ちです。

―東京を拠点に活動をされていましたが、今回オーディションを受けられたきっかけは?

元々、水玉れっぷう隊として、大阪を拠点にアキとコンビで活動して、東京に出ていってからはルミネを主に、東京の新喜劇ではコンビで座長公演もやらせてもらってました。何年か経って、うちの相方が大阪の新喜劇に入りたいということで「一緒にどうや?」って相談されて。でも東京に出て行った時に、「大阪に帰るんやったら絶対お土産を持って帰る」って想いがあって「僕なんにも成し遂げられてないな」って。「もうちょっと歯を食いしばってやりたいねん」って伝えて、コンビは解散せずに、相方が先に新喜劇に入団(2014年)したんです。

―その後は、東京で1人で活動を?

ルミネを中心に、石田靖さんとは25年くらい一緒にやらさせてもらってて、10年くらい前から寛平師匠ともやらせてもらうようになって、その時に寛平師匠が「ケンちゃんどうや? 大阪の新喜劇」ってずっと言ってくれてはったんです。僕も「ありがとうございます」って言いながら「東京で僕まだやりたいことがありますんで」って、その度に。

―ケンさんは過去に宮本亜門さんのミュージカルや三谷幸喜さん原作・脚本のNHK大河ドラマ『新選組!』に出演されたり、お芝居にも力を入れられてますね。

そうなんです。東京に残ってたのは、お芝居やドラマ、映画だったり、映像のほうのお仕事がたくさんいただけるだろうって気持ちもあったんです。実際にお仕事もちょこちょこいただいていて。映像は好きですけど、でもほんまに何がしたいかってなったら、舞台なのかなって。だから、第一には新喜劇です。舞台でもう1回、笑いというのはどういうものか、新喜劇はどういうものかっていうのを、僕はいま考えるときなのかなって思っています。

―それから、どのような経緯で?

去年、GM(ゼネラルマネージャー)を務める寛平師匠が吉本新喜劇65周年記念ツアーで「アキと一緒に全国を回るねんけど、ケンちゃんゲストでどうや?」って声をかけてくれはって。僕も「ぜひお願いします」って色々と回らせてもらってるときに、うちの相方ともゆっくり話す機会もできて。相方は座長になってて、「最近どうや?」って、すごい温かい言葉をかけてくれる。「来いや」とは言わないですけど「大阪はあれやで」みたいなね。寛平師匠も気にかけてくれて、僕のなかでも「あぁ、そうか大阪か、新喜劇な」って少しずつ考えるようになったんですよ。相方と話をしだしたのがデカいかもしれないですね。いままでゆっくりと仕事の話とかしてなかったんでね。

―入団にあたって、アキさんからどんなお言葉がありましたか。

(モノマネをしながら)「ケン、あれやで。すぐやから、頑張ったら。俺もサポートするし、すぐやからケン、実力あるし、すぐやから」って、ささやきながら言ってくれました。似てるでしょ? アキのモノマネ、僕一番うまいんですよ。

―そっくりです(笑)。拠点が大阪に移るということで、水玉れっぷう隊も活動開始ですか?

コンビの活動もしたいなと思ってるんですけど、まずは「新喜劇のケン」としてカタチを作っていくのが大切やなと。アキは座長の看板を背負ってるので責任もあるし。いま水玉としてやっていくのは、ちょっとブレるんちゃうかなってね。僕がね、新喜劇座員としてある程度、認めてもらえるようになってからですかね。それからトークライブとかやりたいです。

―長年のファンの方は待たれていると思います。

アキはね、ホテルとかを借りてファン感謝祭をやってるんですよ。アキ1人やのにお客さん300人とか集まって、チケット即完ですよ! この前たまたまスケジュールがあって、ゲストに呼んでもらったんです。ほんだらもう「アキさんや、ギャーッツ!」ってすごいんです。客席のところからピンスポットで登場して、みんなアキを掴んで離さへん。ほんでアキが「今日はゆかりのある古い友人に来てもらってます、誰やと思います?」って。そしたらお客さんが「藤井フミヤ!」って大歓声になって、僕は袖で聞いてて「えっ? 藤井フミヤって...」と。相方も「いや、藤井フミヤさんではないです。ほんとにゆかりの深い人で、みなさんも驚くと思いますよ、この方です、どうぞー!」って紹介されて、僕もそのテンションで「どうも〜!!」って出て行ったら、30列くらいあるなかで、前の2列だけです、「うわーっ」ってリアクションくれたの(笑)。あれを見て、新規のファンを獲得してるアキは、すごい遠いとこにいってんねんなって思いましたね。すごいな、アキって。吉本新喜劇座員総選挙でも3連覇を成し遂げてますよね。次の総選挙がもしあるんやったら、毎日3人投票できるし、「僕、3人目でいいんで入れてください」って書いといてくれますか(笑)。

―コンビではケンさんがボケでアキさんがツッコミですよね。新喜劇ではアキさんがボケになってると思いますが、今後はどうなるのでしょうか。

僕らね、初めのころは僕がボケでアキがツッコミやったんですよ。はじめは漫才をやってたんですけど、アキがボケて、僕がツッコむっていうコントもあったんです。アキがオカンで僕は息子とか、ネタによっては入れ替わったりとかして。だから2人とも、どっちもできるのかな。基本、アキがツッコむことが多かったけど、あいつツッコミながらもボケてましたから。僕は「ボケんでええねん。そこはツッコミに徹してくれ」と思ってた時期もありましたね。基本ボケたがりなんですよ、アキ。

―入団にあたって、間寛平GMからどのようなお言葉がありましたか。

(モノマネをしながら)「祇園花月どうや? 今日観に行こうかと思ったけど、行かれへんかったから。ちゃんとええ感じでできてるか?」という電話をいただきました。「ありがとうございます。皆さんに助けてもらってなんとかやってます」って言って。会うたびに「どうや〜?」「お金大丈夫か〜?」って、お金の心配もしてくれます。

―そっくりです(笑)。大阪での家探しも苦労をなさったようですね。

メッセンジャーの黒田(有)君が大阪にマンションを持ってて、家賃5万2千円やと。「安いやろ、お前住めよ」って言ってくれたんです。でも僕が「3万で探してんねん」って返して、「そんなもんあるかー!」ってなって、いったん終わって。その話を黒田君がラジオとかで言ってたらしくて、「アイツなー、5万2千円の俺のとこに住めって言うてるのに、3万のとこ住むいうてんねん。なんやねん! いくつやねん、アイツ!」とかって。でね、家賃3万円のとこほんまにあったんですよ。でも見に行ったらちょっと古いし狭いし。次に4万円台のとこ探してみたんです。アカン時間ないって思いながらも、いいマンションが見つかって、そこに決めたんですけど。家賃5万円です。しかも水道代を毎月マンションに払うんですけど、それが2千円。結局、5万2千円なんですよ。それでも黒田君のとこに住まなくてよかったって思ってます(笑)。
(笑)
まずはすっごい安いとこからね、段々活躍できてきたら、もうちょっといいとこね。自分のモチベーションにもなりますし。あえてそないして若手のときのように「よし頑張るぞ!」「まだまだ若いぞ!」って自分を奮い立たせています。

―最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

いつも新喜劇を楽しみにしてくれている人からしたら、僕のことは多分知らないと思うんですけども、アキ座長の横にいるジジイに、先にツバをつけといてください。いずれ、アキと肩を並べられるように、そこを目標にやってますんで。「このおっさんなんやねん」という感じやと思いますが、見ていただけたらなと思います!

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  • 2025年度「吉本新喜劇の顔」西川忠志インタビュー

    2025年3月2日に開催された『吉本新喜劇記念日2025〜今年は65周年ツアー千秋楽に新たな新喜劇に向けた発表が!?〜』のフィナーレで、西川忠志さんが2025年度の"吉本新喜劇の顔"に就任することが発表されました。65周年の"顔"を務めた初代・島田珠代さんに次ぐ、2代目の"顔"のサプライズ発表に当の本人も目をまんまるに。66年目の"顔"を担う西川さんに現在の思いや今後に向けたお話などを伺いました。

    西川忠志
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